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  埼玉県立豊岡高等学校のホームページをおたずねくださいましてありがとうございます。

 本校は、一世紀にわたって地域の期待を背負い、地域に根差した高校として、入間地区を中心とする地域社会の発展に寄与する人材を輩出してまいりました。

 本校は1920(大正9)年に豊岡町と近隣村による学校組合立豊岡農学校として設立され、豊岡実業学校、県立へ移管後豊岡実業高等学校となり、1964(昭和39)年に全日制普通科・定時制普通科併設の豊岡高等学校となりました。定時制は2011(平成23)年までの47年にわたり教育活動を展開してまいりましたが、1307名の卒業生をもって閉課程となり、現在は全日制のみを置いています。

 2013(平成25)年には、県立入間高等学校と統合、単位制・普通科高校として新たに出発し、「大学進学重視型」単位制高校として現在に至っております。2020(令和2)年に創立百周年を迎えました。卒業生数も2万5千名を数えています。 新たな百年に向けて歩みだした豊岡高等学校に一層のご支援をお願い申し上げます。 

 

 

 

 

令和5年4月  校長 安藤 龍嗣

豊高校長室だより

豊高校長室だより

第2学期始業式

皆さん、おはようございます。いよいよ2学期が始まりました。夏休みは有意義に過ごせましたでしょうか? 1学期終業式の私の話を覚えていますか?多分、多くの方が忘れているんだろうなと思います。食べながら、飲みながら、スマホ見ながら歩くな。と言いました。が、皆さん、忘れていますね。夏休み中だけの話ではありませんので引き続きよろしくお願いいたします。もう一つ、『目標の的を絞れ』と言いました。絞れましたか?進学先、部活動の大会、コンクールなどのことです。学校以外の個人的なことにも当てはまるでしょうか? これも今後ぜひ進めていくださいね。 さて、今日のお話ですが、今回のテーマは「あきらめない」です。「あきらめるな」とは言いません。「あきらめない」です。

 7月12日に本校野球部が秩父高校と対戦した時、一時は9対0だった試合を最終回に逆転サヨナラで勝利したときは、こんなことが本当に起こるのだと感動しました。リードされても決して最後まであきらめず、最後の最後で逆転勝利をつかんだ野球部の選手たち、そしてそれを信じて応援してくれたシャイニーズや吹奏楽団その他生徒卒業生たちも素晴らしいと感じました。 

 8月20日にブタペスト世界陸上選手権で本校OBの佐藤拳太郎選手が男子400m走の日本記録を32年ぶりに更新しました。彼は所沢市立狭山ヶ丘中学校から本校卒業後、城西大学にすすみ、現在富士通に所属しています。

 彼は、2015年6月 4×400mリレーに出場予定だったが、直前のアップ中に腹痛に襲われ、急遽メンバーから外れた

 同年8月 北京世界選手権の4×400mリレー日本代表に選出されたが、大会では出番なしに終わった。

 翌2016年8月、リオデジャネイロオリンピックの4×400mリレーは補欠として出番なしに終わりました。

 これまで数々の輝かしい結果の裏には、こうしたとても悔しい思いもしています。そこでも諦めず、日本記録更新も一つの目標にして頑張っていたそうです。 

 2学期は各部活動で秋季大会等あると思います。学校行事ではもうすぐ文化祭、来月体育祭、11月には2年生修学旅行、12月に球技大会と目白押しです。

3年生の推薦入試組はいよいよ進路決定となります。きちんとした将来の夢がかなうように近くの目標をしっかり絞り、徹底的に努力する。高いモチベーションとあきらめない根性が良い結果をもたらすのです。楽をしていい結果はついてきません。もうこれ以上の準備はできなかっただろうと思えるくらい自分に納得のいく準備をしてください。あの時ああすればよかった、もっとこうすればよかったという後悔が無いようにしたいです。 

 もうすぐ文化祭です。着々と準備が進んでいるようです。生徒会や文化祭実行委員の皆さん大変ご苦労様です。新型コロナウイルス感染症が若干ですが拡大傾向だそうです。本校の関係者にも陽性になった人がいます。引き続き十分対策をしてください。マスクは日常では外して結構です。もしクラスの中や部活動内で陽性者が出たときは、用心のためにマスクをしてください。それよりも感染者が出ないように、室内の換気の徹底をよろしくお願いします。各教室用に扇風機を用意しました。換気用に使用してください。 

