豊高校長室だより

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【豊高校長室だより】2022/6/30(木) 豊高ゼミ&夏季進学補講を開講

 職員室では、夏休みの豊高ゼミや進学補講の開講に向け、科目の調整が行われています。近日中に教室に掲示されますので、上手に活用して学習計画を立ててほしいと思います。私も1学期の課外補講を行いましたが、受講していた生徒はみな熱心に取り組んでいました。きのう6月29日には」1・2年次生の実力テストが行われました。豊ゼミ・補講を組み込めば弱点の補強にも役立つはずです。
 あすから7月、期末考査まで1週間になりました。厳しい暑さが続いていますが、体調管理に気をつけてください。

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【豊高校長室だより】2022/6/20(月) 元豊岡高校教諭 牛窪 勲先生に日本芸術院賞

 報道によると、6月20日(月)、元本校教諭 牛窪 勲(牛窪梧十〈ごじゅう〉)先生が、東京上野の日本芸術院会館において天皇皇后両陛下御出席のもと日本芸術院賞・恩賜(おんし)賞を受けられました。

 先生は昭和56(1981)年4月~平成4(1992)年3月 本校書道科の教諭として勤務され生徒の指導にあたられました。

 この賞は卓越した芸術作品を制作した芸術家や芸術の進歩に顕著な業績のある人に贈られる賞で、恩賜賞は受賞者のうち特に選ばれた人に贈られる賞です。先生の日展出品作「陸游詩(りくゆうし)」の書が改めて高く評価されたものです。誠におめでとうございます。

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【豊高校長室だより】2022/06/19(日) 狭山市プレミアムステージ2022 ~合唱コンサート~

 6月19日(日)午後、狭山市の主催による「狭山市プレミアムステージ2022 ~合唱コンサート~」が狭山市市民会館で行われました。西武学園文理中高、所沢北高、川越東高、豊岡高、埼玉栄高によるステージでした。どの団体も工夫を凝らしたステージで見事でした。(会場内の撮影は、やめておきます。)

 ホール外には各校のパンフレットなども置かれ、中学生の進路選択の参考にしてほしいとのアナウンスもありました。音楽部からも報告があると思いますが、バランスのとれたきれいなハーモニーでしたよ。

豊岡高校音楽部 狭山市プレミアムステージ2022

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【豊高校長室だより】2022/6/14(火) 三者面談を行っています

 6月9日(木)より三者面談を行っており、連日多くの保護者の方々にご来校いただいています。3年次は進路選択に向けての最終の詰めを、2・1年次では進路展望を見据えた科目選択に向け、時間をかけて話し合ってもらいます。保護者の方とともに担任はじめ教職員が生徒の「やる気」をささえていきます。出張の帰りなど、面談を終わって保護者と話しながらすれ違う生徒の様子を見ると、新たな「やる気」をつかんだようだなと感じます。

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【豊高校長室だより】2022/6/1(水) 「やばい」考

 先日昼休み、生徒が校長室を訪ねてきてくれました。「授業での先生(教員)の言葉遣いが気になる」とのこと。聞いてみると「『やばい』という語はもともとヤクザの使うことばで、学校の先生が授業でこういうことばを使うのは疑問だ」とのこと。
 この生徒のことば感覚は貴重です。私も親から「ひと前で使うな」と言われた記憶があります。
 江戸時代の戯作者十返舎一九(じっぺんしゃいっく・1765-1831)の「東海道中膝栗毛(ひざくりげ)」に〈おどれら、やばなこと働きくさるな〔=お前ら、ひとのものを泥棒するな!〕〉という一節があります。(小学館・日本古典文学全集「東海道中膝栗毛」六編上・367ページ)
 関西で乗り合い船の場面、男が自分の荷物を取ろうとすると、盗まれると勘違いした弥次郎兵衛が「何をする!」と言ったのに反応したセリフです。泥棒や犯罪など「捕まるような悪事」を「やば」と言ったようです。もともとはその筋の隠語でしょうが、いまでは一般人も使うことはご存じのとおりです。
 某テレビ番組ではありませんが「バイクの燃料が切れそう、やばいよ」という(悪い、危ない)意味のほかに「この料理やばい(おいしい、見栄えがする)」と良い、好い、プラスの意味にも使われ、古文の形容詞「いみじ」のように文脈からしか意味を判断できないことも起こっています。手元の国語辞典には「1980年代から例があり、21世紀になって広まった」(三省堂国語辞典)とありました。

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【豊高校長室だより】2022/5/17 中間テストまで1週間!

 中間テストまで1週間になりました。悔いのないよう学習を進めてほしいと思います。

 ところで、ことし2022年は日本の鉄道150年の節目なのだそうで、通勤で乗るJRの電車でも案内があります。大学入学共通テストも話題を先取りしたのか、鉄道に関する問いが出題され、新橋・横浜間に鉄道が開業した明治5(1872)年9月の時刻表(「汽車運転時限并(ならびに)賃金表上達」)などから太陽暦との関係や乗客にも時間を守るよう要求したことなどが問いになっています。(2022年1月実施「日本史B」第6問の問2)

 松尾芭蕉が「奥の細道」の旅に出た「弥生も末の七日(3月27日)」がいまの5月16日にあたるという記事を書きました。年によって1月が2回あるような暦、地域によってばらばらな時間(日の出や日没時間は地域によって異なる)の捉え方では列車を走らせるのは無理というもの。問題には同じ年に太陽暦が取り入れられたことも示されており(ついでに、学校という制度が始まるのも同じ1872年)、時間の意識を定着させるのが「近代化」の前提だと言っているようです。学校では「時限」ということばを今でも使いますし、鉄道と学校が「時間(ダイヤ)を守る」ことに大きな価値を置いていることもうなづける気がします。

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【豊高校長室だより】2022/5/16 きょうは何の日?

 部活動の大会が佳境に入っています。このホームページでも紹介していますが、生徒の活躍のニュースが続いています。

 さて、333年前の5月16日は、俳人松尾芭蕉が奥の細道の旅に出た日といわれます。元禄2(1689)年のこの日、46歳の芭蕉は弟子の曾良とともに東北から北陸を回る旅に出ました。旅は紀行「奥の細道」として読み続けられています。当時の46歳はかなりの高齢です。精力的に行脚するところから芭蕉翁は忍者ではないかという説もあるくらいです。

 本文には「弥生も末の七日、明ぼのの空朧々(ろうろう)として、月は有明にて」とあり、3月27日ですが、この年は正月がうるう月(1月が二度あった)で、現在の暦では5月16日にあたるというわけです。曾良の日記には「27日夜、かすかべに泊まる。江戸より九里余」とあり、埼玉の春日部にいたようですから、有名な出立のくだりは脚色されているようです。

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【豊高校長室だより】新聞販売店組合様の御厚意でことしも新聞を届けていただいています

 埼玉県新聞販売店組合様の御厚意により、読売・朝日・毎日・産経の各紙を毎朝生徒向けに届けていただいています。

 各クラスの係の生徒が所定の置き場所(生徒昇降口前)に取りに来て、教室に配置します。生徒は同じテーマを扱った記事が異なる角度から報道されていることなど比べ読みの上考えを深めることができます。

 貴重な資料をNIE(Newspaper in Education/教育に新聞を)教育に役立てています。

新聞販売店組合様の御厚意で毎朝新聞が届きます

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2022/4/8(金)入学式での校長式辞です。

 未だ収束の見えぬコロナ禍や続く戦闘状態という、心穏やかならぬ日々には、桜の優しい色合いに心癒やされる思いがします。

 ご入学おめでとうございます。ただ今、入学を許可いたしました77期生319名のみなさん、心より歓迎いたします。そして、保護者のみなさま、お子様の凛々しい姿を見せていただきました。心よりお慶び申し上げます。

 みなさんには、ここまで見守ってくれた保護者の方々、ご家族、お世話になった方々へ感謝の気持ちを、できれば言葉で表してほしいと思います。そして、豊岡高校という新たなステージで思う存分勉学や部活動に励んでください。

 桜は「咲く前」や「散った後」がよい、「雨が降って見えない月」や「沈んでいく月」が趣深いと書いたのは『徒然草』の作者兼好でした。兼好は、完成されたものより、未完成なところや枯れていくところに美があるといいます。それから四百年後、江戸時代の国学者、本居宣長がこれに反論します。「趣深い和歌には散る花や雲に隠れる月を詠んだ歌が多い。それは、人が満開の桜や曇りのない月を見たいと思うからこそ思いが叶わないことを嘆く歌になるのであって、兼好の言うことは人の気持ちとずれている。」

 改めて読んでみると、兼好は「花は盛りに、月はくまなきをのみ見るものかは」と言っている。「のみ」というのは「~だけ」ということですから、桜は盛りだけでなく、月は雲もなく澄み渡っているだけでなく、と読めます。桜も月も満開の盛りや雲一つない澄み切った空に浮かぶ月はもちろん美しい。けれど、そこにだけしか興味を示さないのは間違いだ。「美しい」といっても一瞬にすぎない。「美しい」に行く前と、「美しい」が終わったあとをみなければ「美しさ」はわからない。前後のプロセスや完成までの目に見えない努力などを飛ばしてはいけない。見えない積み重ねがあるからこそ完成されたものは美しい。

 さらに「見る」という動詞にも注目したいところです。ものづくりでもステージでも、本番や完成品の華やかさの裏には外から見えない積み重ねがあるのですが、完成されたものを「見る」のは「お客さん」にすぎません。汗をかいてつくる側になりなさいと言っているのだと思います。

 これこそ、みなさんにお話ししたいことです。これからの時間を使って、多くのことを積み重ねて、来るべきその時に華やかに花開いてほしい。見えないところに想像力を働かせ、長く、全体を見渡す視点をもってほしい。そして、できたものを受け取る「お客」ではなく、汗をかいてつくる側に立ってほしい。

 みなさんを迎えるに際し、教職員の思いは熱く、さまざまな準備を進めてきました。きょうから保護者のみなさまと緊密な連携を図りながら教職員一同、77期生の心身ともに確かな成長に向き合ってまいります。これをご縁に本校へのご支援とご協力をお願い申し上げます。校長室にも気軽に声をかけてください。ドアを開けてあるときはいつでも歓迎です。

 結びに、みなさんが、豊岡高校を選んだことは正しかった、入学してよかったと感じ、来たるべきその時に向けてじっくりと考え、多くのことを積み重ねてくれることを念願して式辞といたします。

       令和4年4月8日

                     埼玉県立豊岡高等学校長 内田 正俊

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【豊高校長室だより】近隣の方からおたよりをいただきました

 近隣の方からおたよりをいただきました。道を歩いているとき、背負ったリュックの口が開いていたのに気づかなかったそうです。本校の生徒がベランダから大きな声で教えてくれた、とのこと。「貴重品も入っておりましたので助かりました。とてもほっこりした気持ちにさせていただき、すてきな生徒さんによろしくお伝えいたければ幸いです。」とのことでした。

 うれしかったので、始業式の際にも紹介しました。ごていねいにありがとうございます。

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2022/4/8(金)1学期始業式にあたり、校長から、校歌の一節「出藍の誉れ」の話をしました。

 おはようございます。昨年度に引き続き、オンラインによる始業式となりました。3学期末から4月にかけて、県内ではとくに部活動がらみでコロナの集団感染が報告されているようです。部室や帰りに立ち寄った店で、マスクを外してのおしゃべりが集団感染につながっていると聞きます。引き続き、感染防止に注意を払っていただくようお願いします。

 さて、新学期のはじめにあたり、本校の校歌にも歌われている「出藍の誉れ」という話をします。百周年の記念誌のタイトルにもなりましたから、このことばそのものはよく知っていると思います。

 中国の戦国時代の思想家である荀況(じゅんきょう/荀子)は「学は、もって已(や)むべからず。青はこれを藍(あい)より取りて藍よりも青く、氷は水これを為して、水よりも寒し」(勧学)と述べました。「学問は途中でやめていいものではない。青は藍から取るが、もっと青い。氷は水からできるが、水よりももっと冷たい」という意味です。藍染めという技法があります。青色の染料は、藍という草から取るのですが、その色はもとの藍草よりも青い色をしている、というのです。

 知られているように、「出藍の誉れ」は、弟子が師匠よりも、生徒が先生よりもすぐれているというたとえですが、「学問を途中でやめずに青いものをもっと青く、冷たいものをもっと冷たく」というのですから、知っていることはもっと深く知り、考えたことはもっと深く考えなければいけない、学問を途中でやめてはいけない、学び続けなければいけない、という意味なのです。荀況は人間の本質は不完全なもの、という性悪説の立場にたち、努力の積み重ねによってのみ、人間の業(ごう)である悪を乗り越えることができる、と考えました。

 ヤクザや芸能界の闇など裏社会をテーマに活動するジャーナリストの丸山ゴンザレスさんは、メディアの取材に「裏社会を取材するにも勉強は欠かせない。ヤクザだって法律に詳しいし、詐欺師だって経済を知っている。だから勉強し続けなければならない。」と言い、さらに、「大人になってから勉強するのは、何かと高くつく。学校ではいくらでも質問できるし、施設も使い放題。日本の教育システムは海外と比べてもお得。勉強した分だけ、見える世界が広がる」と答えています。(2022年4月4日朝日新聞)

 社会に出ると、他人が自分のためにただで動いてくれることはない。ですが、学校は違います。この環境を最大限に活用してほしいと思います。

 校歌の「出藍の誉れ」は、学び続けるべきだという意味だととらえたほうが詩としてしっくりくるように思います。このことば、生徒に向けたことばであることは言うまでもないでしょうが、私たち教師にも向けられているのでしょう。ともに学び合っていきましょう。

 昨年からお話ししていますが、校長室にも気軽に声をかけてください。ドアを開けてあるときはいつでも歓迎です。

 最後になりますが、しっかりとした目標を定め、上級生として、新入生をリードして、豊高のさらに良い伝統を作ってください。みなさんが、学びつづける姿を、楽しみに見守りたいと思います。

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2022/3/24(木)元豊岡高校教諭 牛窪勲先生に日本芸術院賞!

 3月24日(木)、元本校教諭 牛窪 勲(牛窪梧十〈ごじゅう〉)先生が作家の筒井康隆氏らとともに日本芸術院賞・恩賜(おんし)賞を受けられるというニュースが入りました。誠におめでとうございます。

 卓越した芸術作品を制作した芸術家や芸術の進歩に顕著な業績のある人に贈られる賞で、恩賜賞は受賞者のうち特に選ばれた人に贈られる賞です。先生の日展出品作「陸游詩(りくゆうし)」の書をはじめとするご業績が改めて高く評価されたものです。

 先生は昭和56(1981)年4月~平成4(1992)年3月まで本校書道科の教諭として勤務され生徒の指導にあたられました。『篆刻篆書字典』(二玄社)などの著書があります。

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2022/3/22(火) 3学期終業式で「『謝る』を考える」という話をしました。

 今回もリモートでの終業式となりました。それでも大きな事故もなく年度末を迎えられたことを喜びたいと思います。

 さて、年度の締めくくりに、「『謝る』を考える」という話をします。

 豊高では滅多にありませんが、それでも時々は生徒が叱られている場面に出会うことがあります。聞いていて、謝り方が下手だなと思うことがあります。

 きょうはこれを日本語の語法から考えてみたいと思います。

 食卓でしょうゆを取ってほしいと、近くの席の人に頼む場面です。相手との関係によって頼み方はいろいろですが、「しょうゆ」と言えば取ってくれる関係もあるでしょう。これでも「しょうゆを取ってほしい」という情報は伝わります。

(a)「しょうゆ取って」

(b)「しょうゆを取ってくれませんか」

(c)「すみません、しょうゆを取っていただけますか」

 3つとも伝わる情報はかわりません。文が長くなっただけです。文が長いあとの例のほうがていねいに聞こえると思います。文を長くすると、なぜていねいに聞こえるのでしょうか?

