校長挨拶

 

 「地域に根ざし、豊かな人間性を培う進学校」これが本校の目指す学校像です。
 本校は大正9年に開校され、東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年には創立百周年を迎えます。卒業生数も2万4千余名にのぼります。埼玉の西部地域にあってこれほどの歴史と伝統を有することからも、地域に根差した高校として、この入間を中心とする地域社会の発展に寄与してきていることは間違いないといえるでしょう。こうした歴史と地域の期待を背負い、グローバル化と多様性に柔軟に対応していく人材に育てることが求められる中、進むべき方向を「大学進学重視型の単位制高校」に定め、目標に向けてひた走る、智勇兼備の骨太な若人に育成していくことを目標にしています。
校長 町田邦弘

 

 そのためにも、単位制のもつ豊富な科目選択や少人数授業を大いに活用し、綿密な履修指導によって進路希望に応じたカリキュラムを展開します。もちろん最も大事な基礎力は1年次でしっかり身につけ、2年次からは進路希望に応じた多様な教科・科目選択と少人数授業で実力をつけます。授業以外にも、「豊高ゼミ」など、充実した進学講習を行い、生徒一人ひとりの進路希望実現を全力でサポートします。さらに早朝から自習室を開放するとともに、インターネット利用の学習サイトを推奨し、自学自習を積極的に支援する環境を整えています。進路行事でも立志講演会や大学の教授による講義や大学視察などを行い、広い視野に立つ進路意識の啓発を図っています。

 

 また、生徒たちは、伝統ある学校行事や部活動など学校生活に積極的に取り組んでいます。インターハイでの優勝をはじめ、様々な分野での表彰が相次いでいることからも、その活発さが見て取れるでしょう。これらの活動をとおして心と身体を鍛え、豊かな人間性を身に着けた立派な「豊高生」へと育っていきます。部活動加入率は各年次80%から90%です。伝統の生徒会本部役員や委員会の生徒たちもチームワークよく熱心に活動しています。
 青春を部活動や生徒会活動で謳歌しながら、学業も確実に修め、自身の進路を切り拓いて行ける、明るく楽しく着実に成長できる確かな進学校です。中学生の皆さん、豊岡高校の仲間になりませんか。皆さんの入学をお待ちしております。 

日誌

校長だより

2学期始業式での校長講話を紹介します

 おはようございます。空調工事の関係で例年より長い夏休みでしたが、充実した生活を送れましたか。豊高ゼミや進学講習に励んだ人。連日、部活動に精を出した人。大学のオープンキャンパスに参加した人。猛暑の中、部活動大会やコンクールで頑張る皆さんの姿には、私も元気をもらいました。
 特にインターハイ、アーチェリーでは3年次の駒形柊斗君が全国で準優勝という素晴らしい成績を修め、豊岡高校の名を全国に轟かせてくれました。
 一方、市立図書館のボランティアに参加してくれた人もいます。人に喜んでもらえる働きができたことはとても素晴らしことです。

 ところで、部活動のガイドラインに基づいた学校の活動方針が策定されて初めての夏休みでした。今まで以上に活動と休養にメリハリを持って、皆さん生徒自身がより一層主体的に活動をされたでしょうか。新チームになった今、自覚を深めより高いレベルで文武両道に励んでください。

 さて、夏休み中も世の中ではいろいろな出来事がありました。県内では、埼玉県知事選挙で大野氏当選が大きなニュースとなりました。この選挙、投票率は32.31%でした。選挙権を得た3年次生、投票に行きましたか?18歳で選挙権が与えられる意味、2022年には成人年齢が18歳になることも含めて、全員に考えてもらいたいものです。
 あおり運転の事件では、繰り返し報道される映像に理不尽さ、憤りを感じた人は多かったと思います。残念なことに、身勝手で危険な運転をする人は結構います。自転車でもそうです。皆さんには思いやりのある運転ができる人であってほしいと願います。
 連日報道される韓国との関係悪化のニュースは心を曇らせます。香港の大規模な抗議活動も気になります。いずれも歴史問題や政治的な思惑があるわけですが、グローバル社会を生きる皆さんには関心をもってもらいたい問題です。
 東京オリンピック・パラリンピックまで1年を切りましたが、9月20日からラグビーワールドカップが始まります。県内では熊谷市で3試合が行われます。これらビッグイベントに私たちはただの傍観者でいるのはもったいないです。大会や競技のことをもっと知りましょう。多くの外国人と触れ合うチャンスもあります。自分なりの関わりを考えてみてください。