 まだまだ暑い日が続くようです。体調の管理、熱中症対策もよろしくお願いします。

また、2学期当初は児童生徒の自殺が多い時期でもあります。いきなりたくさんのことが押し寄せるとともに、季節が変化していくことへの体の影響もあるのではないかと思っています。よく食べてよく寝てよく体を動かすことがよいそうです。心も体も元気で2学期を乗り切ってください。皆さんの活躍と良い結果を期待しています。

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令和5年度 第1学期終業式

みなさん、おはようございます。非行防止教室に引き続き、終業式もリモートです。しっかり聞いてください。1学期、振り返ってどうでしたか?有意義だったでしょうか?

 新型コロナウイルス感染症については、第5類への移行に伴い、学校の教育活動正常化と思った矢先に、学級閉鎖となり、出鼻をくじかれることとなりました。しかし、皆さんの努力おかげで、拡大することなく乗り切ることができました。豊高生さすがです。まだまだ予断は許さない状況だということが改めてわかった出来事でした。これからも注意しながら、取り組んでまいりましょう。

 さて、3年生は進路決定の時期ですが、進む方向は確定しましたか?推薦、一般などそれぞれ道は違っても目標に向かって頑張ることは同じです。どうか希望が叶いますようお祈りします。

 2年生は部活動では3年生が引退となった部活もあり、いよいよ学校の屋台骨としての認識せざるを得ない状況になった方もいるのではないでしょうか。部活だけではありません、豊岡高等学校を支えていくのは2年生です。しっかりしてください。丈夫な柱になってください。そういう中で自分の目標をしっかりと押さえてくださいね。

 1年生は高校生活にはもう十分慣れましたね。単位制とはいえ、1年生は選択科目は芸術以外はなく、中学校の延長のような感じですが、いやいや学習内容はレベルが高いと感じているのではないでしょうか。頑張ってついてきてください。スポーツや芸術でもそうですが、易しいことだけやっていても力は尽きませんね。大学入学に向けての取り組みですから、それなりに難易度が高いものになるのは必然です。頑張りましょう。

 

ここで、1学期、皆さんを見ていて思ったことを述べたいと思います。

生徒指導的な面から二つ、

1つめ、挨拶しよう!それも元気な声であいさつしよう!です。小さな声で挨拶してくれる人はほとんどです。が、大きな声で挨拶できるようになってほしいと思います。それは、皆さん自身のためです。自信を持ってほしいのです。あいさつがしっかりできない人は自信がない人です。自分を元気にするためにしっかり大きな声でシカトされてもいいじゃないですか、自分から声を出してみてください。きっと人生変わります。

2つめ、〇〇しながら歩くのをやめよう!です。いわゆる歩きスマホ、何か食べながら、あるいはジュースを飲みながら歩く。のをやめようということです。規則にあるとかないとかそういう次元ではなく、常識的によくないことです。この非常識という言葉が最近日本からなくなってしまったと感じています。常識だと言うとそんな規則はないとかモラハラだと返されます。すべて規則で縛らなければいけないのでしょうか。しかも規則ですらブラック規則とやらで批判される始末です。まあ、校則にも憲法にもありませんが、歩きながらスマホをいじったり食べながら、飲みながら歩くのはやめましょう。

続いて学習面についてです。

まず、3年生は進路決定に向けて、やるべきことがはっきりしていると思います。推薦、一般、両方。いずれにせよ過去問をしっかり研究して取り組んでください。あとは体調管理が大切です。コロナ、インフルエンザ、風邪など十分注意してください。

続いて、2年生、1年生にはぜひ志望校を決定してほしいと思います。大学、学部をしっかり目標に据えることが有効だと思っています。考え方がいろいろあり、私が言うことが絶対正しいわけではありません。一人の意見です。が私は早く的を絞ることが大切だという主義です。

いわゆるドラゴン桜戦法、ビリギャル戦法です。何が何でも東大、何が何でも慶應。というこだわり、集中です。ドラゴン桜は漫画だビリギャルは事実です。しっかりとした目標をもって進むことは効率もよく、日々の生活にも張り合いが出ます。