 相手に何かをしてもらうことは、負担をさせることでもあります。相手に一方的に負担させるのは落ち着かないものです。プレゼントをもらうとうれしい気持ちだけでなく、お返しに何かしたくなるものです。相手が負担に感じていると思うだけでこちらも負担感が大きい。相手の負担とこちらの負担はプラマイゼロになると気持ちが安定する、ということです。

 ことばの上でその負担感をプラマイゼロに近づける語法として「語気緩和語法」があります。「ちょっと、しょうゆを取ってもらえませんか」というように「ちょっと」ということばを付け加えて「あなたの負担はごく小さいですよ」というサインを出したりします。頼む内容によっては、ただお願いするのではなくことばをつないで説明したりします。ギフトのラッピングと同じ。ラッピングしてもしなくても中身は変わりませんが、手間をかけて包むことでていねいさ増し増し、相手への気遣いを表すということです。ことばの上でラッピングするのが「語気緩和語法」です。

 「しょうゆを取ってください」よりも「しょうゆを取ってくれませんか?」と疑問の形にする方がていねいに聞こえます。判断を相手に預ける言い方だからです。頼まれた人に受けるかどうかを選ぶ余地がないと、一方的な命令に聞こえます。命令は会社の上司ならともかく、通常の人間関係には使えません。ですから、頼みごとをするとき「〇〇(決定)になりました」「〇〇してください」という表現を使うのは避けた方がいいでしょう。頼みごとのレベルによって、疑問形にしたり、「ご都合はいかがでしょうか?」を付け足したりして、相手に決定権があることを伝えます。

 相手は、自分を気づかってくれた、大切にされていると感じ、無茶なお願いでなければ快くお願いを聞いてくれると思います。

 ことばの順序も大切です。

(d)「大変申し訳ありませんが、夏休みの課題が終わらなくて、少し遅れます。」

(e)「夏休みの課題が終わりません。少し遅れて出してもいいですか。大変申し訳ありません。」

 この二つを比べたとき、どちらも「申し訳ない」という謝罪と「締め切りに遅れる」という見通しを伝えていて、順番が逆になっているだけで提出している情報はおなじ。それでもあとのほうがよりていねいに感じられるのはなぜだと思いますか。

 あとの(e)には「相手の決定権」を入れてあることにすぐ気づくと思いますが、それだけではありません。実は、順序が入れ替わっているだけでなく、文の構造も違っています。違いは、「申し訳ありませんが」と文が終わらずに後に続くのに対して、「申し訳ありません」が一つの独立した文になっているところです。

 「申し訳ありませんが」が、先ほど説明した「語気緩和語法」になっています。文法では次に続く文にかかる文を従属節といいます。従属節は脇役で、主文によりかかっている、と思ってください。日本語では文の中心は述語(動詞など)にありますから、文の後ろのほうに重要な部分がきます。聞いた人も従属節より主文のほうがより重要と受け取ります。従属節にしたことで謝罪が軽く聞こえ、語気緩和のために付け足した印象になり(主文)遅れることを連絡してきたという印象になります。聞いた人には「遅れたことを謝りもしないで、悪いと思っていないんじゃないか?」という感情に結びつくことが多くなります。

 余談ですが、この話を応用すると、頼まれごとを引き受けるとき、「やってみますが、むずかしいと思います」と言うと、やる気のない人間と思われやすく、「むずかしいと思いますが、やってみます」と言うと、困難なことに果敢にチャレンジする好青年という印象を受けます。試してみてください。

 きょうは文法から謝罪のことばを考えてきました。相手の印象は話だけでなく、外見などいろいろな要素がありますが、謝ったのに「なんだ、その謝り方は」と怒らせてしまったことがある人は、話の順番を変えてみるところから始めたらどうでしょうか。

 4月には新入生も入ってきます。上級生として胸を張れる行動をお願いします。始業式にみなさんとお会いできることを楽しみにしています。

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2022/3/12(土)第74回卒業式での校長式辞です。

 みなさん、ご卒業おめでとうございます。

 近年にはめずらしい、冬らしい冬でしたが、確かに春の訪れを感じる陽気となりました。豊高101年のこのよき日に、保護者のみなさまと御一緒に豊岡高等学校74期317名の卒業をお祝いできることを喜びたいと思います。本日、この場にお越しいただけなかったみなさまにも届けたいのですが、まずは保護者の皆様にお礼を申し上げます。

 みなさんは、高校生活のかなりの部分で緊急事態宣言や蔓延防止重点措置下に置かれ、高校総体や総文祭をはじめとする大会の中止や規模縮小、修学旅行も代替案まで計画したものの中止となるなど、不自由な生活を余儀なくされました。そんな中でも折れずに努力し、とくに3年次になってから一人も欠けることなく、皆勤賞75名をはじめ、県教委表彰、優良体育表彰、高文連表彰など大きな成果を残し、本日、新しいスタートに立つことを讃えたいと思います。

 コロナからはいっぽうで、思いやりの気持ちも学びました。マスクをするのは自分の感染を防ぐためというより、むしろ他人に感染させない、感染への不安を軽くすることにあります。これまで、世の中も自分のことで精一杯、他人や後に続く世代のことを考えられずにきました。その時その時に正しいと思ったことを選んできましたが、その積み重ねがこんにちの複雑な社会をつくってきました。この機会に、何をもって「正しい」とするのかを改めて考えたいと思います。

 韓国ではひざを折って頭を下げる「クンジョル」という作法があります。日本の「土下座」とは違いますが、相手に高い敬意をあらわす作法だそうです。ことし初め、K-POPのユニット・エバーグローのサイン会で、ファンに向けたあいさつの際、メンバーのひとりがクンジョルをせず、立ち礼をしたことで、韓国のファンから「礼儀知らず」と激しい非難を浴びました。この人は中国籍とのことで、中国のファンからは「必要ない作法だ」などの声が上がりました。文化によって受け止めが異なるという知識はありますが、その場面に接したとき、どう判断し、どう動くか。底の浅い知識では歯が立ちません。

 人間が起こす危機にどう立ち向かうかを問う出来事が続いています。けれども、外から見る者の「正しさ」と、信念に燃えた当事者の「正しさ」は異なるかもしれません。どんな情報に触れ、どんな判断による行動なのか。アンテナを高く張り、受信感度を上げ、学び続けるしかありません。お家だって快適に住み続けようと思えばメンテナンスは欠かせませんし、パソコンやスマホもアップデートしないと動きません。ずっと勉強し続けるしかないのです。

 民法の施行に伴い、ただいま卒業証書をお渡しした卒業生はこの4月1日をもって成年となります。保護者の助力なしで契約の当事者になることができます。社会経験が少ない若者を狙い、あやしい契約をさせようと近づいてくる者もいるでしょう。悪質であろうとなかろうと、いったん結んだ契約は相手が同意しない限り取り消すことができません。相手はこちらの動きをみて、隙(すき)があるとみればつけこんでくるでしょう。ですが、経験はなくても、歴史や先人から学び、感度を磨くことで、起こりうる危機にも対処できると思われます。

 みなさんも、社会のそれぞれで必要とされている頼もしい2万5千の豊岡高校の先輩に続いてください。ご活躍を期待しております。

 今後も、時代に立ち向かい、自ら考えて行動できる人物を育てるという期待に応え、教職員一丸となって卒業生や生徒にとって心のよりどころと誇れる学校づくりに努めてまいります。74期生の前途が健やかで幸多きことをお祈りし式辞といたします。 

  令和4年3月12日         埼玉県立豊岡高等学校長 内田 正俊

 

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【豊高校長室だより】2022/1/19 いよいよ大詰め、がんばれ受験生!

 3年次生はあさって1月21日(金)より年度末考査が始まります。先日の大学入学共通テストを経て、卒業まで秒読み段階、いよいよ大詰めです。昼休みの校内放送では3年次担当の先生方のリクエスト曲がかけられています。あすは「大寒」、寒い日が続きますが、1号館と2号館のあいだ、あかい梅の花が咲き始めました。受験生のみなさんにはこれまで積み重ねた力を存分に発揮してほしいものです。まずは体調管理に気をつけてほしいと思います。

赤い梅の花が咲き始めました 赤い梅の花が咲き始めました

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2022/01/07(金)3学期始業式 校長から「新しいものを」「ゼロから1を」という話をしました

 まずは年頭にあたり、新しい夢と希望をもって、新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 昨日降った雪が道路や校門前の歩道で凍り、登校に支障が出るのを心配していました。朝早くから融雪剤を施し、氷をかいて昇降口で滑らないようにと対応していただき、ありがたく思いました。気のつきにくいところで働いてくださる人々の存在に思いをいたす雪になりました。

 初春といいますが、一年のはじまりは春のはじまりでもあります。お正月に味わうおせち料理は重箱で出されたりしますが、これにもめでたさを重ねるという意味があって、紅白のかまぼこには卒業式にかける紅白の幕と同じく「日の出」という意味があるなど、食材の一つ一つにも幸福や運を呼ぶという由来があるようです。

 正月の季語には「初日」「初夢」「書き初め」「仕事始め」など「はじめ(て)」の気づきが多いです。今年初めての出来事や感動のすがすがしさ、気持ちの良さは今年いっぱい続きます。見逃さないようにしてください。

 令和4(2022)年は干支でいうと壬寅(みずのえとら)の年にあたります。手元の漢和辞典によると、漢字「壬」(みずのえ/ニン・ジン)の意味は、お腹に子供を宿す「妊」に通じ、「萌え出る」「生まれる」という意味、「寅」(とら/イン)のほうは、「演」に通じ、「演奏」「演出」という言葉からもわかるように「工夫して新しいものを作る」という意味です。

 この二つの字の組み合わせである壬寅は、「新しく生まれる」や「工夫していままでになかった新しいものをつくる」といった縁起のよさを表しているといえそうです。

 新しいものと言えば、昨年、埼玉県内飯能や深谷で自動運転バスに客を乗せて営業する実験が行われました。運転士はいますが、運転操作はせず万一のときに対処する役割だそうです。AIや機械の技術は運転手無し、一般道でバスを走らせるところまで来ました。

 大学や専門学校の学科の名前も変化しています。ということは学ぶ内容も変わってきている、ということで、変化するだけでなく変化のスピードも急激になっています。かつて「十年ひと昔」といましたが、いまは1年ほどで変わってしまう勢いです。

 とすれば、これからどう過ごすべきかを考えるとき、AIや機械が苦手だと思われるところにヒントがありそうです。

 AIや機械は(すでに存在する)1のことを効率化して百、千、万にするのは得意そうです。AIは、積み重ねたビッグデータ情報をもとに学習や予測を行うようなので、検索して前例や答えを見つけたりすることは超得意です。

 正解を求めるだけの勉強ではAIや機械にまったくかなわない。とすればどうすべきか。なにもないゼロから1を生み出すこと、つまり正解のない問いを立て、何とかして乗り越えることかと思います。実現に近づけるには、さまざまな考えや背景を持つ人の力を借りる必要がありますが、人は理屈では動きません。ふさわしい時と場を見てしかるべき人とコンタクトを取るためのスキル、プレゼンやコミュニケーションのスキル、このあたりにヒントがありそうです。

 大学入学共通テストまで一週間となり、入試シーズンもやま場を迎えます。3年次生はこれまで準備を重ねてきたはずですが、体調を万全に保ち、希望の進路が開かれるまで粘ってください。すでに進路が決まっている人は自分に寄せられた応援を仲間に向けてください。2年次生は「3年0学期」であることを忘れないでください。

 各年次とも集大成の学期ですので、しっかりやってくれることを期待します。

 本年もよろしくお願いいたします。

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2021/12/24(金)2学期終業式 校長より「学びを成功させる秘訣」という話をしました。

 2学期の終わりにあたり、「学びを成功させる秘訣」という話をしようと思います。

 課外補講の授業で、ある生徒から「なぜ古典を勉強しなくてはならないか」という話が出ました。古典でなくても「こんな勉強に何の意味があるの?」と思ったことのある人は多いかもしれません。人間は自分のしていることの意味を気にする動物なのです。

 生まれた赤ちゃんの学びのはじめは「ことば」だと思います。みなさんがことばを覚えたとき「ことばの能力を身につけると推薦入試のとき面接で敬語がきちんと使えて有利だろう」と考えてことばを身につけた人はいますか? たぶんいないと思います。

 「一を聞いて十を知る」ということばを知っていると思いますが、「聞いていないこと、教えられていないことも洞察できる」ということです。

  卒業してすぐ就職する人もいると思いますが、まずはオフィスの掃除とか、先輩社員の用具を手配したりさがしたり片づけたりといった、ほかの社員がやりたがらない仕事を押し付けられると感じるかもしれません。球拾い、グランド整備のほか、同じような練習ばかりさせられる部活の新入部員と同じですね。グランド整備なら全員でやればいいじゃないか、なぜ1年生はプレーと関係ないことをさせられるのか、と不満だった人もいるでしょう。部活なら1年ちょっとで最上級生ですが、仕事となるとそうはいきません。いつまで続くか読めないことが多いです。

 そうやって不満を持ちながら過ごしてきたベテラン社員が、次に新入社員を迎えた時、最初からやりがいのある仕事を教えるかというと、たぶんそうはならない。とすると、何か別のわけがありそうです。

 「学び」という点から考えると、このやり方は理にかなっている。さっきも言ったように、人間は自分のしていることの意味を気にする動物だから、無意味なことを繰り返させられている自分が許せなくなります。だから「していること」の意味をどうしても見つけたくなる。していることの意味を見つけようとしていると、ふと立ち止まって「実はこういう意味があったのかも」と思える瞬間がくることがあります。すると急に、すべてが学びになります。つまり「学びスイッチ」が入った状態です。「一を聞いて十を知る」に近づいた瞬間です。

 毎日の掃除やグランド整備にはこんな意味があったのか、と自分なりに気づいた選手は、監督が何も教えなくても力をつけていきます。教わっていないことを洞察できる状態です。こうなれば何からでも、極端な話、落ちている石ころからだって学びをつかむことができる。

 こう考えてくると「こういう努力をした。その努力と引き換えにどんないいことがあるか」を尋ねないことが学びの秘訣といえます。学びには、学んだあとになって、はじめて学んだことの意味やどれほど役に立つかを語れるようになるという構造があります。学ぶことで、この世に存在することも知らなかったことを初めて「知り」、学んだあとに初めて身体(脳)に刻まれるという特質を持ちます。

「この勉強に何の意味があるのか」「この作業に何の意味があるのか」を考えないことが学びを成功させる秘訣といえます。つらかったはずの新人時代の思い出が美化されたりするのも、そのときの学びの意味を自分なりにつかんだからだと思います。

 おとといの講演会で相馬真貴子先生は「なぜ学ぶのか」の一つの答えとして、「質の高い人脈をつかむため」とおっしゃっていました。なるほどと思いました。かしこい人がかしこくないふりはできるでしょうが、その逆は無理です。「類は友を呼ぶ」と言いますが、こちらのレベルが上がれば、近づいてくる友のレベルも上がっていくに違いありません。

 繰り返しになりますが、みなさんは「トヨコウ」すなわち、「遠くを見据えて陽気に明るく、コツコツ地道に上を目指す」という「豊高」の学びを引き続き追求してほしいと思います。

 それではよいお年をお迎えください。

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2021/12/22(水)1・2年次朝テスト表彰式での校長あいさつです

 朝テストは長年続いている、豊高の学力向上の取組です。その成績優秀者が表彰されました。おめでとうございます。1回1回の内容は多くないですが、その都度マスターし1年2年と続けることで確実に実力につながっています。3年次はまさに進路決定の正念場を迎えています。校長室にまで合格の報告に来てくれる生徒もいますが、結果の報告が上がってくるのを見ていると明らかに「朝テスト」が成果をあげていると感じます。

 生徒の頑張りはもちろんですが、学習のモチベーションを高める取り組みとして、生徒のつまづきやすいところを攻める出題の先生、教室掲示を工夫したり、生徒に声をかけ、励ましたりして取り組んでいる担当や担任の先生の姿も印象に残りました。

 さきほど講演会で相馬真貴子先生もおっしゃっていましたが、自分たちの頑張りを応援して支えてくれる人がいることに気づき、周囲の人たちの思いも感じながらとりくんでくれるとなおいい結果が出ると思います。日々の授業・日々の家庭学習・日々の努力の積み重ねが大切だということを改めて実感しているところです。

 表彰された生徒を見て「自分とは違う」と思うのではなく、それこそ「一陽来福」、冬至のきょうから陽を復活、福に転じてほしいと思います。

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2021/12/22(水)相馬真貴子先生による講演会「未来へつながる君たちへ」での校長あいさつです

(この講演会は、各教室をオンラインで結び、行いました。)

 新型コロナの存在が明らかになったのは2019年12月でした。まる2年になります。当初は正体もはっきりせず、その後もずっと続くわけですが、医療関係者のかたがたは大変な困難のなか患者の対応に当たられていたのだと思います。オミクロン株という新種のウィルスが世界的に流行する兆しがあり、埼玉県内でもきのう(12月21日)初めてオミクロン株の感染者があったと報道されました。

 きょうは、さいたま市民医療センター看護部副部長 相馬真貴子先生をお迎えしました。新型コロナは人類に様々な課題を突きつけていますが、未来を生きるあなたがたに命の大切さや心のあり方にもふれつつお話しくださいます。

 先生は、がんの患者さんへの専門的な看護を担当され、厳しい条件の中、患者の思いを理解して患者や家族を支えていらっしゃいます。お勤めのさいたま市民医療センター(さいたま市西区)は災害拠点病院、二次救急医療機関として、年末年始も含め年中無休・24時間体制で救急車を年間5千台受け入れているとうかがっています。

 きょう12月22日は冬至ですが、陰がきわまり陽が復活する、という意味で冬至のことを「一陽来福(いちようらいふく)」ということがあります。陰から陽が復活する、つまり、不運が幸福に転じる、というわけです。

 新型コロナウィルス感染対策がなお一層進展し、安心して生活できるようになることを願うとともに、この講演を機会に、自身の健康を守り、安全で快適な学校生活に繋げるよう学んでほしいと思います。それでは、相馬先生、よろしくお願いいたします。

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【豊高校長室だより】2021/12/17 やっぱり「歩きスマホ」はNO!!

 12月17日(金)、入間市の交通安全対策推進協議会の会議に出席しました。交通安全ポスターの画を募集したところ、市内の小中高校生による力作揃いの49点から優秀作品を選ぶことになりました。審査の結果は協議会から発表されますが、特筆すべきは小学生中学生からも「歩きスマホNO」をモチーフにしたポスターが目立ったこと。高校生(だけではありませんが)の歩きスマホは朝夕の通勤時にも気になっていますが、子どもたちも厳しく見つめていますよ。

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2021/11/06 「3年次保護者むけ進路保護者会」での校長あいさつです

 お忙しいところ、ご出席いただきありがとうございます。

 9月には3年生の保護者の方々にだけでも文化祭をご覧いただこうと計画しておりましたが、非常事態宣言ということになり、かないませんでした。とはいえ、生徒は厳しい条件の中で何とか文化祭をやり切りました。

 10月には創立百周年の記念式典を行いました。本来なら昨年に行いたかったのですが、1年延期され、来賓など招待者を最小限にして体育館で実施しました。生徒にも式典・講演会を同じ会場にて参加してほしかったのですが、生徒のワクチン接種が十分な状況ではなかったので、感染拡大防止を考え、生徒には教室で、体育館からのオンライン配信の形で参加してもらいました。講演会では本校の大先輩である小林駿介博士のお話を聞いてもらいました。

 さて、今日お集まりいただいた大きな趣旨は、これからの受験に向け、特に一般受験に焦点を絞りご理解いただくことです。まずは、生徒が楽なことに逃げたり、妥協したりせず、「最後まで希望に向けて努力する」一般受験を選んだことに拍手を贈りたいと思います。課外補講を通じて生徒とかかわっておりますが、実感するのは夏以降、非常に力が伸びていることです。このあと、現役生の場合、入試の当日まで、さらに力は伸びていきます。

 豊高の「よいところ」として生徒たちが口々に挙げていたのは本校の進学指導についてです。「進学指導がていねい。」「ガイダンスが充実。」「豊ゼミや課外の補習などもたくさん行われている。」などです。引き続き、教職員を挙げて応援してまいります。生徒の希望の実現を期してご一緒に力強く歩んでまいりましょう。

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2021/11/05(金)人権教育「家族と考えるハンセン病」を行いました

 きょうの人権教育の時間は「家族と考えるハンセン病」というテーマでビデオを視聴し学習してもらいます。ハンセン病は細菌による感染症の一種で、この菌を発見した科学者、アルマウル・ハンセンにちなんで「ハンセン病」と呼ばれています。感染症とは言うものの、感染力は弱く、菌が体内に入っても、多くの場合、発症しません。日本での新規の患者数は年に数名のレベルです。ただし、世界的には、栄養や衛生状態が悪い国や地域を中心に年間20万人もの新規の患者がいます。

 ハンセン病は皮膚と末梢神経が侵される病気で、皮膚の色が変わったり、できものができたり、痛さや熱さの感覚がなくなるなどの症状が出ることがあります。治療は医師の指示に従って薬をきちんと飲むこと。入院する必要もなく、薬はWHOから無料で提供されます。仕事や通学を継続しながら治療できるごく普通の病気です。治れば、感染源になることはありません。