 さて、2学期は3年次生にとってAO入試や推薦入試、就職試験の山場を迎えます。一般受験はもちろん推薦を使う人も、確実に実力アップを図る最後の学期です。全力で取り組んで夢をつかんでください。
 2年次生が挑む新しい大学入試制度に関して、英語検定試験に新たな動きがありました。1年次生もそうですが、新しい大学入試問題には思考力を問う問題が増えます。また、高校時代にどんな探究活動をしたか、どんな取り組みをしたかなどを判定材料に用いる大学が増えてきます。知識を蓄えることに加え、データを読み取ったり関連する知識を組み合わせて考えたり、他者と意見を出し合って考えをまとめたり発表する力が求められているのです。これは受け身の授業では力は付きません。自ら主体的に学習する姿勢が大切なのです。

 私は先日、日本科学未来館で開催されている「マンモス展」を観に行きました。シベリアで見つかった冷凍マンモスの死骸から細胞を取り出し、マンモスを現代に蘇らせようという近畿大学の研究に大きな興味・関心を持ちました。2万8000年前のマンモスの細胞核をマウスの未受精卵に移植したところ、細胞分裂の直前まで活動したという研究成果です。そこに至るまでの研究者の情熱や試行錯誤の過程、研究をめぐる様々な問題点が展示されています。
 私は、この展示は特に若者に対して、夢を持ち、主体的に学び探求していく姿勢、チャレンジ精神、倫理観の大切さを示していると感じました。

  2学期はスポーツにも読書にも芸術にも、もちろん勉強にも最適な季節です。来年で100年の歴史を刻む豊高生としての自覚を高めつつ、皆さん一人一人が確かな成長をしてくれる学期になることを期待します。

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1学期終業式での校長講話を紹介します

 おはようございます。令和元年は真夏の太陽と青空が出てこないうちに夏休みを迎える年となりました。そのおかげといいますか、生徒の皆さんにはクーラーのない教室で、何とか我慢して授業を受けてもらうことができました。夏休み中も不便をかけますが、2学期から快適な環境を提供できるよう工事関係者に頑張ってもらいますので、もう少し我慢してください。

 皆さんはアニメ「らき☆すた」を知っていますか。久喜市の鷲宮神社を舞台にしたアニメで、作品中に登場する場所を巡る「聖地巡礼」ブームの火付け役となった作品です。そのほか大ヒットアニメ「けいおん」などを手掛けた京都アニメーションの建物が放火され、有能なクリエーターなど34名もの人々が命を落とすという痛ましい事件が起きました。

 凄惨な犯行と理不尽さに悔しさと憤りがこみ上げてきます。そんな中、世界中のアニメファンや著名人からお悔やみや感謝、そして励ましの言葉が送られていることに心が救われます。日本のアニメがこれだけ世界中で愛され、支持され、人種や民族を超えて人々の心に影響を与えていることに、日本アニメの文化的価値とアニメ文化の力の大きさを感じます。犠牲になられた方々のご冥福をお祈りします。

 さて、19日の1、2年次の集会では、朝テストの成績優良者を表彰しました。多くの生徒が勉強に頑張ってくれて嬉しく思います。成績会議の席でも成績優良者の多くが文武両道を実践していると報告があり、さすが豊高生と頼もしく思います。
 頑張れる原動力、実力アップをもたらす原動力は何か。それは高い志、ゆるぎない信念です。そのあたりがはっきりしない人は、この夏休み中に自分探しをしっかりやってください。
 また、夏休み中は十分な勉強時間を確保するよう計画を立て、確実に実行してください。特に3年次生、全国の受験生が一斉に勉強量を増やしてきますから、それに負けないで頑張ってください。

 頑張る皆さんの励みにしてほしい話をします。7月11日、探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」への2度目の着陸に成功し、惑星内部の岩石採取にも成功しました。実に約2億5年万キロ離れた宇宙のかなたで、人工クレータの作成と岩石採取という人類初の困難なミッションを成功させたことは正に快挙、世界に誇れる日本の技術力の高さを示したものです。

 実は、2回目の着陸にはJAXA内部で慎重論が多かったそうです。1回目の着地の際にカメラが砂で汚れたため、岩だらけの地表のわずか直径3.5mの目標地点に着地できるのか。もし失敗して帰還不能になったら、1回目の着地で採取した岩石もすべて失ってしまうリスクがあったからです。

 でも、運用チームはあきらめなかった。なんと10万回もの着陸シミュレーションを行ってすべてクリアして、自信と確信を持って再着陸に挑戦したのです。その挑戦する勇気に感銘を受けます。

 皆さんご存知の通り、初代はやぶさは絶体絶命の危機をあらゆる可能性に挑むことで乗り越えて、奇跡の生還を成し遂げました。やぶさ2のミッションにも「できることは全部やる」という精神が受け継がれていて、それが一連の快挙に繋がったわけです。