これは、有名な大谷翔平目標達成シートです。(図省略)高校生の時に作ったものです。

シートの作り方はネット等で調べてみてください。早くから目標を考えていたことがわかります。

そして、1年生はスタディサプリ、2年生はクラッシーで授業動画をぜひたくさん見てみてください。ただ見ているだけでもいいです。とにかく授業動画を見てください。あれを活用すれば、予備校に行く必要がありません。個人個人の学力到達度に応じた学習が、自分の都合の良い時間帯に学習できるものです。ぜひ積極的な活用をお願いします。

 交通事故防止や非行防止教室など夏休み中に事故や事件が起きる可能性が高いことについて学習しましたが、ほかにもたくさんありますね。ぜひ、自分の身は自分で守る。命健康を大切していただきたいです。元気な顔で2学期始業式にお会いしましょう。

 

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令和5年度入学式 式辞

 季節の移ろいも早く、春の温かな風が秩父連山から入間川を伝って流れてまいりますこの良き日に入間市教育委員会教育長様、PTA・後援会会長様のご臨席の元、令和五年度入学式がかくも盛大に執り行われますことに心から感謝申し上げます。

 ただいま呼名されました、319名の新入生の皆さん、ご入学誠におめでとうございます。これまでの不断の努力が実を結び、入学者選抜を突破されましたことに、心から敬意を表します。今日、改めて、本校の門をくぐった気持ちはいかがなものでしょうか。どのような決意を持ちましたでしょうか。期待と不安が入り混じっている方もいるでしょう。

 本校は今年で創立103年目を迎え、地域の期待に応える伝統校です。政財界、スポーツ芸能分野等各界にたくさんの先輩を輩出しています。この良き日にこの伝統ある豊岡高校校長として皆さんに以下の3つのことをお祝いの気持ちとともにお伝えしたいと思います。

 まず一つ目は自己選択という言葉です。本校は単位制の高校です。選択科目がたくさんあります。生徒一人一人の進路希望に極力合わせられるように多くの科目を用意しています。多くの選択肢があるということは、それを選ぶ力が必要です。自分で選ぶ。あるものを選べば、あるものが選ばれなくなります。これからの人生において、こうした選択しなければならいことがたくさんあります。様々な情報、過去の経験、これからの将来のことなど多方面から検討して、自分で選択する必要があります。こうした力を本校で培っていただきたいと思います。次に、自己管理です。自分の健康、安全は自分で守る。自分の身をあえて危険なことにさらしたりしない。そして心の健康も大切です。いろいろな悩みごとがあるでしょう。誰かに相談したり、上手にこなしたり、かわしたり、乗り越えたりして悩み、困難に対応する必要があります。そうした力を育てていただきたいと思います。また、物の管理をする必要もあります。具体的には本校の学校生活では移動教室が多くなります。荷物を持って指定された教室、体育館などに移動する機会が多い学校です。物の管理もしっかりしてください。整理整頓が上手にできることは、社会人にとってとても大切なことです。三つ目は、自己実現です。将来の夢、または目標は、定まっていますか。目標がなければ前に突き進む力が弱まります。なんとなく周りに合わせて流れている、進んでいるという状況ではこれからの高校生活では都合が悪いことが多くなります。単位制の本校では、1時間目に一緒に学んでいた隣の生徒と2時間目は別々ということが起こります。自分というものをしっかり持って、自らの目標に進んでいこうとする力が必要になります。他人は他人、自分は自分です。本校での三年間で吸収すべきことがたくさんあります。何をどう吸収するかは皆さん次第という面もあります。部活動、委員会活動、生徒会活動、学校行事など、学習面はもとより、こうした部分でぜひ、21世紀をたくましく生きる力を身に着けてください。本校の校訓の「進取、自律、勤勉」の一つである「進取」とは「自ら進んで物事に取り組む」という意味です。そしていつか、それぞれの地域や場面でリーダーとなって社会の平和と人々の幸せのために貢献する人材となっていただきたいと思います。我々、教職員は全力で皆さんを支援します。