 治療せず放っておくと、手足に変形が起きる場合があり、日常生活に支障をきたします。1941年、特効薬が発見され、治療できる病気になりました。治療法がなかった時代に病気が進行してしまった人には、病気が治っても知覚麻痺や運動障害といった後遺症が残り、手足や指を切断するケースがあります。ハンセン病のためというよりは、末梢神経が侵され、感覚がなくなったことで、けがをしても痛みを感じず、傷そのものに気づかなかったりするために、手遅れとなって切断せざるを得なくなってしまうことがあります。

 長い間、病気の原因がわからず、特効薬が発見されるまで治療法もなかったため、悪魔が乗り移ったとか、子孫に遺伝するなどと言われ、患者の出た家を取り潰したりしました。患者が出た場合、家族や親せきもひたすら隠し続け、親族から縁を切られるのも普通のことでした。政府も、患者を地域からひき離して強制的に療養所に入院させる政策をとり、治療法が確立して50年以上になる1996年まで強制隔離政策が続きました。子どもを産めなくするよう強制的に手術を受けさせられた人も多数にのぼります。のちに政府は強制隔離政策が誤りであったと認めましたが、これまで療養所に強制的に入院させられ何十年も退院を許されなかった人の人生はやり直しがききません。基本的人権についての問題としてみなさんにも考えてもらいたいのです。

 所沢のとなり、東京・東村山市に国立ハンセン病資料館という施設があります。ハンセン病療養所である多磨全生園の一角にあります。西武池袋線の清瀬駅、西武新宿線の久米川駅、JR武蔵野線の新秋津駅からバスで行くことができます。この機会に一度訪ねてみることをお勧めします。

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【豊高校長室だより】2021/10/30 正門前の歩道にツツジ

 毎朝、登校時に校門のあたりに立っています。そろそろ11月、秋も深まってきましたが、豊高正門前の押しボタン信号のあたり、ツツジが咲き始めました。ツツジは初夏の頃たしかに咲いていました。日当たりがよいところですが、このところ寒い日があり、春から夏になったと花も勘違いしたのでしょうか。

10月末 歩道にツツジ

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【豊高校長室だより】2021/10/27 きょう10月27日は「文字・活字文化の日」

 きょう10月27日は「文字・活字文化の日」にあたります。きょうから2週間は「読書週間」として、図書館はじめ書店などでもイベントが行われるようです。通勤の電車でも本や新聞を読む人が少なくなった実感があります。2005年7月に、図書館の充実や学校での言語力を養う教育の充実などを規定した「文字・活字文化文化振興法」という法律が施行され、この日を文字や活字文化に親しむ日としました。

 本校の図書館は現在あいにく工事中のため(仮)図書館になっていますが、授業の合間にぜひ立ち寄ってほしいです。また、本校からほど近い入間市立図書館も豊高生(市内在学生)なら入間市民でなくても利用できます。読書週間をきっかけに、本の世界に親しんでみませんか。楽しいですよ。

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【豊高校長室だより】2021/10/22 入間市内高校4校による「まるひろ文化祭」

 10月20日(水)~25日(月)まで、丸広百貨店入間店を会場に市内の高校4校(豊岡高校、入間わかくさ特別支援学校、狭山ヶ丘高校、東野高校)文化部による「まるひろ文化祭」が開催中です。写真、書道、イラストなどの展示のほか、23日(土)・24日(日)には豊岡高校、狭山ヶ丘高校による吹奏楽、合唱、ダンスの発表も予定されています。本校では本日まで考査でしたので、あす23日(土)・あさって24日(日)を中心に参加します。お立ち寄りいただければ幸いです。

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【豊高校長室だより】2021/10/21 中間考査が始まりました。

 10月20日(水)より中間考査が始まりました。生徒たちはこれまで分散登校など学習にも条件を強いられていますが、3年次生には校長室に質問に来る人もいて、あちこちで自習する姿も見られ、がんばっている様子が伝わってきます。

 空気が澄んできて、時おりしもこの日は満月になりました。気持ちを新たにするかのように、先月の満月(9月21日)以上にくっきり見えたように思います。竹取物語でかぐや姫が昇天する葉月の十五夜こそ先月の満月にあたるのですが、この十五夜「中秋の名月」は収穫を感謝して供え物をするところから「いも名月」と呼んだりします。一月後の長月十三夜は「まめ名月」「くり名月」と呼ばれ、観月の特別な夜ながら、ことし(10月18日)はやや雲が多かったので、来年の楽しみにしていただくとしましょう。

 空気が澄んだといえば、通勤の電車からちらりと富士山が見えるスポットがあるのですが、けさ(10月21日)の富士山は白く、くっきりと見えました。今週月曜日に見たときは(かすんでいましたが)雪がない「夏の富士山」に見えました。白い富士山になったということは急速に秋から冬に近づいたということでもあります。副反応を考慮して考査最終日に予防接種を手配した人も多いと聞いていますが、季節の変わり目なのでまずは体調管理に気をつけてほしいと思います。

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【豊高校長室だより】2021/10/11 「自分らしく生きる」特別授業が行われました。

 10月11日(月)の選択科目・生物では、入間市議会議員の細田智也(ほそだ・ともや)氏をお迎えし、特別授業が行われました。わたくしも生徒とともにお話をうかがいました。

 「性」には「4つの性」があり、生まれた時の性以外はグラデーションがあるというお話しから、幼児期からの違和感、性転換や戸籍上改名に踏み切った経緯や葛藤など、ご自身のアイデンティティに関する貴重なお話をうかがいました。

 氏は女性から男性のトランスジェンダーの議員として知られています。4年前に当選、女性から男性へのトランスジェンダーである議員としては地方・国会を含め世界初とのことです。入間市ではことし9月からLGBTなど性的マイノリティを対象にパートナーシップ・ファミリーシップ宣誓制度がスタートしており、このために入間市への引っ越しを検討する方もいらっしゃるとか。隣の狭山市では、おりしも本日パートナーシップ宣誓制度が始まったとのこと。

 マイノリティは「いない」のではなく「見えない」だけだと考え、まずは異性愛を前提とした言い方をやめる、違いを個性としてとらえる、というお話に多くの考える材料をいただいた授業でした。

 この科目は3年次生の選択科目で、将来看護師や診療放射線技師をはじめ医療従事者を目指そうとする人が多く選択しています。

細田智也氏の特別授業

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2021/10/02 豊岡高校創立百周年記念式典 校長式辞

 日ごとに秋も深まり、色彩あふれる街の美しさに心弾む季節となりました。

 この佳き日に、埼玉県知事・大野元裕様、埼玉県教育委員会教育長・髙田直芳様、埼玉県議会議員・齊藤正明様、入間市長・杉島理一郎様、埼玉県高等学校校長協会会長・坂上節様をはじめ各界のご来賓、同窓生、PTA後援会関係各位のご臨席を仰ぎ、ここに埼玉県立豊岡高等学校創立百周年記念式典を挙行できますことは、この上ない喜びであります。百周年に当たる昨年10月、大勢のご来賓をお招きし盛大に祝おうと計画しておりましたが、新型コロナ対応が求められるなか、最小限に縮小させていただきました。本日を迎えるにあたり、教職員を代表し心より御礼申し上げます。

 茶業や養蚕業が盛んなこの地に農業を学ぶ学校をと、大正9年、豊岡農業学校が創立されました。現在に続く基幹産業・狭山茶が豊岡高校百年の礎(いしずえ)となっており、産業の将来を見据えた当時の人々の慧眼(けいがん)に敬服するばかりです。

 戦後、昭和23年の学制改革により、埼玉県立豊岡実業高等学校となり、昭和39年には定時制課程を併置、平成23年閉課程となるまでの47年間に1307名の卒業生が出ています。平成に入り、旧入間高校のDNAも加わった形で「大学進学重視型単位制高校」として生まれ変わりました。会場のみなさまから見て右側が旧入間高校の校旗です。豊富な選択科目や進学講習と「豊高ゼミ」、専任のカウンセラーによる相談体制など、早い時期から生徒の多様な可能性を担保する教育活動を展開しています。部活動、生徒会活動も精彩を放ち、豊岡高校の魅力を際立たせています。

 卒業生は2万5千名を超え、地域を担う優秀な人材を輩出しています。このあとご講演いただく小林 駿介博士は液晶ディスプレイを実用化に結び付けた業績により日本学士院賞を受けておられます。地元の入間市、狭山市では同じ時期に木下・仲川両市長が市政の発展に貢献しておられます。先日の東京オリンピック2020で佐藤拳太郎選手が陸上1600mリレー代表選手として活躍したことも記憶に新しいところです。

 現在、図書館には政治学者としても知られた南原 繁(1889~1974)の揮毫(きごう)による書「創造」が飾ってあります。教育基本法や戦後の学校制度づくりに深くかかわり、戦後初の東京大学総長としても知られた人です。私は、力強くもしなやかな筆づかい、「創造」の文字に込められた豊高生への期待を感じます。在校生のみなさんも、高い目標を掲げ、自らに厳しさを課し、今までにない新しいものを作り出す気概をもってください。

 本校の長い歴史と伝統は、愛情を持ってご指導いただいた先生方とそれに応えた生徒たちの精進の積み重ねによって築かれたものです。これらを継承し実践していくことが本校の更なる発展につながるものであり、大きな節目に立ち会った私たちの努めでもあります。

 結びに、創立百周年記念事業をはじめこれまで本校の教育活動にご支援とご協力をいただきました県教育委員会、入間市当局、PTA、同窓会ならびに地域の皆様方に対し衷心より御礼申し上げますとともに、ご列席の皆様におかれましては今後なお一層のご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げ式辞といたします。 

 令和3年10月2日

                    埼玉県立豊岡高等学校長 内田 正俊

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【豊高校長室だより】あす10月2日(土)は創立百周年記念式典です

(このあいさつは、オンラインの動作テストを兼ねて、式場の校長から各教室の全校生徒に向けて話したものです。) 

  あす、10月2日(土)百周年記念式典が行われます。

 豊岡高校は、昨年創立百周年を迎えました。始業式の時にお話ししましたし、明日もふれることになるのでくわしくは省きますが、1920年に豊岡農業学校として創立され、その後、豊岡実業学校、豊岡実業高校との変遷を経て、1964年に豊岡高校となりました。この年から夜間に授業を行う定時制が併設されました。1つの教室で昼の部、夜の部の授業が行われ、閉課程となった2011年までの47年間に1300名ほどの卒業生が出ています。2013年には市内にあった旧入間高校と合流して新校としてスタートし、現在に至っています。 

 周年行事の場に立ち会うのはめぐりあわせの妙だと思います。みなさんのご親族にも卒業生の方がいらっしゃるかもしれません。お祝いに駆けつけてくださる方々の特別な思いに沿った振る舞いをお願いします。伝統を継承し実践していくことが、大きな節目に立ち会った私たちの努めでもあります。

 あすは、式典と、講演会を予定しています。講演会では、東京農工大学名誉教授の小林駿介博士のお話をうかがいます。小林先生は豊岡高校を1951年3月にご卒業、高校第3回にあたります。

 1972年に日本で初めて液晶ディスプレイを実用化につなげた業績などから、今年3月に日本学士院賞という学術分野では最高の栄誉ある賞を受賞されました。スマホをはじめ、あたりまえのように使っていますが、液晶というのはそもそもどういう物質なのかなど、研究生活の一端をお話しいただき、後輩のみなさんへエールを送っていただきます。 

 コロナの感染をできるだけ防ぐという意味で、みなさんには教室でオンラインの形で出席していただきます。また、百周年記念事業として、昨年までに校門の改修をはじめ教育環境の整備を行っていただいています。さらに、今回オンラインでの実施となったことから、現在ご覧のスクリーンを全教室に配備していただきました。今後、授業などで活用してください。 

 役割をお願いしたみなさんには、会場準備、後片付けをはじめいろいろと協力いただき、お世話になります。それでは、あすの式典と講演会、よろしくお願いします。

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【豊高校長室だより】自転車の運転ぶりを振り返って!

 毎朝、登校時、先生方と校門附近に立って生徒に声をかけています。緊急事態宣言をうけて分散登校が続きましたが、きょうから通常登校にもどりました。

 数日前、学校とおとなりのファミリーマートのあいだの道路(原田病院方向から)入間市駅方向に曲がろうとして曲がり切れず、自転車が転倒するのを見ました。この交差点は駅方向に向かって下り坂になっており、スピードがついたためか、歩道のポール(車止め)に接触したようでした。自転車の女子高校生(と思われる)はすぐに駅方向におりていったので、けがなどはなかったようですが、それにしても危ないところでした。

 本校の生徒も、豊岡小学校方向から校門(ここもゆるい下り坂)に入る自転車を見ていると、他の人に接触しないかな、転倒しないかな、とヒヤりとすることがあります。時おりしも秋の交通安全運動期間ですが、いま一度、自転車の運転ぶりを振り返ってみてください。

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2021/08/30 2学期始業式あいさつ「この夏の活躍」「豊高百年の重み」ほか

 2学期も放送による始業式となりました。きょうは、夏休み中の本校での出来事を紹介し、大きくは二つ、「コロナ蔓延防止」と「本校百年の歴史の重み」ほかについてお話しします。長くなりますが、お許しください。

 この夏も豊高生の活躍が目立ちました。

 陸上部の吉永葉月さんは、福井で行われた全国高校総体で女子200m、25秒23の記録をだしました。また日本選手権の関東予選である関東選手権大会にも進出、先日大会が開かれました。来年に向けてすでにスタートを切っているそうです。
 写真部の小山羽菜さんの作品「BGMは波の音」、和歌山で行われた全国高等学校総合文化祭(紀の国わかやま総文2021)に出展されました。わたくしは和歌山に行けませんでしたが、そのあと大宮で行われた県代表作品展に行き、小山さんの作品を見て、構図をかなり工夫したのだと思いました。この展覧会で埼玉の生徒の力作の数々にふれてきました。
 軽音楽部のバンド「ぼくらの夏休み」が同じく紀の国わかやま総文2021に出演、ことしの県コンテストでも優勝、全国大会が先日行われました。
 音楽部はNHK全国合唱コンクール県大会で銀賞、吹奏楽団は吹奏楽コンクール県大会で銅賞の結果を残しています。
 東京オリンピックで卒業生の佐藤拳太郎選手が男子4×400mRの3走として健闘。3分00秒76の記録を出し、日本陸上界のエースランナーの一人として活躍されました。

 さて、埼玉県を含め21都府県に緊急事態宣言が出されています。期間は9月12日までということですが、状況によってさらに延長されてしまうかもしれません。これに伴い、本校も学期当初の日程に大きな変更があります。趣旨は、感染のリスクを少しでも下げるために登校時刻の繰り下げ、分散登校や短縮授業を組み合わせます。具体的にはこの後通知文書をお配りします。文化祭や部活動にも大きく影響が出ることになりますが、ご理解ください。自分が感染しないこと、大事な人に感染させないことを第一に行動をお願いします。

 保健室から体調管理のための記録用紙が提供されていますが、健康観察を徹底するとともに、本人や同居のご家族に体調不良がある場合、登校も部活動参加禁止を徹底すること。食事の場面で感染防止対策を徹底してください。この夏、他校で、閉じた空間での活動によると思われる集団感染の例が見られました。蔓延させる可能性が高い活動、例えば、大きな発声や身体接触を伴う活動のほか、部室の使用は極力避けてください。自宅に直に帰ること。暑い日がまだ続くので、熱中症を防ぐため水分補給に気を付ける…など、適切な行動をお願いします。

 豊岡高校は、昨年創立百周年を迎えました。大正9(1920)年、お茶づくりが当時から盛んだった豊岡町ほか現在の狭山市にあたる地域まで広がる当時の町や村による組合立豊岡農業学校として創立され、その後、実業学校となりました。「実業」というのは、農業や漁業、工業、商業など生産や流通に関する学問のことです。戦後の昭和23(1948)年の学制変更で豊岡実業高校となりました。みなさんの祖父母世代の方々には、「豊高」より「豊実」のほうが、通りがいいかもしれません。豊岡高校になったのは昭和39(1964)年のことです。1964年というのは東京オリンピックが行われた年ですので、めぐりあわせを感じます。平成25(2013)年には旧入間高校と合流して新校としてスタートし、「大学進学重視型単位制高校」として、現在に至っています。

 これまでの卒業生は2万5千名を超え、優秀な人材が数多くいらっしゃいます。研究の世界には小林駿介博士がいらっしゃいます。スマホには液晶ディスプレイが至る所に使われていますが、これを初めて実用化に結び付けたのが小林博士です。この研究から量産化に道がつき、世界的な普及につながったわけです。地元・入間市の木下元市長、狭山市の仲川元市長も豊高卒業生です。先ほど紹介した佐藤拳太郎選手がオリンピアンとして活躍したことも記憶に新しいところです。みなさんもこういう立派な先輩につづいてください。

 この夏休みにも、課外補習で小論文や面接について話をしています。面接の役に立つように、補講で発言を求めたりするのですが、小さい声でぼそぼそ話すことのなんと多いことか。つまり、本人は返事をして質問に答えているつもりなのかもしれませんが、全体として声が小さい。聞こえるように話さないと面接になりません。これは、あいさつも同じことです。あいさつに応えて声をかけたとしても相手に聞こえないと無視したのと同じ。人間関係を傷つけてしまうかもしれません。 

 ところで、この秋にも国政選挙が行われるようです。若い人を中心に関心が低いと言われますが、すでに18歳になっている3年生は有権者として大切な権利を行使してほしいと思います。政治への参加という大切な権利について考えてほしいと思います。若い人の投票率が低いと、投票率の高い層に向けた政策ばかりが進むことになります。政治というのはざっくばらんに言うと、たくさんの人が納めた税金をどのように使う(分配)かだと思うのですが、若い人の投票率が上がれば若者に向けた政策を打ち出され、よりふさわしい分配につながります。とにかく若い人に選挙に行ってほしいのです。

 2学期が始まりましたが、コロナのこういう状況ですから、大変な思いをしている人がいるかもしれません。ひとりで抱え込まずに、話してみてください。担任の先生をはじめ保健室の先生やカウンセラーの先生もいます。豊高の先生はすべて皆さんの味方です。校長室もドアが開いているときはいつでも歓迎です。緊張する必要はありませんから、気軽に話をしに来てください。

 2学期、3年次生は具体的な進路実現の時が迫ってきます。最後まで全力で頑張ってください。1・2年次生にとっても勉強や部活動に大いに飛躍する学期です。期待しています。