 皆さんの前にも勉強や進路、部活動、人間関係などでいろいろな壁、困難が立ちはだかるはずです。また、日本も世界もますます困難を抱える時代になってきました。皆さん自身が未来をよりよく生きるために、また、皆さんの行動で社会をよりよくするために、はやぶさチームの勇気をもってできることすべてに挑戦する、という精神を学んで実践してほしいと思います。

 最後に、夏休み中はくれぐれも事故に遭ったり起こしたりしないように、また、けがや病気に気を付けて健康で安全に過ごしてください。2学期の始業式には一回り逞しくなった姿を見せてくれることを希望します。

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第74回入学式での式辞を紹介します

満開の桜と芽吹き始めた若葉の緑、時折聞こえる野鳥のさえずりに、生命の躍動を感じさせる季節となりました。このよき日に、

PTA後援会会長様、入間市教育委員会教育部副参事様をはじめ、PTA後援会の役員の皆様方をご来賓にお迎えするとともに、多くの保護者の皆様のご列席を得て、ここに埼玉県立豊岡高等学校第74回入学式が盛大に挙行できますことは、私たち教職員、在校生にとりましても大きな喜びとするところであります。学校を代表いたしまして、皆様に心から御礼申し上げます。

 

 ただ今、入学を許可いたしました、322名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。平成最後の入学生として、皆さんの入学を心から歓迎いたします。

 皆さんは晴れて豊岡高校第74期生となりました。本校創設から数えて99年目という長い歴史と伝統が皆さんに受け継がれていきます。また、7年目を迎える大学進学重視型単位制高校としての新たな歴史と伝統が、皆さんによって確実に築かれていくことを期待します。

 

 保護者の皆様におかれましては、お子さまのご入学を心よりお慶び申し上げます。9年間の義務教育を終え、希望と期待に胸を膨らませて高校生としての一歩を踏み出したお子さまの姿に、感慨もひとしおのことと存じます。

これから3年間、私ども教職員一同、保護者の皆様と手を携えて、お子さまの成長を精一杯支援してまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 さて、新入生の皆さんは、今日から豊岡高校生として3年間の高校生活が始まります。3年後にはそれぞれの進路に分かれて社会に出ていくわけですが、高校時代をいかに過ごすかが、卒業後どのような人生を歩んでいくかに大きく影響してきます。そこで、高校生活のスタートを切る皆さんに第一に申し上げたいことは、将来の夢や目標を持って毎日を過ごしてもらいたいということです。

 

明治から大正にかけて活躍した郷土の偉人といえば、何と言っても現深谷市出身の渋沢栄一でしょう。渋沢は、約500もの銀行や会社を設立し、日本の近代経済社会の基礎を築きました。感心させられるのは、膨大な富を得たにもかかわらず、そのほとんどを新たな会社の設立や教育、福祉の充実、災害援助などのために使い、資産は僅かだったということです。その渋沢はこんなことを言っています。

 

 「夢があれば夢が理想となり、理想が信念となり、信念があれば計画を立て、計画を立てれば実行することになる。実行すれば必ず成果が上がる。成果が上がれば達成感や満足感が得られ、幸福感を味わうことができる。すなわち、幸福を求める者は『夢』がなければならない。」

 

 高校は義務教育ではありませんので、基本は皆さん一人一人の自主性に任されます。豊岡高校には皆さんの学力向上と進路実現に向けた手厚いサポートシステムがあります。魅力的な部活動や学校行事など、皆さんが輝く場が用意されています。ですが、それらを受け身ではなく主体的で積極的な姿勢で取り組んでいただきたいのです。

その原動力は夢を実現したい、目標を達成したいという大きな願望、強い意志であることは間違いありません。

夢や目標に向けた自らの学習、生活の管理がしっかりできるように、皆さんには「豊高手帳」をお渡しします。これを活用してください。

 

渋沢は、幸福を求めるのに「夢」が必要と言いましたが、在学中の幸福もさることながら、卒業後の人生における幸福にも視野を向ける必要があります。私が考える人生の幸福とは、卒業後、社会に貢献できる人間性豊かな人材となって、仕事を通じて多くの人々に喜びを提供し、それを自らの喜びに変え、同時に報酬を得て豊かな暮らしとするというものです。

本校への地域の期待は、進学実績の向上だけではありません。その先にある、社会に貢献できる人間性豊かな人材の育成、地域のリーダーとなれる人材の育成にあるのです。

 