 ご臨席の保護者の皆様、この度はお子様のご入学誠におめでとうございます。義務教育を終了し、初めての入学者選抜だった方も多いことと存じます。さぞ、ご心配、ご不安をお持ちだったかもしれません。しかし、その不安もこうして豊岡高校入学という結果を出したことは、これまでの子育てにご苦労されていらっしゃったことの成果として現れたものだと思います。すばらしいご家族であると推察いたします。高校は義務教育とは異なり、保護者が直接学校とかかわることがあまり多くありません。ぜひ、PTAの会員、役員として積極的なご参加をお願いいたします。貴重な機会ですのでお子様の成長をまじかでみられるチャンスです。高校生活の3年間でも生徒は大きく成長します。心も体も大人になっていきます。大学進学という近い目標とともに、将来の目標を具体化していく必要があります。どうぞ、選択科目登録や進路関係の保護者説明会等を活用してお子様とお子様の将来について本音をぶつけ合い話合ってみていただきたいと思います。子供の成長を感じるとともに、保護者としての自分を振り返る機会となるかもしれません。こんなに立派になったのだなと感じられることでしょう。そうした意味でも、本校の単位制は良い点が多いものなのです。ぜひ本校の取り組みにつきまして、ご理解とご協力をお願いいたします。3年後生徒も保護者も教職員も明るい笑顔で立派に成長した生徒たちを送り出したいと思います。

 結びに、ここにご臨席の皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げ、式辞といたします。

 

 令和5年4月10日 

             埼玉県立豊岡高等学校長 安藤 龍嗣

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令和5年度 第1学期始業式 校長より

 

 

皆さん、初めまして。この度、校長に着任しました、安藤と申します。

皆さんは、わたくしを見るのは初めてだと思いますが、私は、豊岡高校は二回目の勤務です。7年前に教頭として勤務していたことがあります。とても懐かしい思いがします。

日に日に素晴らしい学校になっていくなあと感じておりました。皆さんにはこれからも本校を100年を超える伝統校として光り輝かせていただきたいと思います。学校のために何かしてくれということではありません。自分のために頑張ってくださいということです。学業はもちろん、部活動、生徒会、学校行事など、いろんなことに取り組みそうした経験を経て、魅力的な大人へと成長していただきたいということです。そのような皆さん一人一人が輝くことが伝統校として光り輝くことという意味です。

今年はウサギ年で「飛躍の年」などと言われます。どうか皆さんも今年度ぜひ目標に向かって大きく前進していただきたいと思います。とはいうものの、ロシアによるウクライナ侵攻やトルコの大地震などの出来事により、地域の世界中の経済や暮らしに大きな影響を及ぼし、遠く離れた日本にも同様な影響をもたらしています。こうしたまさにグローバルな時代に我々は生きています。皆さんはこのグローバル=地球規模的視野で物事を考え、行動できるようにならなければなりません。さらに本校の生徒の皆さんには各地域や場所でリーダーとなって精力的に働いていただきたいと思います。

本校校訓のひとつである「進取」ということばの意味を知っていますか?自ら進んで取り組むという意味です。やれと言われたからやる、ではだめです。世界の平和と人類の幸福のために何ができるか、どのようなことで貢献しようと思うか、ぜひ考えて取り組んでいただきたいです。そうすればその夢の実現のために、今豊岡高校生として何をすべきかがおのずと見えてくると思います。

 大学卒業後の将来の目標をしっかり押さえておいていただきたいのです。そうした長期的な展望や視野をもつことは、自分が突き進むとき、苦難に巡り合った時でも、解決策が見えてくるものです。

また、皆さんには、今思っている目標のさらにOne more step もう一段上を目指してみてほしいと強く思います。人は失敗が怖いので、実現可能な見込みが高い方を選びがちです。それで自己満足できればそれはそれで悪いことではありません。しかしここにいる豊高生には、さらに一段ひと踏ん張りして、リーダーシップを発揮し、進取=自ら進んで取り組む姿勢を常に持っていてほしいと思います。そんなことをちらちら考えながら、1学期間、新型コロナウイルス対策やケガや病気などしないよう健康に十分注意して、しっかり取り組んでください。皆さんの活躍を大いに期待しています。

令和5年4月10日(月) 校長 安藤 龍嗣

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2023/3/22(水) 令和4年度3学期終業式での校長あいさつ「情報発信の責任と危険性」

 今回は体育館での終業式となりました。大きな事故もなく年度末を迎えられたことを喜びたいと思います。

 さて、年度の締めくくりに、情報発信の危険性について念を押しておきます。SNSは多くの人が目にするツールで、発信内容は個人の人柄や価値観を映し出します。そのため発信内容には細心の注意を払わなければなりません。