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2021/07/19 1学期終業式あいさつ「人生の資産を増やすには」「本当に行きたい進路を選んでほしい」

 1学期の終わりにあたり、「人生の資産を増やすには形のない資産を増やすのが近道」、「本当に行きたい進路を選んでほしい」という二つの話をしようと思います。

  資産には大きく分けて「形のある資産」と「形のない資産」があります。形のある資産というのはお金や家や土地といった目に見える財産。お金で解決できる問題は多いですが、形のある資産は盗まれることもあれば壊れたり減ったりすることもありますね。

 いっぽう「形のない資産」のほうはいくら使っても減りません。形のない資産のほうは持っていると形のあるほうの資産を増やすことにもつながります。

 具体的には四つあって、

 一つめは「仕事で成功し、所得を増やすために役立つ資産」です。まずは知識や技能が浮かびますが、ここでは「地頭(じあたま)力」を推したいと思います。答えのないものに対してなんとか答えを出そうとすると知識、技能などをいろいろと結び付けていくことが必要です。それができる力を「地頭力」と呼びたいと思います。さらに「よい評判」です。そして、その評判を広めてくれる仕事仲間や身近に接する人も大きな資産です。信用できる人だと評判になればチャンスが広がります。いつでもさわやかに挨拶ができるというのは小さなことかもしれませんが、確実にあなたの評判が高まりますから、できる人には資産が増えていきます。

 二つ目は「肉体的、精神的な健康や幸福」です。たとえば、バランスのとれた生活ができること、友人や家族と良好な関係が保つことなどがここで言う資産になります。人間関係がうまくいかないと仕事どころではないことは想像がつくはずです。病気をしないとか、体力があるというのも大きな資産があることになります。

 三つ目は「人生の様々な場面で現れる変化を、新しいステージに移行させて成功させる要素」です。新しい経験を面白そうだと思える気持ちを持てるなら、これは大きな資産です。自分の適性を知っていること、いろいろな人間ネットワークをもっていることも大きな資産です。親身に相談に乗ってくれる人がいる。その人が専門家だったら心強いですね。

 四つ目は「時間という資産」です。仕事をするということは自分の時間を収入という目に見える資産に変えるということでもあります。必要なことを短い時間でできるなら、1日あたり24時間以上の働きができるかもしれません。「できる人」は、能力があって豊かになっているというより、時間を資産と考えて上手に増やして使っているのです。

  形のある資産も含めて、必要な資産をつくっていくわけですが、意識して増やすかどうかで結果に大きな違いが出ます。掛け算で増やすか、足し算と引き算で増やすか、大きな違いになりそうです。 

 二つ目の「本当に行きたい進路を選んでほしい」という話にうつります。

 本校が取組んでいる「大学進学重視型単位制高校」というのは、専門学校に進むことや就職することを除いているのではありません。進学・就職ともに本当に必要なのは「地頭力」ですが、その近道は学力をつけることですから、まずは学力をつけるためにできることをやっていこうということです。 

 3年生は部活動にも区切りがついて、進路に向けて準備を進めているところだと思います。生徒に聞くと、本校の推薦入試の選択肢が多いことを評価しているようです。推薦入試の選択肢が多いのは先輩方がむしろ一般入試で進学していたからです。「国公立大学推し」はその象徴というわけです。大学も専門学校も優秀な学生に来てもらうため入試制度を組むわけですが、何をもって優秀とするかは、現実には学力という尺度によります。一般入試で入学した人のほうが、推薦入試で入学する人より一般に学力が高いです。結果として優秀な成績で卒業し、社会で実績を上げているとすれば、そういう生徒がいる可能性の高い高校から入学させたいはずで、それが各校の推薦の依頼につながっています。したがって一般入試での入学者が少なくなると推薦入試の枠も少なくなるという現実があります。

 本音を言うと、推薦入試ありきで進路を決めるのではなく、本当に行きたい進路を選んでほしい。そのためには、自分の力をこんなものだと決めずに、少し背伸びをしてチャレンジしてほしい、ということです。

 体育祭の際にもお話ししましたが、みなさんは「豊高」すなわち、「(と)遠くを見据えて(よ)陽気に明るく、(こ)コツコツ地道に(う)上を目指す」という「豊高」のよさを引き続き追求してほしいと思います。

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PTAのみなさんによる「花植え」花々が輝いています

 今週は連日まとまった雨が続き、雷雨など不安定な天気が続きました。きょうは久しぶりに朝から晴れました。いよいよ梅雨が明けるのではないかと思います。(その後、本日梅雨明けの発表がありました。)
 先日、PTAのみなさんが若草像のまわりを中心に花植えなど環境整備に取り組んでいただきました。花々が輝いています。

PTA環境整備

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2021/07/14 生徒指導教室あいさつ「ネットに上がった情報は?」

 おはようございます。きょうの生徒指導の時間を前回の交通安全教室に続いて各教室を結んでオンラインで行います。

 きのう(7月13日)の野球部の試合に接し、わたくしも元気をもらいました。今回はテレビ中継もあり、活躍ぶりを見ることができましたが、ほかの部でもこれに負けないドラマがあちこちであったことと思います。すべてのドラマを紹介できればよいのですが、なかなかかないません。進路の準備に入ると、志願理由書や小論文を書くと思いますが、ぜひ思いを盛り込んでください。添削や面接練習などを通じて聞かせてもらうのを楽しみにしています。

 さて、この時間はネットやSNSの危険性についての話が中心になります。

 気軽に楽しめるSNSですが、書く内容については、自分の家の玄関前に大伸ばしにして貼っても「恥ずかしくない」もの、これにつきます。

 写真を1枚投稿しただけで、周囲に写った景色や時間帯などから、伝わらなくていい(伝わってほしくない)情報まで伝わってしまうこともあります。写ったマンホールのふたで場所が特定できるそうですし、先日の新聞には写ったかぎの番号が判別できた事例を紹介していました。玄関のかぎの番号がわかればすぐに複製できます。そうなると自宅でどんな防犯対策をしたところで意味がありません。

 写真の投稿は、想像以上に多くの情報が漏れてしまうということの怖さも認識しておく必要があります。気軽に写しただけの写真から思いもかけない個人情報をさらしてしまい、大切な人が犯罪に巻き込まれてしまうかもしれません。

 一度ネットに出た内容をあとになって「なかったことにする」ことはできませんし、内容によっては相手に大きな精神的なダメージを与えてしまうかもしれません。そんな責任が取れますか。

 失敗に気づいて、誠実に対応し、削除しても100%完全に削除されたかどうかを確認することもできないことも知っておく必要があって、自分の勝手な判断で「この程度であれば大丈夫だろう」と思っていると、気付かないうちに犯罪行為となることもあるから注意が必要です。

 いろいろと考えなければならない問題があります。これから見ていただく映像からしっかり学んで、安全で快適な学校生活に繋げてください。

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2021/07/09 交通安全教室あいさつ「自転車事故防止と保険」

 おはようございます。交通安全教室を各教室を結んでオンラインで行うにあたり、二つお話しします。 

 報道によりますと、7月2日に東京オリンピックの陸上の代表選手が発表されました。豊高卒業生である佐藤 拳太郎選手(2013年3月卒業・富士通所属)が東京オリンピック1600mリレー代表選手に決まりました。

 ホームページでも紹介しましたが、佐藤先輩が2021年5月ポーランド・ホジュフで行われた「陸上・世界リレー大会男子1600mリレー」の第3走者として登場し快走し、日本のこの種目初となる銀メダル獲得に貢献しています。東京オリンピックでの豊高の先輩の活躍を期待したいと思います。

 陸上部は先輩だけでなく現役も頑張っていて、北関東大会女子200mで2年次の吉永さんが2位にはいり、福井県で行われる全国高校総体に進出を決めているほか、3年次の伊藤くんが男子3000mSCで7位に入賞しています。大いに健闘を期待しています。

 さて、すでに知っているとは思いますが、埼玉県では、平成30年4月から、県内で自転車を運転する場合には自転車損害保険などに加入する義務があります。本校の生徒に関しては高校PTA連合会が自転車運転中も含めた賠償責任保険をつけているので特に手続きは必要ないのですが、万が一、自転車による事故で相手に負傷させた場合に、被害にあった方を救済するためにもきちんと対応する必要があります。

 自転車事故による高額賠償事例が全国各地で散見されており、保険にも限界がありますので、やはり事故を起こさないという強い気構えのもと交通マナーをきちんと守って運転してほしいと思います。また、この保険は本校在学中の生徒のみなので、卒業後やご家族についてはご自分で何らかの対応をしなければなりません。この機会に確認してください。

 自転車は車両であり、車やバイクと同じであるとの認識を持ってください。事故を起こせば加害者の立場になります。その場合、法規を守っていたのか、どんな状況で事故が起きたのか、相手にどのような対応をしたのか、相手のけがの程度はどうかなど、いろいろと考えなければならない問題があります。

 これから見ていただく交通事故の映像からしっかり学び、事故を起こさないと改めて決意してもらい、安全で快適な学校生活に繋げるようお願いします。

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【豊高校長室だより】佐藤 拳太郎先輩(豊岡高校65回・所沢市出身)が、2020東京五輪1600mリレー選手に!

 新聞などの報道によると、豊高の卒業生・佐藤 拳太郎選手(高校65回・所沢市出身・富士通所属)が東京オリンピック1600mリレー代表選手に決まった。

 このページでも佐藤先輩が2021年5月ポーランド・ホジュフで行われた「陸上・世界リレー大会男子1600mリレー」の第3走者として登場し快走し、日本のこの種目初となる銀メダル獲得に貢献したことをお知らせしたが、東京オリンピックでの豊高の先輩の活躍を期待しよう。

 きょう7月6日は、おとなりの狭山市内などで聖火リレーも予定されている。

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【豊高校長室だより】きょうから7月、2021年も折り返しました。

 きょうから7月。2021年も折り返し後半に入りました。今日は朝からあいにくの雨で、かなり強く降っていたので生徒も大変そうでした。校門で見ていると、合羽を着ていてもかなり濡れてしまった生徒もいて、風邪などひかぬように気を付けてほしいと思います。

 ところで、東京管区気象台ホームページに「天気出現率」という指標が載っています。はるか前のことながら、雑誌「時刻表」(天気の日を選んで旅行に出ましょうということだと思いますが)にその月の毎日の天気の出現率が載っていた記憶があります。

 気象台がある熊谷の観測データを見ると6月9日と15日の雨の出現率が57.1、きょうにあたる7月1日と5日が53.6と一年で最も雨になる確率の高い日のようです。ちなみに学校近辺では先日6月9日は晴れ、15日は朝からくもり午後雨になりました。

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【豊高校長室だより】「豊高」のよいところ/なおしたほうがよいところ

 先日の学校評価懇話会で生徒の代表から話を聞く機会がありました。学校評議員から生徒に質問。「生徒から見て豊高の『よいところ』『ここは直した方がいいと思うところ』は?」こんな話が出てきました。

 「よいところ」はほぼ共通して豊高の進学指導のことを挙げていました。

「進学指導がていねい。」「指定校推薦が多い。」「ガイダンスが充実。」「豊ゼミや課外の補習などもたくさん行われている。」そのほかに「部活動の受賞が多彩で多く(該当の部員ではないが)自分のことのようにうれしい。」などなど。

「よくないところ」は、「先生に挨拶をしても返してくれない。」「体育祭など行事の企画に主体的にかかわる場面がもっとあってもいい。」「講義型の授業が多いように思う。もっと生徒に発言させてもよいのではないか。」など。

 あいさつについては、わたくしも毎朝先生方とともに校門に出て生徒に「おはよう」と声をかけていますが、あいさつを返してくれる生徒ばかりではないから、そう見えてしまうかもしれないな、と感じています。わたくしのほうもあいさつされて気づかずに(相手にスルーしたと思われて)いることもありそう。気をつけないと…。

 学校評議員さんや生徒代表のみなさんから出された貴重なお話は後日教職員にも共有します。ちなみに評議員会では生徒アンケート結果などから「生徒の自宅学習の時間が少ない。」という意見が出ていました。

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【豊高校長室だより】「豊高手帳」を活用しよう!

 三者面談期間が終わり、期末考査まで2週間ほどに近づいてきました。

 あらためて「豊高手帳」を活用してほしいと思います。毎日のスケジュール管理はもちろんですが、振り返りや学習時間の記録スペースなど本校独自の工夫が詰め込まれている手帳です。もっと活用したいものです。スケジュール管理などはスマホでという人も多いと思いますが、アナログの手帳は全体を把握することに優れています。

 学習した内容を定着させる一番の方法はアウトプットすること、つまりほかの人に向かって発表したりして考えていることをことばにして自分の外にいったん出すこと。手書きなどアナログのよさは、書くことで考えをアウトプットすることにあります。また、紙の手帳はスマホと違い暗いところはちょっと苦手だが電池切れの心配なし。

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【豊高校長室だより】受験勉強と学校の授業は別?

 先週から三者面談を実施しています。お忙しいところ、またお暑いところ、ご出席いただきありがとうございます。この時期、結果によっては部活動のほうは後輩に譲り受験勉強モードに入りはじめています。

 こんな話を聞きました。「受験勉強にシフトするから学校の授業は赤点を取らない程度に」

 焦りもあるでしょうからそう言いたくなる気持ちもわからないではありませんが、これは誤りです。有名予備校の講師に直接聞いた話ですが「塾や予備校での受験勉強と高校の授業を切り離すのは間違い。高校の授業をマスターしていることが前提で、初めて予備校の講義で解法を説明できる」とのこと。

 わたくしは、受験勉強は「水を流しながらザルにテープを貼っていく作業」だと思っています。最初は貼っても貼ってもテープははがれて流れてしまいます。それが少しずつザルの目がふさがれて水(学習内容)がたまっていくようになります。続けていくと、あるところから急に水がたまりはじめ(内容がわかるようになり)ます。

 まずは学校指定の問題集などを最後まで仕上げるのが近道。受験勉強と並行して、授業の進行に合わせて1週間に1度くらい見直すペースで取り組み、内容を定着させてみてはいかがでしょうか。

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【豊高校長室だより】豊高の先生を、もっと「頼って」みよう!

 きょうから三者面談期間が始まります。お忙しいところ、またお暑いところ、ご出席いただきありがとうございます。

 さて、生徒に配布した6月8日付の「進路だより」に、こんな一節が載っていました。「我々教師は勉強のやり方を君たちに教えるのも仕事です。勉強の仕方がわからない人はぜひ先生を頼ってください。」

 これはそのとおりでして、たとえば入試問題などで解けないと悩んだとき、先生に質問をする一番のメリットは「(見慣れない公式や解法を使うのではなく)ふだん学習する解き方で作れる解答」を聞くことができること。

 授業担当の先生だけでなく、別の先生に質問してみるのもおすすめです。先生によって説明のポイントが違うのでいろいろな角度から考え直せると思います。

 豊高のある先生はパソコンに大量の問題ストックを持っていらっしゃいます。印刷して重ねれば校舎の高さくらいは軽く超えてしまうんではないでしょうか。

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6月8日(火)体育祭閉会式講評

 おつかれさまでした。最高のパフォーマンスをつぶさに見ることができました。まずは、この体育祭にあたり企画、朝早くから準備にあたってくれたみなさんに感謝申し上げます。残念ながら保護者の方々においでいただくことはできませんでしたが、記録に残してくださったPTA広報の役員の方々、卒業アルバムのカメラマンの方々、写真部や広報の先生方に感謝したいと思います。体育科の先生方はじめ関係部活動のみなさんなど大会運営にかかわってくださった方々にお礼申し上げます。

 クラス対抗リレーを初めて見ましたが、「呼び物」にふさわしい競技でした。全員リレーは43人のリレーという大変な競技でしたが、それだけに団結力が高まったのではないか。応援が気持ちよかった。整然として「ヒートアップしつつ温かい感じ」というと日本語として変ですが、そんな感想を持ちました。自分のことのように声援を送る、すばらしいです。

 体育祭も「祭り」ですが、もともと「(神や仏を)祀(まつ)る」ということで、五穀豊穣を願う、収穫に感謝するということでした。今回の体育祭では「収穫に感謝」というより、生徒の新しい面が見えたなど、体育祭からの「収穫」が多かったものと思います。開会式でお話しした「と・よ・こ・う」を引き続き続けてもらえればありがたく思います。

 おかげさまですばらしい体育祭になりました。ご近隣の方々には一日お騒がせしましたが、高校生の熱気に免じてお許しいただき、関係のみなさまに重ねてお礼申し上げ、講評とします。

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6月8日(火)体育祭開会式での校長あいさつです

 すでに熱戦を繰り広げているところですが、先週金曜日が雨になりましたので、延期され足掛け二週間の大会になりました。コロナ状況下で規模は縮小していますが、「二週間」ですから気持ち的には「全国・世界大会クラスの大会」だと思って競技に臨んでください。

 開会にあたり、二つお話しします。

 運動部の大会をはじめ文化部でもこの時期は合唱祭や吹奏楽祭などが行われるのですが、さまざまな大会が中止になったり出場しないよう指示があったりして、窮屈な形をとらざるを得ないことも気がかりです。その中でアーチェリー部と陸上部が関東大会に進出、アーチェリー部は先週の土日に神奈川・大磯で関東大会に出場、健闘しました。陸上部はこのあと19・20・21日に神奈川・川崎の等々力で北関東大会にのぞみます。拍手を贈り両部の活躍を讃えたいと思います。(拍手)

 さて、この2か月、みなさんを見ていて、みなさんは「豊高」だと感じました。すなわち、

 豊高の「と」は、「遠くを見据えて」の「と」

 豊高の「よ」は、「陽気に明るく」の「よ」

 豊高の「こ」は、「コツコツ地道に」の「こ」

 豊高の「う」は、「上を目指す」の「う」

 「遠くを見据えて陽気に明るく、コツコツ地道に上を目指す」生徒だということです。「豊高」のよさを引き続き追求してほしいと思います。

 このあと暑くなるようです。今年は何といっても感染予防、健康が大切ですから、水分補給や体調管理に留意し、体調変化のサインを感じたら休憩する、密を避けるなど健康第一の行動をとってください。引き続き、熱戦を期待しています。

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【豊高校長室だより】目立たない梅の木と発音

 

 目立たない場所なのですが、校内に梅の木があります。6月に入り、この時季を「梅雨」というくらいですから、実がたくさんついています。梅の木の足元に、たくさんの実が落ちています。梅干しなどに加工できればいいのですが、もったいない。聞いてみると、「生理落果」という現象だそうで、実がつきすぎると、木自身で実を落としてバランスをとるのだそうです。初めて知りました。
 ところで、目立たないながら「うめ(梅)」の「う」の発音についても(方言にもよるので、この近隣では)一通りではないのです。
 くちびるを丸めて「ウ」と発音していると思っている人もいるかもしれません。実際にはくちびるは丸くなっていません。むしろ「ンめ」と書いたほうが近いのでは。「_め」(〈_〉は実際に発音せずくちびるを閉じるだけで「空白の一瞬」にする。)でも違和感なく伝わるはず。学校の近くに航空自衛隊の基地があります。「こうくう(航空)」には「う」がふたつ出てきますが、「こ」のあとの「う」と「く」のあとの「う」は、「うめ」の「う」とも異なる発音になっていること、お気づきですか?