 二度とない高校時代。皆さんには無限の可能性があります。思う存分、勉学や部活動などに取り組んでください。豊かな人間性を培うには思いやりと感謝の心を持つこと、読書や様々な体験が重要です。コミュニケーションの基本はあいさつ。これも大切にしましょう。これからの本校での3年間が、きっと皆さんにとってすばらしい3年間になると信じています。

 

 保護者の皆さまにお願いを申し上げます。高校生ともなると自我が芽生え、自分自身や家族、周囲との関係に思い悩むこともあるでしょう。それは大人への階段を上るための大切なステップです。保護者の皆様にはよき理解者であるとともに、よき人生のアドバイザーであってください。

 

 本校の教職員はお子さまの教育に情熱と使命感をもって、一人一人の成長と進路希望の実現に全力で当たってまいります。どうか保護者の皆さまにおかれましても、本校を信頼し、緊密な連携を図っていただきますよう、ご協力をお願い申し上げます。

 

 結びに、新入生の皆さんの確かな成長と、ご来賓の皆様並びにご列席の皆様方の益々のご健勝とご多幸を祈念申し上げ、式辞といたします。

 

平成31年4月8日

                                       埼玉県立豊岡校等学校長 町田 邦弘

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平成31年度第1学期始業式での校長講話を紹介します

新2年次生、新3年次生の皆さん、進級おめでとうございます。平成31年度1学期がスタートしました。春休み中、部活動や「豊校ゼミ」など活発な活動が行われましたね。空調工事の関係で皆さんには不便をおかけしますが、しばらく辛抱してください。9月には快適な学習環境を提供できる予定です。
 また、豊高祭が6月開催と例年と異なるスケジュールです。きびきびと準備を進めていただき、質が下がらないよう努めていただきたいと思います。

 

さて、5月1日からは元号が令和に改まります。本校の歴史では創立99年目を迎えました。また、進学重視型単位制高校に生まれ変わって7年目に入ります。学力向上と進学実績の向上が着実に進んでいます。来年度は創立100年という大きな節目の年になります。地域の方々の注目と期待がますます高まります。皆さんは豊岡高校の歴史の傍観者ではありません。豊高の歴史をつくる主体です。皆さん一人一人の心がけと頑張りが、輝かしい歴史をつくっていくことを忘れないでください。

 

8日月曜日には新入生が入ってきます。進学重視型単位制高校に期待を寄せて入学してくるはずです。皆さんもそうだったと思います。学校が提供する学習指導や進路指導をしっかりやっている人は、自分の実力が着実にアップしているということを実感しているのではないでしょうか。実力アップしてないという人がいたら、どこか自分に甘いところがあったりしませんか。もう一度自分の夢や目標を確認してみましょう。志の大きさ強さが学習意欲の原動力になります。学校を信じ、素直な気持ちで臨みましょう。ある大学の先生は、実力アップ、進路実現には素直さが大切だとおっしゃっていました。忍耐強く継続してやっていきましょう。毎日の学習習慣、勉強時間を確保する工夫も大事です。学習の振り返りと自己チェック、模擬試験などは分析をしっかりやっておくことが弱点を補強します。これらを自己管理するためのツールとして、「豊高手帳」は大変良くできています。これを存分に活用してください。

 

市内の中学校の先生とお会いすると、豊高の卒業生がずいぶんいらっしゃることに気づきます。市役所をはじめ各方面で卒業生が活躍されています。ですから、本校に寄せる期待がとても大きいことがわかります。中学校の先生は、皆さんの学力向上と進学実績の向上に期待していることはもちろん、人間性豊かな大人に成長してもらいたい、地域に貢献する大人になってほしいとおっしゃっています。

ここで本校の教育目標をもう一度確認しておきましょう。「豊高手帳」の1ページ目にあります。

1 自ら学び主体的に考え判断し、行動できる生徒の育成

2 心身を鍛え、未来をたくましく生き抜く生徒の育成

3 社会性・協調性を備え、地域のリーダーとなる生徒の育成

大学等の進学は大きな目標ではありますが、人生の通過点です。本当に大切なのは、その先の人生をどのように豊かに送っていくか。ここに掲げた目標は、正にそのためのものです。

 

 目標には大きな目標があり、それに近づくための小さな目標がいくつもあるものです。皆さんには一つ一つ小さな目標をクリアし、少しづつ実力と自信をつけていき、大きな目標を達成してもらいたい。

古代ギリシャの哲学者アリストテレスはこんなことを言っています。

 「人間は、目標を追い求める動物である。目標へ到達しようと努力することによってのみ、人生が意味あるものとなる。」

 この1年が、皆さんの人生の中で大いに意味のある1年となるよう、努力をし続けてもらいたいと思います。

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