 社会人でも来店した客の名や、新製品のパッケージが写りこんだ写真を公開してしまったという事故もありました。従業員がプライベートで気軽に撮影した写真にも、本来は秘密にするべき業務の内容を漏らしてしまう結果になるとうけ狙いだったとかノリだったではすまされません。個人の何気ない発言でも、インターネット上の発言やふるまいは、多くの人の目に触れる可能性があり、場合によっては、現実世界に大きな影響を与えることがあります。会社をひっくり返し、関係者を自殺に追い込み、何百人もの従業員を路頭に迷わせることすらあります。

 2013年ごろからアルバイトの従業員が勤務先の商品(特に食品)や什器(じゅうき=冷蔵庫や陳列棚などの設備や家具のこと)を使用して悪ふざけを行う様子をスマートフォンなどで撮影しSNSに投稿したことにより、会社が対応を求められたり謝罪に追い込まれたりする例がありました。最近特に飲食店での客による悪ふざけを拡散し、炎上する例が多いと聞きます。調味料びんをなめる、売り物を傷つける、非常ベルを鳴らすなど、客による迷惑行為が明るみに出て逮捕者も出ています。危険な動画投稿に走る例が後を絶ちません。お金を払っている、客なら何をしても許されるはずもなく、軽はずみな行為をした者が責任を負うのは当然ですが、その代償は一人で抱えるにはあまりにも重いものになってしまいます。

 最近では、テレビなどマスメディアの報道のきっかけが視聴者の投稿やSNSになっていることも多く、結果としてマスコミがさらに炎上をあおるケースも珍しくありません。公開された写真や動画に、位置情報や過去投稿など紐づけて個人を特定することを好む人も一定数存在します。対象となった個人の特定・暴露や、顔写真が出回り、経歴がさらされる。(法的にはこのような個人情報をさらす行為自体も違法な可能性は大いにあります。)たとえ顔を隠していたとしても、誰が動画を投稿したのか、本人特定が容易に行われてしまいます。

 さらされて拡散したデータは「デジタルタトゥー」として半永久に残ります。一度ネット上に拡散された内容は完全に削除することがほぼ不可能なことを、完全には消すのが難しいタトゥー(入れ墨)の性質に例えた表現です。

 インターネットは匿名の空間ではなく、ネット上の行動は特定されてしまうものだと自覚することが必要です。2013年の「バイトテロ」の事件では、10年たったいまでも「彼が通っていた大学や、その後の就職についても足どりを辿ってみた」というサイトも少し検索するだけで見つかります。(くりかえしますが、このような「さらし」行為は違法な可能性が高いです。)

 動画などの投稿は「凶器」になりうるものです。他人のほか、自分の人生までずたずたにするだけの破壊力を持ちます。いったん世の中に放たれた凶器はコントロールできません。まずはネット上での発信内容が、本来秘密にすべき事項を含んでいないか、現実世界でも非難を浴びるようなことはないか、現実の本人を前にして声を大にして言える内容かなど、毎回立ち止まって考える慎重さが必要です。

 4月には新入生も入ってきます。上級生として胸を張れる行動をお願いします。始業式がみなさんそろって迎えられることを楽しみにしています。

体育館への通路から見た「しだれ桜」

(体育館通路から見た「しだれ桜」3月22日)

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2023/3/11(土) 豊岡高校75期生に向けて、卒業式での校長式辞です

 近年にはめずらしい、冬らしい冬でしたが、確かに春の訪れを感じる陽気となりました。このよき日に、保護者のみなさまと御一緒に豊岡高等学校75期310名の卒業をお祝いできることを喜びたいと思います。みなさんは、入学式の翌日から休校となるなど、かなりの部分で制限つきの不自由な生活を余儀なくされました。厳しい環境に耐え努力する姿には、逆にこちらが励まされてきました。

 ことしは卯年ですが、一回り前の卯年きょう3月11日、東日本大震災が起きました。全国で約二万人が命を落とし、今なお2500人もの行方が分かっていません。埼玉県にも被害が出て、卒業式ができない学校もありました。1400名もの福島県双葉町の方々が加須市の旧騎西高校に避難、長い人は三年もの避難生活を送られました。当時の高校生はまもなく30歳になりますが、埼玉の高校生もボランティア活動をはじめできるだけのことをしました。12年たった今でも加須市には双葉町役場埼玉支所が残され住民の支援にあたっています。被災された方々へ思いをいたしたいと思います。

 さて、この機会に、「判断と決断」について考えたいと思います。

 日本人は感情に流されやすく、論理的に考えるのが苦手だ、といわれることがあります。

 ひとつの例です。苺、大根、バナナ、ジャガイモ、スイカがあるとします。二つのグループに分けるとすると、あなたはどのように分けますか?