ウメの実がついています

 

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【豊高校長室だより】あすから中間考査

 あすから中間考査が始まります。1年次生にとっては高校での最初の考査です。中学校の時と同じようにはいかないかもしれません。まずは一つ一つ山を確実に越えてほしいものです。
 3年次生は、日ごろの授業のまとめである考査とともに、進学のための準備にも気を抜けません。きょうも進学補講が開講されていますし、このあとすぐ模試も予定されています。
 自習用に開放している教室のほか職員室前の廊下に個別学習ブースの机(キャレル)が準備してあり思い思いのやり方で勉強しています。

明日から中間考査

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【豊高校長室だより】ことし100年の「彰義隊遭難者の碑」

 校門わきに「彰義隊遭難者の碑」(入間市指定文化財)があります。1921(大正10)年に建てられたものと聞き、今年で100年ということで豊高との縁を感じ調べてみました。

 「彰義隊」というのは、幕末、将軍徳川慶喜を警護するため、渋沢成一郎らによって結成された武士隊です。埼玉出身の渋沢栄一が話題になっていますが、成一郎は栄一のいとこにあたります。

 事件は、1868(慶応4)年3月、彰義隊の隊士の一派が村に千両の軍資金を出すよう要求、村人たちは無茶な要求をする隊士たちをニセモノと考え要求をはねつけたことから刃傷沙汰となり、隊士たちが殺害されたということです。

 碑はのちの彰義隊隊長でもあった本多晋(ほんだ・すすむ)が事件の供養のため建てたもので、村人が供養のために建てたお地蔵さまと並んで立っていたようですが、お地蔵さまのほうは市内の寺に移されています。

彰義隊遭難者の碑

 

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【豊高校長室だより】旬の食材がおいしい。ごちそうさまでした。

 コロナ禍でなかなか難しい調理実習ですが、目標と感染防止とを両立させるとなると、いかに手際よく段取りを考えるかも大事なことだと思います。今日の実習では欠席者がいたそうで、旬のたけのこを味わう献立のお福分けが届きました。たけのこご飯、たけのことわかめのお吸い物、ほうれん草のごま和えという季節らしい三品をいただきました。ご飯は筍に味がしみ込んでいて、丁寧な下ごしらえを感じました。おこげも香ばしいです。お吸い物も丁寧にだしを取っていることを実感、たけのこの味を引き立てています。目からも季節を感じる彩りでした。

旬のたけのこを使ったお膳

 

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【豊高校長室だより】すごいぞ!佐藤 拳太郎選手(豊岡高校65回・所沢市出身)が陸上・世界リレー大会男子1600mリレー銀メダル

 新聞などの報道によると、豊高陸上競技部OB・佐藤 拳太郎選手(豊岡高校65回・所沢市出身)が、2021年5月ポーランド・ホジュフで行われた「陸上・世界リレー大会男子1600mリレー」の第3走者として登場し快走、日本は3分3秒45で銀メダルを獲得。日本にとってオリンピック、世界選手権を含めた主要国際大会でこの種目初の「表彰台」の快挙、佐藤選手は3走として順位を上げその立役者となった。東京オリンピックでの豊高の先輩の活躍を期待しよう。

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【豊高校長室だより】小林駿介先生(豊岡高校3回・入間市出身)が、2021年3月「日本学士院賞」を受賞!

 本日、豊高の同窓会長さんが学校にお見えになり、豊高同窓生である小林駿介先生(高校3回・入間市出身)のお話をうかがいました。2021年3月、日本学士院賞を受賞されました。受賞の業績は「液晶の物性解明と高性能液晶ディスプレイの研究」とのこと。学術研究への賞としてもっとも名誉ある賞です。生徒や中学生の皆さんにより身近な業績として、1972年に日本で初めて液晶ディスプレイを実用化につなげたことが挙げられます。スマホをはじめ、パソコン、タブレットから時計、テレビ、カーナビに電車の案内表示…と数え切れません。これらの世界的な普及のためには高性能でありかつ不良品を出さずに大量生産できることが重要。情報化社会と言われて久しいですが、豊高の先輩の研究が大きく寄与していたのですね。

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【豊高校長室だより】5月5日は立夏、生徒も頑張っています

 きのう5月5日は「こどもの日」。学校近くでもお菓子屋さんがにぎわっていました。おりしも立夏、暦の上では夏になりました。この連休中、雹(ひょう)が降ったりもしましたが、全体としては天気にめぐまれました。部活動でも制限が続く中ですが、いくつかの種目で大会が行われており、その成果はこのホームページでも紹介しています。軽音楽部生徒のテレビ放送があったりと、頑張る生徒の様子が伝わってきました。とはいえ、感染者数が高止まりしている現状から、このままいくと去年のように分散登校になってしまうかもという危機感もあり「せっかくの連休なのに」とうらめしく思った人は多かったかもしれません。

 5月は「さつき(皐月)」なので、この時期の晴天を「さつき晴れ」ということがあります。もともとは旧暦の5月、少し時期が下がった雨続き(梅雨)のことを「さみだれ(五月雨)」というところから「梅雨どきの貴重な晴れ」を指すことばですが、いまではさわやかな陽気を指すことばとしてもつかわれるようです。

 

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【豊高校長室だより】生徒をほめていただきました

 ご近隣にお住まいの方がわざわざ窓口にお寄りくださり、生徒をほめてくださいました。重い荷物を持ってくれたこともあったそうで、うれしかったとのこと。お聞かせいただき、ありがとうございました。

 県大会進出、関東大会進出など部活動の活躍もあちこちから聞こえてきました。先週には咲いていなかったバラが咲き始めました。

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【豊高校長室だより】図書館に他校の蔵書が届く!

 前任校では、図書館で本を借りて読むことが多かったのですが、豊高の司書さんから「前任校で読んでいた本の続編が出ましたが、取り寄せますか?」とのお話。意外だったので聞いてみると、「入間地区の図書館ネットワークがあり、豊岡高校に届きます」とのこと。お言葉に甘えて取り寄せてもらいました。
 このネットワークには公立高校だけでなく盈進学園東野高校も加わっているそうです。本校にない図書も取り寄せてもらうことができますし、リクエストもできます。生徒のみなさんもぜひ図書館を活用してもらいたいものです。

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【豊高校長室だより】「夏も近づく八十八夜」の「も」

 豊岡高校のある入間市周辺は狭山茶の産地です。校門前の道路に「新茶」ののぼりが立ちました。茶摘みの季節です。「夏も近づく八十八夜」といいます。立春から八十八夜、ことしは5月1日にあたります。日に日に夏めいてきます。

 ところで、「夏も近づく」の「も」とは?

 「きょうもいい天気だ」の「も」には「きのうも」(いい天気)と対比し、「同じように」という意味を表しています。「猿も木から落ちる」の「も」には普通を超えた特別なもの(木登り能力)を持つものの代表として「猿も」と言っています。

 「夏も」の「も」は、同類のもの(ここでは春夏秋冬という季節)から「夏」を特に取り立てて強調する意味があるようです。口論を仲裁するときなど「おまえもおまえだ」といいますが、ほぼ同じ意味でしょう。

夏も近づく八十八夜

 

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【豊高校長室だより】横断歩道では、おとなもこどもも「手を挙げて」

 4月16日(金)入間市交通安全対策推進協議会の会議に出席してきました。入間市では令和2年の一年間に幸いにも交通事故による死者はなかったそうですが、389人の負傷者があったとのこと。令和3年にはいってすでに103件の人身事故が(15日(木)現在)起きているそうです。狭山署の交通課長さんは「横断歩道では、おとなもこどもも『手を挙げて』運転者に横断の意思を伝えることが大事」とおっしゃっていました。4月6日から15日まで令和3年春の全国交通安全運動が行われてきましたが、交通安全運動期間でなくても気を付けて。

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【豊高校長室だより】意外な応援団?が出没

 4月11日(日)野球部の春季大会が行われ、飯能市営球場に応援に行きました。保護者のみ入場可、感染防止対策を取ったうえでの応援ということでした。試合開始前、応援席からどよめきが起こっているので何かと思ってみたら、三塁側後方の山にイノシシが球場を見下ろしています。意外な応援団の出没でした。「猪突猛進」とあやかりたいところでしたが。

意外な応援団が

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【豊高校長室だより】4月9日(金)1年次生のオリエンテーションがスタートしました

 昨日入学式をすませた1年次生は、きょうからオリエンテーションにはいりました。教務部、生徒指導部、保健室、進路指導部などの説明を受け、生徒会のオリエンテーション、部活動の活動説明と仮登録など、盛りだくさんの一日だったことと思います。各クラスとも校内案内で校長室の前を通りかかった時に、さっそく声をかけてくれました。校長室ドアが開いているときはいつでもウエルカムです。気軽に声をかけてくださいね。

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豊岡高校の「不易と流行」(令和3年4月8日・第76回入学式式辞)

 風に舞う花吹雪が目に眩しく、ここ入間の地も、風が初夏の香りを運んでくるのを感じる季節となりました。このよき日に埼玉県立豊岡高等学校第76回入学式を挙行できますことを喜びたいと思います。

 ただ今、入学を許可いたしました318名のみなさんは豊岡高校創立百周年の節目の年を経て、新たな未来を創る一期生となります。心より歓迎いたします。みなさんは、中学校生活集大成となる年に緊急事態宣言による休業に加え修学旅行や部活動大会の中止など、これまでなかった不自由な生活を余儀なくされました。みなさんも進路選択に悩まれたことと思いますが、そんな中でも折れずに努力し、今日晴れてこの日を迎えられたことに、重ねてお祝いを申し上げます。

 保護者のみなさまに、お子様のご入学を心よりお慶び申し上げます。

 みなさんには、ここまで見守ってくれた保護者の方々、ご家族、お世話になった方々へ感謝の気持ちを、できれば言葉で表してほしいと思います。そして、これからの三年間、思う存分勉学や部活動に励んでください。これまで百年以上にわたり社会を支えている二万五千名もの卒業生も見守ってくれています。

 さて、学校の目指すところには不易と流行があります。

 豊岡高校の不易は、校訓である、「進取、自立、勤勉」に裏打ちされた質実剛健の校風、足が大地に着き、押されようがびくともしない力をつけた文武両道に秀でた人材の育成です。

 流行としては、これから時代は、これまでの当たり前が、当たり前でない世界になっていくはずです。こうあるべきとか、こうするべきとかいう、凝り固まった古い価値観を破り、バランス感覚、柔軟な思考と行動力を身につけた地域のリーダーを育成することです。グローバル社会といいますが、国際化が進んでいるのは実は「足元」です。興味を持った学問を足掛かりに脳に大いに汗をかき、足腰を鍛える高校生活を楽しんでください。

 これまでと異なり、忙しくなるはずです。人が「第二の誕生」を迎える高校時代に悩みはつきものですが、一人で抱え込み闇のような気分にならないためにも「自分の居場所」を持つことをお勧めしたいと思います。

 この入学式に際しみなさんを迎える教職員の思いは熱く、刻々と変わる状況の中でさまざまな準備を進めてきました。きょうから保護者のみなさまと緊密な連携を図りながら教職員一同、高校76期生の心身ともに確かな成長を支援してまいります。これをご縁に本校へのご支援とご協力をお願い申し上げます。

 結びにみなさんが、三年後の卒業式で、豊岡高校を選んだことは正しかった、豊高に入ってよかったと感じ、希望の進路を切り開き、力をつけて羽ばたいていってくれることを期待して式辞といたします。

  令和3年4月8日

                    埼玉県立豊岡高等学校長 内田 正俊

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ポジティブな、新しいことばを発しよう(令和3年4月8日・1学期始業式での校長あいさつ)

 おはようございます。進級おめでとうございます。みなさんの元気な姿を目にすることができて、とても嬉しく思います。わたくしは、4月1日付で豊岡高校校長として着任しました、内田正俊と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 昨年度は、これまでなかった不自由な生活を余儀なくされました。そんな中でも折れずに努力し、学校生活を充実させていることを高く評価したいと思います。

 さて、きょうは「ことばの力」についてお話しします。ポジティブなことばを発すれば、自分だけでなく他人までも望むものに変えてしまうし、ネガティブなことばを発すれば落ちるところまで落ちるよ、という話です。

 古くから、ことばには魂があって、発せられた言葉は大きな力をもっており、その通り現実になると信じられてきました。「コトダマ」などと言ったりします。縁起がいい、人を祝う言葉を口にすると、人や人の心までもこちらの望むものに変えてしまう、というわけです。

 古典の時間に扱うと思いますが、万葉集は現在まで伝わる最も古い歌集です。年代のはっきりしている一番新しい歌は西暦759年のもので、今から1260年ほど前になります。万葉集では、この日本を「言霊(ことだま)の幸(さき)はふ国」と表現しています。ことばが持っている力によって、幸せになるというのです。

 本校の名前になっている豊岡という地名は、1889(明治22)年に入間市のもとになる4つの村が合併したとき、将来を祝ってめでたい名をつけたということです。日当たりがよく実りが多く生活が豊かで裕福なところというわけです。一方、「入間」も、漢字をあてるときに、「入」は豊かな収入、「間」は、門(家々)に太陽の光が降り注ぐ、日当たりの良い平和な生活を営むということで、本校は100年前に農学校として誕生したわけですが、豊岡・入間という名からもわかるように、人々は大地に足がついた生き方を理想としてきたようです。

 万葉集には入間の地で詠まれたこんな歌が伝わっています。

 入間路(いりまぢ)の大家(おほや)が原(はら)のいはゐ蔓(つら)引かばぬるぬる吾(わ)にな絶(た)えそね (万葉集巻十四)

 入間地方大家が原に生えているイワイツラというつる草が、引っぱればぬるぬると続いていくように、私との仲を絶やさないで欲しい、というのです。

 その「いり(る)ま」もかなり広い地域だったようで、「おおや」という地名がいまの狭山と日高の境あたりや坂戸市にあります。千年以上伝わる地名というわけです。

 豊岡高校創立百周年の節目の年を経て、新たな未来を創る第一歩と踏み出しました。これから時代は、これまでの当たり前が、当たり前でない世界になっていくはずです。迷ったら、凝り固まった古い価値観を破り、新しいことばを口にしてほしいと思います。そして、足が大地に着いた、押されてもびくともしない力をつけてほしいと思います。興味を持った学問やスポーツ、芸術を足掛かりに脳に大いに汗をかき、足腰を鍛える高校生活を楽しんでください。

 話はこれで終わりにしますが、もっと聞きたいという人はぜひ校長室においでください。校長室のドアが開けてあるときはいつでも歓迎です。

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3学期終業式での校長講話を紹介します

 全校生徒の皆さん、おはようございます。校長の町田です。

 コロナに翻弄された令和2年度、豊岡高校にとっては創立百周年の節目の年もいよいよ終わります。3学期を振り返りますと、結果としてまるまる緊急事態宣言の期間に入ってしまいましたので、最後まで不自由な学校生活を送ってもらうことになってしましました。 

 日々の生活では始業時刻の1時間繰り下げと40分の短縮授業、部活動の中止、昼休みの黙食。学校行事では駅伝大会の中止、リモートによる三送会、2年次生は修学旅行に代わる行事の中止など、3学期も多くの我慢をしてもらって申し訳なく思っています。それでも三送会で上映された映像のクオリティの高さには感心させられましたし、演出も考えられていて、生徒会を中心によく頑張ってくれたと嬉しく思いました。 

 部活動は公式戦のある部活を除いて練習日数と時間が制限されての再開となりましたが、段階的に通常に戻っていきますので、もう少し我慢してください。 

 40分の短縮授業については、通常に比べて授業時間が2割少なかったわけですから少し心配しました。先生方には授業の遅れを出さないよう工夫して指導していただいたと思いますが、この欠けた学習時間分を皆さんはどのように補ったでしょうか。皆さんの学力の向上が2割少なくなったとすれば悲しいですが、そんなことはなかったようですね。 

 学年末成績を見ますと、1、2年次生とも成績優良者が増え、特に2年次生は3割近くの人が成績優良だったというのは、大変すばらしいことです。また、英語検定でも受験者、合格者ともに増え、準1級合格という快挙を成し遂げた人がいて大変嬉しく思います。

 先日行われた「卒業生による進路講演会」では、皆さん真剣に先輩の話に食い入っていましたね。この春の卒業生もコロナ禍で不安を抱えながらの進路準備を進めたはずですが、国公立大学2名合格、浪人生もがんばって難関の一橋大学に合格しました。私立大学では難関の早稲田大学や青山学院大学、明治大学に合格するなど、健闘が光りました。皆さんも自分の夢をつかむため、先輩に負けないよう志を高くがんばってほしいと思います。

            *      *      *

 先日、ある会議に出席したときに、ある委員の元校長先生から「いい詩を見つけた」と教えていただいた詩を紹介したいと思います。これは、終戦後まもない昭和23年、新しい6・3・3制の教育制度で誕生した中学校の教科書に載っていたそうです。戦争のない新しい時代を生きる子どもたちに、こうあってほしいと願ったのでしょう。作者は19世紀イギリスの芸術評論家で社会思想家のジョン・ラスキンという人です。

   学校へ行く路

 冬になって氷がはると 冬になって雪がふると

 学校へ行く路は、長くさびしい。

 その路を生徒が行く。

 

 だが、また、ゆかいな夏が来て 鳥が鳴き、果実が実り、花が咲けば

 学校へ行く路は、なんと短いのだろう。

 楽しい時間が、なんと速く過ぎることか!