 Aを【苺】【スイカ】【バナナ】、Bを【大根】【ジャガイモ】と分けるとします。理由は、Aは地上で育つ、Bは土の中で育つ、です。分け方はこれだけではありません。根拠を示すことができればほかの分け方でもよいのです。表記されている文字がカタカナか漢字かでも分けられます。野菜か果物かという分け方も考えられますが、その前に「野菜」とは何かを決めておく必要があります。論理的に考えるためには、枠組みを決め、限定する必要があります。苺、スイカ、バナナは果物だと思うでしょうが、栽培方法に注目するとイチゴやスイカは野菜に分類されるそうです。どの組み合わせでグループに分けたかより、何を根拠にして判断し、分けたかが大事なのです。

 このように、論理は見方や枠組みによって変わる、つまり論理そのものがどんな場合にも通用する普遍的なものでないことをまずおさえておきたいと思います。

 はじめに「日本人は」と言いましたが、そもそも日本人とはどういう人を指すのでしょうか?

 考え、判断するためには枠組みを決める必要があります。枠組みに入るのは誰で、誰が排除されるのでしょうか。それをせずに意見を聞いたところで何となく感じるという以上のものは出てきません。「日本で生まれた」「日本語が話せる」「日本文化に詳しい」「日本国籍がある」…。見方によって、どのように枠組みを設定するかによって、「感情に流されやすい」「論理的思考が苦手」という結論が導けない場合も予想できます。「論理」が普遍的なものでない以上、論理を組み立てる力、論理的に考える力もまた普遍的ではないことになります。

 論理的に考え判断した結果、異なる行動をすることがあります。どの枠組みを選ぶかは「判断」ですが、そのうえで実際にやるかやらないかを決めるのは「決断」です。だから決断は「いい」「悪い」を超えたところにありますし、逃げることも、誰かに代わってもらうこともできません。責任も自分で背負うしかないのです。

 「本当の自分を探す」という人がいますが、「探す」という以上、「どこかにあるはず」という見方に立っています。しかし、本当の自分などありません。あるときには優しい面もあり、ある環境では醜い面もあるというように、その時その時でころころ変わるのが「自分」のはずです。いろいろな自分を受け入れ、その前提に立って決断していかなくてはならないのです。

 これから、みなさんは決断の連続の中で生きることになります。多くの枠組みを使いこなしながらも、自分の問題として決断することが必要です。

 「つら(辛)い」という漢字の上の部分に一本の横棒を加えると「幸せ」という字になります。見方を変えれば簡単に枠組みは変わることを知っておくといいと思います。

 保護者のみなさまには本日のお慶びとともに、これまで本校にお寄せいただいた御厚情に感謝申し上げます。今後も、時代に立ち向かい、自ら考えて行動できる人物を育てるという期待に応え、教職員一丸となって卒業生や生徒にとって心のよりどころと誇れる学校づくりに努めてまいります。

 75期生の前途が健やかで幸多きことをお祈りし式辞といたします。

  令和5年3月11日              埼玉県立豊岡高等学校長 内田 正俊

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【豊高校長室だより】2023/2/22(水)受験生の皆さんにエール!!

 2月22日(水)は埼玉県公立高校の学力検査の日です。きょう出勤する際、駅や電車内で「きょうは埼玉県公立高校の入学試験日」「受験生のみなさん、最後まで頑張ってください」「お客様も安心安全な車内環境に協力を」などのアナウンスを繰り返し聞きました。入間市駅をはじめ各駅ではホームに警備の係員さんがでていたりと、いろいろな人々が受験生を応援してくださっていることを実感しました。ありがたいことです。各学校でも快適に受験してもらえるよう心を配ってきました。受験生のみなさん、頑張ってください!