 

 しかし、勉強が好きで 知恵を得ようとはげむ子には

 学校へ行く路は、いつも短い。

 照る日も、雪の日も。また雨の日も。

 

 どの子も、どの子も、心は気高く、 何をするにも心をこめて

 いつ話すにも心やさしく すべての人の喜びとなれ。

 どんなところにいるときでも。

 

 豊高生もこの詩のように勉強に励み、気高い心をもった、心優しい、人々から喜ばれる生徒であってほしいと願います。

                  *      *      *

 さて、緊急事態宣言は解除されましたが、安心はできません。県内では関東工業自動車大学校で実に140人感染というクラスターが発生しています。変異ウイルスの拡大も気になります。緊急事態宣言解除以降の学校生活については、県教育委員会からの通知に基づいて、次のとおりおこないます。

  (内容は保護宛通知文を参照)

 さあ、4月から皆さんは2年次生、3年次生になります。新入生も入ってきます。皆さん一人一人が成長し、飛躍する一年のスタートがしっかり切れるよう、春休み中の健康管理を万全にしていただくとともに、心の準備と授業の準備をしっかりやってほしいと思います。

 全員が元気な姿で4月8日に集えることを楽しみにしています。

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第73回卒業証書授与式の式辞を紹介します

 晴れの門出の日があいにくの天候となってしまいましたが、柔らかな日差しに早春の花々が照らされ、春の訪れを感じる季節となりました。本日は、緊急事態宣言が延長された中ではありますが、感染防止対策を講じることで二年振りに保護者の皆様のご列席が叶い、ここに埼玉県立豊岡高等学校第73回卒業証書授与式を挙行できますことは、大変喜ばしいことであります。学校を代表いたしまして、皆様に心から感謝と御礼を申し上げます。

 ただいま、卒業証書を授与いたしました315名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんの脳裏には楽しかったこと、辛かったこと、嬉しかったことなど、豊岡高校で過ごした三年間の思い出がよみがえっていることでしょう。ただ、皆さんにとって、進路希望の実現と豊高生としての仕上げになる大切な一年間が新型コロナウイルスの猛威に翻弄されてしまい、皆さんに充実した高校生活を送らせてあげられなかったことが何とも心残りです。ですが、そのような状況にあっても皆さんはよく我慢し、又、よく頑張りました。実施できた数少ない行事の中で示された皆さんの姿勢は実にすばらしいものでしたし、進路実績も目を見張るものがありました。卒業アルバムを見させてもらいましたが、皆さんひとり一人の笑顔そして学校行事や部活動での生き生きとした様子が収められており、ほっとさせられました。私は皆さんのことを、創立百周年の年に相応しい立派な卒業生だと誇らしく思います。豊岡高校での学びと仲間や先生との出会いを宝として、胸を張って社会に出て行ってほしいと思います。

 保護者の皆様には、陰になり日向になってお子様を支えて来られた三年間、特にこの一年はご苦労されたことと存じます。皆様の親としての務めに敬意を表し、お子様のご卒業を心からお喜び申し上げます。

 さて、一昨日の3月11日で、あの未曾有の大災害をもたらした東日本大震災からちょうど10年が経ちました。私たちはこの教訓を風化させてはならないと、改めて心に刻もうと思うところです。また、今回のコロナ禍もそうですが、予想もつかない出来事に対し、それにどう向き合いどう対処するかが私たちの将来を左右します。新型コロナウイルスとの戦いは、まだしばらくは続くでしょう。皆さんには、正しい情報を見極め適切な判断と行動ができる大人になってもらいたいと思います。

 4月からそれぞれの道に進んでいく卒業生の皆さんが、これからの人生をどのような姿勢で生きていったらいいのか。そのヒントを今年の大河ドラマの主人公、埼玉の偉人、日本資本主義の父と言われる渋沢栄一の生き方から探ってみたいと思います。

 農民だった渋沢栄一は尊王攘夷に傾注して武士に転じ、15代将軍徳川慶喜に仕えました。フランス使節団に随行中に大政奉還となり、帰国後、明治政府にスカウトされて近代日本の基盤となる郵便制度の設立や鉄道の敷設、関税率の制定などに奮闘します。しかし、4年半で官僚を辞めてしまい、民間人として銀行の設立や製紙会社の設立を手掛け、その後、500もの会社などの設立に関与して日本の近代化に大きく貢献しました。また、教育の振興や慈善事業にも多大な功績を残しました。

 渋沢は民間の力すなわち会社の設立によって日本の近代化と国力の増強を進め、市民の地位を向上させ暮らしを良くしようと考えたのです。決して金儲けを目的としていませんでした。ですから、資産が貯まるとそれを教育の充実や慈善事業に振り向け、関東大震災に当たっては復興のために多額の資金を提供しています。そのため、亡くなるときには私財はわずかだったそうです。渋沢のこのような生き方の根本には、若い頃の激動の時代に培った危機意識と自分が日本をよくするのだという強い使命感、そして階級差別への怒りがあったといわれます。その考え方のベースには儒学の教えがありました。

 皆さんにはこの先も意欲を持って勉強を続けていただき、世の中の動きや仕組みに大いに関心を持って、人への優しさと思いやり、正義感を持って物事の本質を捉えようとする姿勢を大切に生活してもらいたいと思います。また、渋沢の著書『論語と算盤』には、「自分からこうしたい、ああしたいと奮励さえすれば、大概はその意のごとくになるものである。」とあります。困難な時代だからこそ、渋沢栄一のような前向きな生き方が必要なのではないでしょうか。自分のやりたいこと、正しいと信ずる道を突き進んで行ってほしいと思います。失敗を恐れずに、たとえ失敗しても諦めない前向きな姿勢を持ち続けてください。皆さんが将来、社会人として活躍されることを大いに期待しています。

 最後に、私ども教職員一同は、今後も地域の期待に応え、卒業生が母校を愛し誇れるような学校づくりに努めてまいります。ご参列いただきました保護者の皆様には重ねて御礼申し上げるとともに、卒業生一人一人の前途が健やかで幸多きことを心から祈念して式辞といたします。

  令和3年3月13日

埼玉県立豊岡高等学校長 町田 邦弘

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放送による3学期始業式での校長講話を紹介します

 全校生徒の皆さん、新年、明けましておめでとうございます。校長の町田です。

 コロナ対策ということで、例年と違って静かな正月を過ごされたことと思います。冬休み中、皆さんそれぞれの時間を有効に使ってくれたでしょうか。

 連日のコロナ関連のニュースを見ますと、新型コロナウイルスというのは、相当手ごわい存在だと感じます。イギリスと南アフリカで感染力の高い変異種が現れていて、国内でも既にイギリスからの入国者から検出されているというニュースを聞くと、今後、第4波が来るのではと気になります。

 年末年始、初詣の人の動きは減りましたが、ショッピングモールやアウトレットは大賑わい。箱根駅伝もかなりの人が沿道で応援している様子がテレビ画面に映し出されました。コロナに対する慣れ、普通に生活していると感染リスクの実感がわきにくいのは確かです。ですが、首都圏の感染拡大の状況は特に医療現場においては危機的な状況にあると認識しなければいけません。

 私たちに何ができるのか、改めて感染防止の基本的な対策である、マスクの着用、密にならない、手洗い、食事中はしゃべらない、対面にならない、大声を出さないなど、きちんと守ることです。また、発熱などの風邪症状があったら登校しない、家族に同様の症状があっても登校しないということもしっかり守ってください。

 学校としての感染防止対策として、今日から15日まで、登校時の電車やバスの密を避けるために登校時間を1時間遅らせること、また、集団感染の事例が相次いでいる部活動については、17日まで原則中止とすることは既にお知らせしました。ですが、本日、1都3県を対象に緊急事態宣言が出される予定です。これを受けて、学校も新たな対応をするようになる可能性がありますので、決まりましたら皆さんにお伝えします。

 さて、今年は丑(うし)年。先を急がず一歩一歩着実に物事を進めることが大切な年と言われています。コロナ禍から抜け出すのも辛抱強く確実な方法で頑張っていくことが大切だということでしょう。私たち一人一人にとっても、一歩一歩着実に物事を進めることは大事なことです。丑年の今年は、そのあたりを意識することにしましょう。

 私たちの身の回りでなかなか牛を見かける機会はありませんが、学問の神様、菅原道真を祀った天満宮には、牛の像が置かれていますので、機会があったら探してみてください。道真には牛にまつわる様々ないわれがあって、牛を神の使いとしているのだそうです。勉強を頑張ろうという皆さんには、天神様にあやかって牛のことを好きになってもらうといいかもしれませんね。

 丑年のこの1年、目標をしっかり持って、主体的に自分のやるべき事を着実にこなしていくことが将来の成功につながる、と捉えてみてください。

 また、「一年の計は元旦にあり」ということわざがありますが、新しい年、新しい学期を迎えたこの時期、最初が肝心ですので、自分の目標や計画の点検をして、新たな気持ちで頑張ってほしいと思います。

 3年次生はいよいよ大学入学共通テストや一般選抜に臨む時が近づいてきました。くれぐれも体調を崩すことなく、ぜひ、合格を勝ち取れるよう頑張ってください。進路が決まっている人も含め、3年間で学力的にも精神的にも最も充実した状態で卒業式を迎えてほしいと思います。

 1,2年次生もそれぞれの年次の集大成の学期ですので、しっかりやってくれることを期待します。

 3学期、ウィズコロナで我慢が続きますが、健康に気を付けて頑張りましょう。

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創立百周年記念誌の配布にあたって生徒に伝えたこと

 創立百周年記念誌についてお話します。

 22日の記念誌の搬入にあたっては、大勢の生徒の皆さんに協力していただきました。実に頼りがいのある生徒たちだなあと嬉しくなりました。ありがとうございます。 

 11月に予定された百周年記念式典が来年に延期になったため、今年が節目の年という割には盛り上がりませんでした。ですが、このずっしりと重い記念誌を手にして、今年が豊岡高校にとって大きな節目の年であること、そして百年という歴史と伝統の重みを感じてもらいたいと思います。 

 記念誌の発刊に当たっては、同窓生の先生方を中心に、実に多くの時間と労力をかけて編集作業をしていただきました。その想いと、寄稿していただいた方々の本校への想いが結晶となった、大変貴重な冊子であることを理解してください。 

 では、豊岡高校の歴史を簡単にお話ししましょう。

 創立は1920年(大正9年)、旧豊岡町を中心に近隣の9つの村が共同で設立した学校組合立 豊岡農業学校がスタートです。場所は、現在の丸広のあたり、豊岡尋常小学校内にありました。穀物生産や養蚕、茶業が盛んなこの地で、その発展の中核となる人材を育成するための学校を作りたい、という地域の熱い願いから生まれた学校です。

 ほどなくして、商業教育も取り入れようとなって、1927年(昭和2年)に、農業と商業を併せて学ぶという公立学校では全国的にも珍しい豊岡実業学校となりました。この年、現在の地に移転しました。

 第二次世界大戦後の1946年(昭和21年)、県立豊岡実業高等学校となり、1950年(昭和25年)から男女共学になりました。

 1962年(昭和37年)に普通科が設置され、その2年後に農業科が廃止となり、普通科と商業科、それに定時制を併設して県立豊岡高等学校と名前が変わりました。ちなみに、現在の1号館はこの年に完成しています。

 その後、1972年(昭和47年)から普通科のみとなりました。

 そして、2013年(平成25年)、定時制を閉課程とし、県立入間高校と合併する形で、単位制の現在の豊岡高校になりました。 

 この記念誌、重たいですが必ず家に持ち帰って、家の人にも見せてください。きっと喜んでもらえると思います。大切なのは、皆さん自身が中身を見てほしいということです。写真を見るだけでも歴史を重ねた跡がわかります。

 1年ごとに記事が書かれていますので、日本の社会情勢と併せて、本校の歩みがわかるようになっています。草創期や戦時中の苦労、部活動でのすばらしい実績、大きな特色だったHR発表会など、その時代ごとの出来事には興味深いものがあります。また、卒業生や本校で教鞭をとられた先生方の寄稿文も読んでもらいたいです。皆さんには自分の現在の学校生活と重ねながら、それぞれの時代で生徒、先生がどんな思いでいたのかを知ることができます。 

 記念誌に目を通してもらうと、これまで豊高の歴史を紡いでくれた多くの先輩たちや先生方に敬意を表したくなるはずです。そして、私たちが新たな歴史をつくっていく当事者であることを自負してもらいたい。

 記念誌のタイトルは「出藍の誉れ」。そう、校歌に出てくることばです。意味は、弟子が師匠よりも優れた才能を表すということです。校歌は、そういう高い目標、志を持って、日々勉学に励もうという歌詞になっています。皆さんがこの精神を受け継いで頑張ってくれること、豊岡高校の伝統の、よき継承者となってくれることを大いに期待します。 

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放送による2学期終業式での校長講話を紹介します

 全校生徒の皆さん、おはようございます。

 長い2学期でしたが、お疲れさまでした。皆さんの手元には、分厚い創立百周年記念誌が渡ったと思いますが、これについては、のちほど触れたいと思います。 

 2学期はWithコロナ、新しい生活様式という新たな意識で過ごしてもらったことと思います。現在、県立学校では66校で感染者が出ていますが、幸いなことに本校からは出ていません。感染拡大が収まらない今、安心せずに、これまで以上に感染防止の行動を心掛けてください。 

 2学期を振り返ると、まず、文化祭の中止。これは実に残念なことでしたが、文化部発表ウイークが実施できたことはよかったと思います。続いて、コロナ対策を講じて臨んだ体育祭。延期の末、雨で途中打ち切りとなりましたが、クラスTシャツを着て頑張る皆さんの姿に豊高生らしさ、頼もしさを感じました。球技大会も急きょ無観客となりましたが、皆さんよくルールを守り伸び伸びとやっている姿を目にしましたので、実施できてよかったと思います。

 部活動も大会が再開され、この後、表彰として紹介されますが、陸上部の関東大会三位をはじめ、バスケットボール部、ソフトテニス部、アーチェリー部、文化部では軽音楽部や写真部などが活躍し、皆さんの文武両道の実践にはとても嬉しく思っています。 

 コロナによって、まだまだ学校生活は元の形には戻りませんが、皆さんの日頃の学習の取り組み状況や英語検定の合格者数の増加、総合的な探究の時間の取り組みや豊岡小学校との交流事業の様子などを目にし、本当によくやってくれていると感心します。 

 年明けには、3年次生は大学入学共通テスト、学年末考査、大学の一般選抜が待ち構えています。既に進路が決まっている人も含めて、豊高生としての3年間の集大成となる大事な学期になります。気を引き締めてください。

 2年次生は修学旅行が控えています。体調管理をしっかりやってください。また、3年次につなげる大事な学期になりますので、こちらも進路意識を高め、しっかり勉強してください。

 1年次生も同様です。2学期に学んだことを定着させること、自ら進んで学習する態度と習慣を身につけることが、皆さんの進路実現に関わってきます。頑張ってください。 

 皆さんひとり一人の心がけがコロナを克服する力になります。部活もできないのかと残念がっている人も多いでしょうが、ピンチをチャンスに変える発想で、余裕のできる時間を勉強や自己研鑽、ご家族との触れ合いなどに、有効に生かしてほしいと思います。

 健康と事故に気を付けて、1月7日にまたお会いしましょう。

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放送による2学期始業式での校長講話を紹介します

 おはようございます。24日間の夏休み、連日猛暑が続きましたが、暑さにもコロナにも負けず、皆さんそれぞれが進学講習や部活動などによく励んでくれました。短くとも中身の濃い夏休みになったことと思います。夏休み中、皆さんが新型コロナウイルスに感染したとか事故に遭ったという報告は聞いておりませんので、無事に2学期を迎えることができてホッとしています。

 他県では、寮生活していた運動部員に大規模なクラスターが発生したというニュースは大変気になっていましたが、残念なことに生徒たちが誹謗・中傷にさらされるそうです。絶対にそういうことがあってはならない、してはいけないと肝に銘じましょう。新型コロナウイルスは、気を緩めた隙といいますか気を許した隙に感染するというのがよくわかります。2学期も引き続きマスク着用、手洗い、密な状況をつくらないことを、生活のあらゆる場面で心がけてください。

 6月から皆さんに不便をおかけしていました正門から玄関にかけてのリニューアル工事は、ほぼ終わりました。ご協力ありがとうございました。創立100周年に相応しく、正門がかっこよくなり、昇降口前が広くなりました。胸を張って正門を入ってほしいと思います。工事費用は毎年の卒業生が収めた同窓会費をはじめとする同窓会会計から出していただきました。同窓生の皆さんに心から感謝しましょう。

 さて、8月は戦争について考えさせられる季節です。今から75年前の8月6日は広島に、8月9日は長崎に原爆が投下されました。そして8月15日に終戦を迎えました。終戦の半日前、県内で悲しい出来事が起きました。8月14日の夜11時30分頃に県北の中心地熊谷市が、アメリカ軍のB29爆撃機によって上空3000mから雨のように爆弾を落とされ、市街地の3分の2が焼け野原となりました。犠牲者は死者266人、負傷者約3000人だそうです。これが県内最大規模の熊谷空襲です。地元の多くの人が、1日早く戦争が終わっていればと、悔やんだといいます。

 この様子を描いた子供向けの短編アニメーション『最後の空襲くまがや』を、東松山市にある県立ピースミュージアムで観ることができます。また、インターネット上では、ヤフー制作の「未来に残す 戦争の記憶」の中にある、埼玉県の空襲被害で詳しく紹介しています。ぜひ調べてみてください。

 では、なぜ熊谷市が標的にされたのでしょう。それは、戦闘機をつくっていた中島飛行機、現在の自動車メーカースバルの前身ですが、その下請けの中小工場が熊谷市内に多かったからです。また、航空機の操縦教育を行う熊谷陸軍飛行学校があり、当時、特攻隊操縦員の養成をしていたことも挙げられます。

 その熊谷陸軍飛行学校の桶川分教場という施設が今でも残っていて、復元整備され、「桶川飛行学校平和祈念館」としてこの夏開館したと聞いたので、訪ねてみました。ここでは昭和12年6月から昭和20年2月までに20期、少年航空兵や学徒出陣の特別操縦見習士官など1500~1600人の航空兵を養成し、昭和20年2月以降は特攻隊の訓練基地となっていたそうです。校舎とともに教本や日記、特攻隊員の家族にあてた遺書、当時の写真などの展示物を見学しましたが、戦争によって人の心が操られ人の命が疎かにされたことの理不尽さ、出撃していった若者たちの気持ちを思うと胸が痛みます。

 2年次生は沖縄修学旅行で平和学習を予定していますが、1,3年次生も含めて、身近なところにも平和学習の教材があることを知ってもらいたいと思います。

 そして、過去の歴史から学ぶことによって私たちの進むべき未来の方向性が明らかになってくることを忘れないでいただきたい。これは戦争だけでのことではありません。経済や産業、外交、政治政策などの歴史は国の方向性を、感染症の歴史はwithコロナの時代の方向性を、災害の歴史は防災の方向性を、豊高100年の歴史は未来の豊高の方向性を教えてくれるはずです。皆さんの夢の実現には先輩や先人たちの体験や考え方、実践の記録が大きなヒントになるでしょう。

 豊高100周年を現役生徒で迎え、将来、社会で活躍する皆さんには、何事も情報が与えられるのを待っている受け身の姿勢ではなく、自ら有用な情報を取りに行く積極的な姿勢をもってもらいたいのです。そして、そこから主体的に判断し行動しようとする前向きな姿勢をもってください。

 2学期、3年次生は具体的な進路実現の時が迫ってきます。最後まで全力で頑張ってください。1,2年次生にとっても勉強や部活動に大いに飛躍する学期です。頑張りましょう。 

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放送による1学期終業式での校長講話を紹介します

おはようございます。校長の町田です。

新型コロナウイルスに翻弄された1学期でした。家で課題に取り組むことが中心の臨時休業期間、学校再開後も制約を受けながらの学校生活と、ストレスが多くすっきりしない1学期間だったと思います。それでも、皆さんよく頑張り、活気のある学校が戻ってきました。本当に嬉しいことです。 

運動部活動によってはこれから独自大会が開かれ、文化部も2学期当初に発表ウィークを設けますので、限られた活動機会ではありますが、はつらつと精いっぱい自己表現をしてもらいたいと思います。 

ただ、再び感染拡大の危険が高まっている今、明日からの夏休みを皆さんがコロナに感染することなく健康に過ごしてもらえるか、学力向上と進路実現に向けた勉強や準備がしっかりできるのか心配です。感染予防のマスク着用、手洗い、ソーシャルディスタンスは改めて徹底をお願いします。 

さて、本来なら、1週間前の24日、東京オリンピックが開幕する予定でした。この日のイベントに、聖火を手に登場した競泳の池江璃花子選手。自ら白血病と戦うアスリートから発せられた言葉には感動させられました。

彼女は、医療従事者への感謝とともに、「逆境からはい上がっていく時にはどうしても、希望の力が必要です。希望が遠くに輝いているからこそ、どんなにつらくても前を向いて頑張れる。」と述べました。

彼女は、東京オリンピック・パラリンピックの1年後の開催希望について語ったわけですが、私は、この言葉は、コロナに限らず大変な状況にあるすべての人を勇気づける言葉になったと思っています。 

皆さんにとっては、夢の実現という険しい道のりが目の前に待っています。では、夢の実現には何が必要なのでしょう。 

ソフトバンクグループの会長 孫正義氏は、ある番組の中で高校生に向けてこんなことを言っています。 

「若いということは、無限の夢があって、自分の持った夢に、自分の人生は概ね比例する結果を生む。/やっぱり夢はできるだけでかい夢を持った方がいいんじゃないかというのが、一つのアドバイス。/もう一つは、夢を達成できる人とできない人の唯一の違いは、その夢をどのくらい心の底から達成したいと思うか。すごい強い決意をし、その夢の達成に向かって、恐ろしいまでの情熱で努力したかと。/どんな夢であれ、夢を描くのが自分自身に対するビジョン。/『そうは言うけど現実はこうだから』、『夢物語ばかり語ってもダメ』、『とりあえず目先の現実を踏まえて』とか言っている人ほど、その現実の世界から逃れられないまま人生が終わる場合が多い。/現実が厳しいからこそ、自分の夢を、人生に対するビジョンを、僕はしっかり持つべきじゃないかと。/志高く。」 

夏休みは、自分の夢や進路についてじっくり考えるよい時期です。1,2年次生は上級学校や職業を調べたり、本を読んだりしてください。3年次生は自分の目標を確認し、心の底から達成したいと思って全力で準備を進めてください。 

最後に、夏休み中はくれぐれも感染防止対策を怠らず、交通事故に遭ったり起こしたりしないように、また、SNSの使用には情報モラルと思いやりの心に気を留めてください。例年より短い夏休みですので、密度の濃い毎日を送ってくれることを期待します。

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放送による1学期始業式での校長講話を紹介します

(全校生徒が午前・午後に分かれて、放送による始業式を行ました)

 生徒の皆さん、お元気ですか。校長の町田です。

 6月1日の学校再開から、皆さんは今日で2回目の登校になります。先週、久々に登校してどんな気持ちがしたでしょうか。先生方は再び皆さんと教育活動ができることをとても嬉しく思っています。ただ、しばらくは新型コロナウイルス感染予防を意識した「新しい生活」を送っていく必要があります。密な状態になりやすい学校でいかに皆さんの健康を守っていくか、先生方は一生懸命頑張りますので、皆さんも協力をよろしくお願いします。 

 通常登校に戻る日は、早ければ22日(月)からになる見込みです。それまでは分散登校となりますので、もうしばらく体と心を整えながら学習習慣を取り戻し通常登校に備えてください。学校で仲間と過ごす時間が長くなってきますが、「彩の国 新しい学校生活 5つの安心宣言」に基づいて感染防止対策をやっていただきます。このあと保健環境部から詳しくお話しします。これには皆さんの心がけによるところが大きいですので、しっかり守って安全な学校生活を送ってください。 

 臨時休業によって1学期2か月分の授業がなくなってしましました。先生方は皆さんの学習の遅れをとても心配しています。学校からは皆さんの自宅に課題を送らせてもらいましたし、動画による授業も配信しました。これから遅れた部分をできるだけ取り戻すよう、授業時間の確保のために行事予定を見直します。夏休みも短くなりますが、ご了承ください。先生方は皆さんの学力向上のために頑張りますので、皆さんも前向きに、進路実現の目標を改めて確認して、意欲的に学習に取り組んでください。 

 今後の学校行事については、「3つの密」を回避するよう工夫しますが、それが困難なものは実施することはできません。9月の豊高祭は残念ながら中止せざるを得ません。体育祭は何とか工夫して秋にできたらいいと考えています。部活動については、通常登校になってから行います。この時期の大会や発表会が中止となってしまい、インターハイや夏の甲子園までもが中止となりました。特に最後の活躍を楽しみにしていた3年次生にとっては悔しい思いをしていることと思います。その思いは必ず皆さんの成長のバネにしてほしいと思います。 

 また、進路を控えた3年次生には不安を感じている人もいるでしょう。大学入試について配慮を求める動きが進んでいますが、どうなるかまだわかりません。焦ったり無用な心配はせずに、情報のアンテナを高くして、やるべきことを着実にやっていくことが大切だと思います。1年次生はほぼ入学式以来ですので、豊高生としての自覚と学校生活のリズムを早く確立してほしいと思います。 

 話は変わりますが、今から100年前はどんな時代だったでしょう。1918年11月に第一次世界大戦が終結し、1920年に国際連盟が発足して日本も加盟国となりました。世界中で株が大暴落し世界恐慌が始まりました。実はこのころ、スペイン風邪と呼ばれる新型インフルエンザウイルスが大流行し、世界で2000万人から4000万人が亡くなったとされています。 

 そんな時代の1920年(大正9年)、地元の期待を受けて豊岡農学校が誕生しました。のちの豊岡高校です。従って、豊岡高校は今年度100歳、創立百周年という記念すべき節目の年なのです。これにあわせて、正門から玄関にかけてリニューアル工事が6月10日より始まります。予定では8月いっぱいかかりますので、通行に不便をかけますが、事故のないようにお願いします。

 また、11月に記念式典を予定していますが、こちらは来年に延期の予定です。ですが、今年が特別な年には変わりありません。皆さんには、多くの先輩が築いてきた豊高100年の歴史と伝統を意識し誇りに思ってもらい、それによって皆さんの心が更に豊かになってもらえたらいいと思っています。それは、皆さんの夢の実現に必ずプラスになると信じています。 

 百年前、スペイン風邪のあとには関東大震災が起こります。当時の人々はその危機を乗り越えて大きく復興を果たしました。私たちは今、ピンチにさらされていますが、そこから新しい知恵やしくみが生み出されつつあります。現状を前向きにとらえ、希望と志をもって頑張りましょう。

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令和2年度入学式の式辞を紹介します

 桜に続き、芽吹き始めた若葉の緑を目にすると、春本番を迎えた喜びを感じます。いつもなら心躍るはずの季節ですが、新型コロナウイルスは私たちの健康と暮らし、心にまで暗い影を落としています。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、皆さんにとって思い出となるはずの中学生最後の学校生活が異例の形に終わってしまいました。そして今日、希望に満ちて本校の門をくぐって来てもらった皆さんを、保護者のご列席もない簡素な入学式で迎えなければならないことを、大変心苦しく思います。このような状況ではありますが、今日、ここに埼玉県立豊岡高等学校第75回入学式を挙行できますことを、保護者の方々ともども、私たち教職員一同大きな喜びとしています。

 ただ今、入学を許可いたしました、322名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。令和になって最初の入学生として、また、豊岡高校創立百周年という節目の年の入学生として、皆さんを心から歓迎いたします。

 皆さんは晴れて豊岡高校第75期生となりました。進学重視型単位制高校に生まれ変わってから8期生に当たります。今日から特色ある単位制のカリキュラムのもと、豊岡高校生として3年間の高校生活が始まります。3年後にはそれぞれの進路に分かれて社会に出ていくわけですが、高校3年間をどのように過ごすかが、卒業後の人生に大きく影響していきます。高校生活のスタートを切る皆さんには、よりよい人生の道へ進んでいけるよう、次の3つのことを心掛けてもらいたいと思います。

 第一に、高い入試倍率を突破して、百年の歴史と伝統ある豊岡高校の生徒になったという自信と誇りそして責任を持って、何事にも主体的で積極的な姿勢で毎日を送ってもらいたいということです。

 豊岡高校には皆さんの学力向上と進路実現に向けた手厚いサポートシステムがあります。魅力的な部活動や学校行事など、皆さんが輝く場が用意されています。ですが、受け身の姿勢でいては、成長は望めません。高校生には自ら考え判断し、責任を持って行動することが求められます。何事にも前向きな姿勢でいることが大切です。

 第二に、将来の夢や目標をしっかり持って、自己実現に向けて努力をし続けてもらいたいということです。

 夢や志、信念というものは頑張り続ける原動力になります。インドのかつての指導者ガンジーは、「あなたの夢は何か、あなたが目的とするものは何か、それさえしっかり持っているならば、必ずや道は開かれるだろう」と言っています。また、郷土の偉人渋沢栄一は「幸福を求める者は『夢』がなければならない」と言っています。辛いこと困難なことがあっても夢や志があなたを後押ししてくれます。決して諦めることなく、自分を信じて前に向かって進み続けてください。

 第三に、確かな学力を備えた心豊かな人間になろうと常に意識して生活してもらいたいということです。

 社会のグローバル化やAIの発達、少子高齢化、世界的な気候変動、巨大地震、そして、現在拡大を続ける新型コロナウイルスの脅威と、未来は平坦ではありません。そのような社会を生きる皆さんには、物事を創造したり判断したりする上で確かな学力が欠かせません。また、人間社会がうまくやっていく上で人間性は最も重要です。思いやりや感謝の気持ち、あいさつにコミュニケーション力。人権感覚に倫理観。主権者、消費者としての意識。皆さんが高校3年生になる年は成年年齢が18歳に引き下げられます。人間としての厚みを増すことが皆さんの人生を豊かにしてくれるのです。

 二度とない高校時代。皆さんには無限の可能性があります。思う存分、勉学や部活動などに取り組んでください。皆さんが持つ潜在的な能力が3年間で大きく伸長し、人間的にも大きく成長して、それぞれの夢の実現に近づいてもらうことを願って、式辞といたします。

  令和2年4月8日

                            埼玉県立豊岡校等学校長 町田 邦弘 

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卒業生の保護者の皆様へ(校長より)

 本日は、ご卒業おめでとうございます。一生に一度の、我が子の高校卒業の晴れ姿に接する機会を失わせてしまったとに、大変申し訳なく思っております。

 今年度、大規模空調工事の関係で文化祭が1日開催、体育祭も雨で一部種目カット、三送会も中止と、卒業生には楽しみにしていた場面でいくつもの我慢をしてもらいました。卒業式もそうです。卒業生と教職員のみ、卒業証書授与は代表生徒1名、祝辞も送辞・答辞もありませんでしたが、温かい雰囲気の中で卒業生を送り出すことができたのではないかと思います。最後のホーム・ルームを終え、卒業生同士あるいは卒業生と先生方とが笑顔で接している様子を見て、ホッとした気持ちになりました。

 卒業生たちは、豊岡高校生らしく実によくやってくれました。学校の評判が年々よくなっていることに、彼らが大いに貢献してくれことは間違いありません。すばらしい生徒たちだったと誇りに思いますし、今後の活躍が楽しみです。これも保護者の皆様の温かい後ろ盾があったからこそだと思います。保護者の皆様に対しまして3年間のご苦労をねぎらうとともに、心よりお祝い申し上げます。また、学校にご協力いただきましたことを深く感謝申し上げます。式の中で直接申し上げるべきところ、文面になってしまいましたことをご容赦ください。

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卒業式での校長式辞を紹介します

式 辞

 今日は、あいにくの天気となりましたが、ここ入間の地も例年より早い春の訪れを感じさせる陽気となりました。

 今、創立百周年を目前に、歴史と伝統ある豊岡高校から巣立っていく320名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。 

 本来なら、多くの御来賓と保護者の方々そして在校生に見守られながら、盛大に執り行われるはずの卒業式が、このような簡素な形で卒業生の皆さんを送り出さなければならなくなったことは、大変残念です。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大防止という戦いに、私たちひとり一人が立ち向かっている。私たちの行動が自らの健康を守り、市民の健康を守っているとの自負をもって、理解していただきたいと思います。 

 何よりも、皆さんが豊岡高校生として3年間、学業や部活動に励み、ひとり一人の確かな成長と活動の記録が本校の歴史に刻み込まれたこと、そして、皆さんひとり一人が未来への希望を抱きながら輝きを放って卒業していくことを、とても嬉しく思います。皆さんの門出を心から祝福します。 

 皆さんそれぞれがいろいろな思いで卒業式を迎えたことと思います。楽しかったこと、辛かったこと等、たくさんの思い出が甦ってくることでしょう。皆さんには、伝統ある豊岡高校で、高い志を持って頑張ってきたことに自信と誇りを持ってください。かけがえのない思い出を共に作ることができた仲間や先生方との出会いに感謝してください。そして、家に帰ったら、皆さんを温かく見守ってくださった保護者の方に、「ありがとうございます」と御礼の言葉を述べてください。 

 今、医療の最前線では、新型コロナウイルスの新薬開発が急ピッチで進められていますが、皆さんは、かつて世界の近代医学の先端で日本人が活躍していたことをご存じですか。新しい千円札の図柄にもなっている、日本近代医学の父と呼ばれる北里柴三郎です。黄熱病研究のためにアフリカで亡くなった野口英世も北里の弟子のひとりです。

 北里は、今からおよそ130年前、留学先のドイツで、世界で初めて破傷風菌の純粋培養に成功し、血清療法という革新的な方法を考案して世界に絶賛されました。また、当時ヨーロッパで大流行していたジフテリアの血清療法の研究によって、日本人初のノーベル賞候補にもなりました。ところが、ノーベル賞を受賞したのは北里と一緒に研究した研究者だけでした。なぜか。理由は、東京大学の恩師が唱えた説を誤りとする論文を発表したため、日本国内では「恩知らず」レッテルを貼られてしまい、ノーベル賞受賞のチャンスをつぶされてしまったのです。

 でも、北里は権力に屈することなく、自分の研究成果に自信を持ち、「医療の使命は病気を予防することにある」という信念を貫き通して、一生を伝染病研究に捧げたのです。 

 皆さんも志を抱いてそれぞれの道に歩んでいくことと思いますが、その志、信念をこの先もずっと大切にし続けてください。これからの時代、幾多の困難が皆さんを待ち受けていることでしょうが、北里柴三郎は「人に熱と誠があれば、何事でも達成する」と言っています。皆さんが将来、それぞれの道で情熱を傾け、誠実さをもって、社会に貢献する活躍をしてくれることを大いに期待しています。 

 最後に、ここにはいらっしゃいませんが、保護者の皆様と地域の皆様には、本校の教育のためにご支援とご協力を賜りましたことを心より感謝申し上げます。

 卒業生ひとり一人の前途が健やかで幸多きことを心から祈念して式辞といたします。

 令和2年3月14日

                     埼玉県立豊岡高等学校長 町田 邦弘 

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3学期始業式での校長講話を紹介します

 おはようございます。また、明けましておめでとうございます。

 冬休み中、豊高ゼミや進学講習、部活動に多くの皆さんが頑張っていました。皆さんと元気に3学期を迎えられたことを嬉しく思います。

 さて、2020年、令和2年を迎えました。今年は、国内的には東京オリンピック・パラリンピックイヤーとして、校内的には創立100周年の年として、大いに盛り上がり注目されることが予想されます。

 私の初詣でのお願いは、創立100周年記念事業が成功するように、そして、豊岡高校全体が一段高いレベルに進化するように、というものです。

 皆さんそれぞれが今年の目標あるいは抱負を立てたことと思いますが、ぜひ、その実現にこだわってもらいたいと思います。目標実現を助けてくれるものがあれば、待っているのではなく自分から取りに行くこと。目標を下げて楽をしようとする弱い自分が現れそうになったら、強い自分がそれを阻止すること。共に頑張る仲間がいることを意識してください。 

 年末年始はいろいろな話題がありましたが、スポーツでは箱根駅伝に注目が集まりました。区間新記録の続出、優勝タイムの大幅更新に皆が驚きました。その秘密は、ナイキ製の厚底シューズによるところが大きいようです。今大会では、実に8割以上の選手がこの靴を履いていました。

 このシューズ、昨年、世界記録を塗り替えた選手をはじめ、日本記録を更新した大迫選手も使用して注目を集めていました。誰もが信じて疑わなかった薄底・軽量シューズの定説が覆されたわけです。

 このシューズは、反発力の高いカーボンファイバープレートが、航空宇宙産業に使われる特殊素材に埋め込まれていて、クッション性に加えて走ったときに高い推進力を発生させるのだそうです。

 ただ、世界陸上競技連盟のルールに「ばねを使ってはいけない」という条文があるため、「不公平ではないのか」という疑問の声も湧いています。

 以前、水の抵抗を減らす特殊加工を施した水着を着た選手が、水泳の世界記録を次々と塗り替えたことで物議をかもし、国際大会でのこの水着の着用が禁止になったことがあります。