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2023/2/10(金) 【豊高校長室だより】雪のため日程を変更しました

 2月10日(金)、朝から雪になりました。本日は生徒の安全を考え、短縮45分6時間授業(7時限のLHRは中止)とし、14時50分放課とします。交通機関の支障も予想されるので、とくに足元に気をつけてすみやかに帰宅してください。
 写真はきょう午前11時すぎ、校長室から見える梅の花(昨年12月23日に梅が咲き始めたことを紹介しました)が雪化粧しています。

12月23日に紹介した梅の花です

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2023/2/3(金) 豊高校内駅伝大会で、校長はこんな話をしました

【開会式で、こんなあいさつをしました。】

 3年ぶりの駅伝大会が開催できることを喜びたいと思います。朝早くから準備に当たってくださった体育委員、陸上部のみなさんはじめ関係のみなさまにまず御礼申し上げます。

 駅伝シーズンまっただ中です。先日1月29日(日)には飯能市で奥むさし駅伝競走大会が行われましたし、正月には大学、都道府県対抗をはじめあちこちで駅伝大会が行われています。

 駅伝チームというと、走りたい思いを持つ人から、本格的に走り込んでいるランナーが選ばれてチームを編成し出場するわけですが、学校行事としての駅伝では、走るためでなくつくられた「クラス」という集団がチームとなります。当然、いろいろと弱点があります。その弱点をカバーし合いながらひたむきにゴールを目指すところに魅力があるのだと思います。

 コロナの感染拡大防止のため、保護者の方々の応援はご遠慮いただきたいとのことで、残念です。選手のみなさんには、同じチームの仲間との絆や声援を走る力にかえ、クラスや部活などのふだんの関係を超えた交流を深めてもらいたいと思います。気持ちのよい応援も期待しています。

 駅伝大会の開催にあたり企画、運営、指導に当たる先生方、公園事務所をはじめご尽力いただきました関係各位に深く感謝申し上げます。けがのないよう、そして公園を利用している方々にできるだけ迷惑をかけないよう力を尽くしてください。選手のみなさんの健闘を期待し、あいさつとします。

 

【閉会式で、こんな講評をしました。】

 おつかれさまでした。駅伝の部で入賞したクラスの選手一人一人に栄えあるメダルがかけられました。おめでとうございます。走り終えた後の輝くような顔と心のこもった応援が印象に残りました。

 さて、中継所で出発を待つ間、どんな気持ちだったでしょうか。

 ロードレースも駅伝も、会場では全体が見えません。沿道で応援しても選手はすぐに走り去ってしまいます。競技中にデットヒートやドラマが展開されても、「たまたま」見ることができるだけです。切り取られた「フレーム」を見ている点で、テレビなどの中継と同じです。全容はすべてが終わった後、ようやく少しずつ出てくる感じで、このあたりが会場で同時にドラマを共有できるほかの競技と異なるところだと思います。

 トラックと異なり、自分にたすきをつないでくれる選手が見えないのは不安ですね。他チームが次々とたすきを渡してスタートしているのに仲間が来ない不安。たすきを受け取った瞬間、前走選手に感じた不安が信頼に変わると同時に「次のランナーに渡さなきゃ!」という責任からエンジン全開、アドレナリン全開で、夢中で走るうちに次の選手にたすきを渡す感じでしょうか。

 選手を応援しながら走路をまわりました。声をかけると「ありがとうございます!」と笑顔を返してくれる選手もいました。この公園を利用中の方からたくさん声をかけていただきました。豊高の卒業生だとおっしゃる方もいました。いろいろな方々からお心を寄せていただき、温かく見守っていただいていることを改めて感じました。

 駅伝大会の開催にあたりご協力いただきました各方面の方々に深く感謝申し上げます。選手のみなさんの健闘をたたえ、あいさつとします。

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【豊高校長室だより】2023/2/2(木)人を不安にさせる付きまといを許さない「埼玉県迷惑行為防止条例」の施行

 ことし1月18日から、改正された埼玉県迷惑行為防止条例が施行されています。ストーカー規制法の改正を受けて、「付きまとい」や「ストーカー」行為を規制するための改正とのことです。

 付きまといにもいろいろあって、恋愛感情によるものはストーカー規制法で、恨みや嫌がらせなどによる場合この条例により処罰の対象になるということです。

 今回の条例改正により、付きまといなどの行為は「通常いる場所」に加えて「実際にいる場所」でも禁止され、通学途中での待ち伏せなどが処罰の対象に加わりました。また、拒まれたにもかかわらず「連続して」(何度も)電話やファクス、電子メールなど文書を送りつける行為、相手にわからないようにGPSなどを使って位置情報を手に入れる行為などが処罰の対象になりました。違反した場合の罰則は「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」となっています。

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