 しかしながら、スポーツの世界では、シューズやウェアをはじめラケットやスキー板などの用具は最新のテクノロジーで年々進化し続けており、安全性や快適性、競技能力の向上、そしてスポーツの振興に寄与しています。 

 もし、「あなたは、この厚底シューズの登場についてどのように考えますか。そう考えた理由も示して、800字程度で書いてください。」という課題が出されたとしたら、どう答えるでしょう。

 まず、分かっている情報から考えの素案を立てます。次に、素案の検証に必要な多方面からの情報を集め、得られた知識やデータをつなげたり分析して、根拠を明らかにした自分の考えをまとめていきます。その際、あなたの考えに反対する意見を想定した反論も考えるとよいです。課題が完成したら提出しておしまい、ではなく、他の人と互いの考えを議論してみることが深い学びにつながります。議論を経て、もう一度じっくり自分の考えを整理しましょう。あなたの最終的な考えがそこに完成します。

 これはまさに正解のない課題について考える探究的な活動ですね。身近な疑問が課題になる例を示しています。授業で学んだことの中に疑問をもつもよし。生活の中にある身近な事柄に疑問を感じてもよし。そこから主体的に学びを広げよう、学びを深めようとする意識と態度が大切になってきます。 

 さあ、3学期。一般受験の3年次生は、いよいよ勝負の時。100%の力が発揮できるよう自信を持って、最後まで頑張ってください。進路決定者は3年間の総仕上げをはかってください。1,2年次生は一年間のまとめと、次年度にしっかりつなげる学習意識、進路意識の充実をはかってください。

 では、3学期も頑張りましょう。

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2学期終業式での校長講話を紹介します

 おはようございます。長く続いた大規模な空調工事も終わり、通常の学校生活に戻って2学期を終えられることにほっとしています。先日の球技大会では、皆さんのはつらつとして躍動する姿に感動しました。そのあとの全校での講演会も、皆さんのしっかりとした聴く態度に講師の先生も喜んでいましたし、私も嬉しく思いました。

 3年次生、既に合格を手にされた多くの皆さん、おめでとうございます。一般受験の皆さんはこれからが本番。最後まで実力アップを続け、全力を出し切って合格を勝ち取ってください。 

 さて、この時期になると、今年の10大ニュースというのが発表されますが、豊岡高校の10大ニュースは何でしょう。3月、国公立大学7名合格(うち現役4名)は素晴らしい成果でした。一年を通しての大規模空調工事。それに伴い6月に豊高祭、10月に体育祭を開催。夏、陸上部とアーチェリー部がインターハイに出場。アーチェリー部駒形君の準優勝は嬉しいニュースでした。

 皆さんそれぞれに10大ニュースがあると思います。良かったことも悪かったことも一年を振り返ることで、来年の目標や計画が明らかになってくるというものです。 

 先日、こんな記事を見ました。ノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんは、授賞式後に現地の日本人学校を訪問して、リチウムイオン電池が環境問題の解決につながるという話を子どもたちにしました。吉野さんは、きっと「感動しました」「素晴らしい世界が生まれるのですね」などと反応が返ってくることを期待していたそうですが、意外にも「安心しました」「ほっとしました」という答えだったそうです。

 スウェーデンでは、子どもたちの地球温暖化に対する意識が日本より深刻なのでしょうか。そういえば、国連の気候行動サミットで怒りのスピーチを行って注目を集めた16才の環境活動家グレタ・トゥーンベリさんはスウェーデンの高校生です。彼女の活動は世界中の若者に影響を与え、気候変動対策を求める世界的な抗議活動に発展しています。このことを評価して、アメリカのタイム誌は「パーソン・オブ・ザ・イヤー」にグレタさんを選出しました。

 しかしながら、世界中で彼女を称賛する声がある一方、保守的な人を中心に批判の声も大きいようです。トランプ大統領もその一人です。批判する人のコメントを見ると「小娘のくせに生意気だ」という大人げない心理が見て取れます。私は、グレタさんの言っていることは正しと思いますから、本質をはぐらかそうとする大人の態度は情けないと感じます。

 日本はどうでしょう。原発事故以降、日本人の気候変動に対する意識は高まっていないと思います。それは、第25回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)期間中、環境NGO「気候行動ネットワーク」から地球温暖化対策に非協力的な国に贈られる「化石賞」が日本に授与されるという不名誉なことからもわかります。

  皆さんには、未来の社会がよりよくなることに貢献できる人間になってもらいたい。そうなるためにはいろいろな学びが必要です。人類の未来を左右する気候変動など地球規模の問題や、近い将来やってくるAIやIoTなどの超スマート社会における課題など、皆さんが直面するであろう問題にはもっと関心を持ってもらいたいと思います。

 1年次生はこれから、持続可能な開発目標SDGsについて探究活動を行うと聞きました。大変すばらしいことです。受け身の学習だけではなく自ら課題を見つけ主体的に行う学習が大切になります。読書や教育文化施設を訪れるのもその一つ。冬休みはそれができるチャンスです。 

 冬休み中、健康に留意し、事故に遭わないように。勉強はコツコツ毎日。良い年を迎えてもらい、元気に3学期始業式でお会いしましょう 

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2学期始業式での校長講話を紹介します

 おはようございます。空調工事の関係で例年より長い夏休みでしたが、充実した生活を送れましたか。豊高ゼミや進学講習に励んだ人。連日、部活動に精を出した人。大学のオープンキャンパスに参加した人。猛暑の中、部活動大会やコンクールで頑張る皆さんの姿には、私も元気をもらいました。
 特にインターハイ、アーチェリーでは3年次の駒形柊斗君が全国で準優勝という素晴らしい成績を修め、豊岡高校の名を全国に轟かせてくれました。
 一方、市立図書館のボランティアに参加してくれた人もいます。人に喜んでもらえる働きができたことはとても素晴らしことです。

 ところで、部活動のガイドラインに基づいた学校の活動方針が策定されて初めての夏休みでした。今まで以上に活動と休養にメリハリを持って、皆さん生徒自身がより一層主体的に活動をされたでしょうか。新チームになった今、自覚を深めより高いレベルで文武両道に励んでください。

 さて、夏休み中も世の中ではいろいろな出来事がありました。県内では、埼玉県知事選挙で大野氏当選が大きなニュースとなりました。この選挙、投票率は32.31%でした。選挙権を得た3年次生、投票に行きましたか?18歳で選挙権が与えられる意味、2022年には成人年齢が18歳になることも含めて、全員に考えてもらいたいものです。
 あおり運転の事件では、繰り返し報道される映像に理不尽さ、憤りを感じた人は多かったと思います。残念なことに、身勝手で危険な運転をする人は結構います。自転車でもそうです。皆さんには思いやりのある運転ができる人であってほしいと願います。
 連日報道される韓国との関係悪化のニュースは心を曇らせます。香港の大規模な抗議活動も気になります。いずれも歴史問題や政治的な思惑があるわけですが、グローバル社会を生きる皆さんには関心をもってもらいたい問題です。
 東京オリンピック・パラリンピックまで1年を切りましたが、9月20日からラグビーワールドカップが始まります。県内では熊谷市で3試合が行われます。これらビッグイベントに私たちはただの傍観者でいるのはもったいないです。大会や競技のことをもっと知りましょう。多くの外国人と触れ合うチャンスもあります。自分なりの関わりを考えてみてください。

 さて、2学期は3年次生にとってAO入試や推薦入試、就職試験の山場を迎えます。一般受験はもちろん推薦を使う人も、確実に実力アップを図る最後の学期です。全力で取り組んで夢をつかんでください。
 2年次生が挑む新しい大学入試制度に関して、英語検定試験に新たな動きがありました。1年次生もそうですが、新しい大学入試問題には思考力を問う問題が増えます。また、高校時代にどんな探究活動をしたか、どんな取り組みをしたかなどを判定材料に用いる大学が増えてきます。知識を蓄えることに加え、データを読み取ったり関連する知識を組み合わせて考えたり、他者と意見を出し合って考えをまとめたり発表する力が求められているのです。これは受け身の授業では力は付きません。自ら主体的に学習する姿勢が大切なのです。

 私は先日、日本科学未来館で開催されている「マンモス展」を観に行きました。シベリアで見つかった冷凍マンモスの死骸から細胞を取り出し、マンモスを現代に蘇らせようという近畿大学の研究に大きな興味・関心を持ちました。2万8000年前のマンモスの細胞核をマウスの未受精卵に移植したところ、細胞分裂の直前まで活動したという研究成果です。そこに至るまでの研究者の情熱や試行錯誤の過程、研究をめぐる様々な問題点が展示されています。
 私は、この展示は特に若者に対して、夢を持ち、主体的に学び探求していく姿勢、チャレンジ精神、倫理観の大切さを示していると感じました。

  2学期はスポーツにも読書にも芸術にも、もちろん勉強にも最適な季節です。来年で100年の歴史を刻む豊高生としての自覚を高めつつ、皆さん一人一人が確かな成長をしてくれる学期になることを期待します。

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1学期終業式での校長講話を紹介します

 おはようございます。令和元年は真夏の太陽と青空が出てこないうちに夏休みを迎える年となりました。そのおかげといいますか、生徒の皆さんにはクーラーのない教室で、何とか我慢して授業を受けてもらうことができました。夏休み中も不便をかけますが、2学期から快適な環境を提供できるよう工事関係者に頑張ってもらいますので、もう少し我慢してください。

 皆さんはアニメ「らき☆すた」を知っていますか。久喜市の鷲宮神社を舞台にしたアニメで、作品中に登場する場所を巡る「聖地巡礼」ブームの火付け役となった作品です。そのほか大ヒットアニメ「けいおん」などを手掛けた京都アニメーションの建物が放火され、有能なクリエーターなど34名もの人々が命を落とすという痛ましい事件が起きました。

 凄惨な犯行と理不尽さに悔しさと憤りがこみ上げてきます。そんな中、世界中のアニメファンや著名人からお悔やみや感謝、そして励ましの言葉が送られていることに心が救われます。日本のアニメがこれだけ世界中で愛され、支持され、人種や民族を超えて人々の心に影響を与えていることに、日本アニメの文化的価値とアニメ文化の力の大きさを感じます。犠牲になられた方々のご冥福をお祈りします。

 さて、19日の1、2年次の集会では、朝テストの成績優良者を表彰しました。多くの生徒が勉強に頑張ってくれて嬉しく思います。成績会議の席でも成績優良者の多くが文武両道を実践していると報告があり、さすが豊高生と頼もしく思います。
 頑張れる原動力、実力アップをもたらす原動力は何か。それは高い志、ゆるぎない信念です。そのあたりがはっきりしない人は、この夏休み中に自分探しをしっかりやってください。
 また、夏休み中は十分な勉強時間を確保するよう計画を立て、確実に実行してください。特に3年次生、全国の受験生が一斉に勉強量を増やしてきますから、それに負けないで頑張ってください。

 頑張る皆さんの励みにしてほしい話をします。7月11日、探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」への2度目の着陸に成功し、惑星内部の岩石採取にも成功しました。実に約2億5年万キロ離れた宇宙のかなたで、人工クレータの作成と岩石採取という人類初の困難なミッションを成功させたことは正に快挙、世界に誇れる日本の技術力の高さを示したものです。

 実は、2回目の着陸にはJAXA内部で慎重論が多かったそうです。1回目の着地の際にカメラが砂で汚れたため、岩だらけの地表のわずか直径3.5mの目標地点に着地できるのか。もし失敗して帰還不能になったら、1回目の着地で採取した岩石もすべて失ってしまうリスクがあったからです。

 でも、運用チームはあきらめなかった。なんと10万回もの着陸シミュレーションを行ってすべてクリアして、自信と確信を持って再着陸に挑戦したのです。その挑戦する勇気に感銘を受けます。

 皆さんご存知の通り、初代はやぶさは絶体絶命の危機をあらゆる可能性に挑むことで乗り越えて、奇跡の生還を成し遂げました。やぶさ2のミッションにも「できることは全部やる」という精神が受け継がれていて、それが一連の快挙に繋がったわけです。

 皆さんの前にも勉強や進路、部活動、人間関係などでいろいろな壁、困難が立ちはだかるはずです。また、日本も世界もますます困難を抱える時代になってきました。皆さん自身が未来をよりよく生きるために、また、皆さんの行動で社会をよりよくするために、はやぶさチームの勇気をもってできることすべてに挑戦する、という精神を学んで実践してほしいと思います。

 最後に、夏休み中はくれぐれも事故に遭ったり起こしたりしないように、また、けがや病気に気を付けて健康で安全に過ごしてください。2学期の始業式には一回り逞しくなった姿を見せてくれることを希望します。

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第74回入学式での式辞を紹介します

満開の桜と芽吹き始めた若葉の緑、時折聞こえる野鳥のさえずりに、生命の躍動を感じさせる季節となりました。このよき日に、

PTA後援会会長様、入間市教育委員会教育部副参事様をはじめ、PTA後援会の役員の皆様方をご来賓にお迎えするとともに、多くの保護者の皆様のご列席を得て、ここに埼玉県立豊岡高等学校第74回入学式が盛大に挙行できますことは、私たち教職員、在校生にとりましても大きな喜びとするところであります。学校を代表いたしまして、皆様に心から御礼申し上げます。

 

 ただ今、入学を許可いたしました、322名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。平成最後の入学生として、皆さんの入学を心から歓迎いたします。

 皆さんは晴れて豊岡高校第74期生となりました。本校創設から数えて99年目という長い歴史と伝統が皆さんに受け継がれていきます。また、7年目を迎える大学進学重視型単位制高校としての新たな歴史と伝統が、皆さんによって確実に築かれていくことを期待します。

 

 保護者の皆様におかれましては、お子さまのご入学を心よりお慶び申し上げます。9年間の義務教育を終え、希望と期待に胸を膨らませて高校生としての一歩を踏み出したお子さまの姿に、感慨もひとしおのことと存じます。

これから3年間、私ども教職員一同、保護者の皆様と手を携えて、お子さまの成長を精一杯支援してまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 さて、新入生の皆さんは、今日から豊岡高校生として3年間の高校生活が始まります。3年後にはそれぞれの進路に分かれて社会に出ていくわけですが、高校時代をいかに過ごすかが、卒業後どのような人生を歩んでいくかに大きく影響してきます。そこで、高校生活のスタートを切る皆さんに第一に申し上げたいことは、将来の夢や目標を持って毎日を過ごしてもらいたいということです。

 

明治から大正にかけて活躍した郷土の偉人といえば、何と言っても現深谷市出身の渋沢栄一でしょう。渋沢は、約500もの銀行や会社を設立し、日本の近代経済社会の基礎を築きました。感心させられるのは、膨大な富を得たにもかかわらず、そのほとんどを新たな会社の設立や教育、福祉の充実、災害援助などのために使い、資産は僅かだったということです。その渋沢はこんなことを言っています。

 

 「夢があれば夢が理想となり、理想が信念となり、信念があれば計画を立て、計画を立てれば実行することになる。実行すれば必ず成果が上がる。成果が上がれば達成感や満足感が得られ、幸福感を味わうことができる。すなわち、幸福を求める者は『夢』がなければならない。」

 

 高校は義務教育ではありませんので、基本は皆さん一人一人の自主性に任されます。豊岡高校には皆さんの学力向上と進路実現に向けた手厚いサポートシステムがあります。魅力的な部活動や学校行事など、皆さんが輝く場が用意されています。ですが、それらを受け身ではなく主体的で積極的な姿勢で取り組んでいただきたいのです。

その原動力は夢を実現したい、目標を達成したいという大きな願望、強い意志であることは間違いありません。

夢や目標に向けた自らの学習、生活の管理がしっかりできるように、皆さんには「豊高手帳」をお渡しします。これを活用してください。

 

渋沢は、幸福を求めるのに「夢」が必要と言いましたが、在学中の幸福もさることながら、卒業後の人生における幸福にも視野を向ける必要があります。私が考える人生の幸福とは、卒業後、社会に貢献できる人間性豊かな人材となって、仕事を通じて多くの人々に喜びを提供し、それを自らの喜びに変え、同時に報酬を得て豊かな暮らしとするというものです。

本校への地域の期待は、進学実績の向上だけではありません。その先にある、社会に貢献できる人間性豊かな人材の育成、地域のリーダーとなれる人材の育成にあるのです。

 

 二度とない高校時代。皆さんには無限の可能性があります。思う存分、勉学や部活動などに取り組んでください。豊かな人間性を培うには思いやりと感謝の心を持つこと、読書や様々な体験が重要です。コミュニケーションの基本はあいさつ。これも大切にしましょう。これからの本校での3年間が、きっと皆さんにとってすばらしい3年間になると信じています。

 

 保護者の皆さまにお願いを申し上げます。高校生ともなると自我が芽生え、自分自身や家族、周囲との関係に思い悩むこともあるでしょう。それは大人への階段を上るための大切なステップです。保護者の皆様にはよき理解者であるとともに、よき人生のアドバイザーであってください。

 

 本校の教職員はお子さまの教育に情熱と使命感をもって、一人一人の成長と進路希望の実現に全力で当たってまいります。どうか保護者の皆さまにおかれましても、本校を信頼し、緊密な連携を図っていただきますよう、ご協力をお願い申し上げます。

 

 結びに、新入生の皆さんの確かな成長と、ご来賓の皆様並びにご列席の皆様方の益々のご健勝とご多幸を祈念申し上げ、式辞といたします。

 

平成31年4月8日

                                       埼玉県立豊岡校等学校長 町田 邦弘

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平成31年度第1学期始業式での校長講話を紹介します

新2年次生、新3年次生の皆さん、進級おめでとうございます。平成31年度1学期がスタートしました。春休み中、部活動や「豊校ゼミ」など活発な活動が行われましたね。空調工事の関係で皆さんには不便をおかけしますが、しばらく辛抱してください。9月には快適な学習環境を提供できる予定です。
 また、豊高祭が6月開催と例年と異なるスケジュールです。きびきびと準備を進めていただき、質が下がらないよう努めていただきたいと思います。

 

さて、5月1日からは元号が令和に改まります。本校の歴史では創立99年目を迎えました。また、進学重視型単位制高校に生まれ変わって7年目に入ります。学力向上と進学実績の向上が着実に進んでいます。来年度は創立100年という大きな節目の年になります。地域の方々の注目と期待がますます高まります。皆さんは豊岡高校の歴史の傍観者ではありません。豊高の歴史をつくる主体です。皆さん一人一人の心がけと頑張りが、輝かしい歴史をつくっていくことを忘れないでください。

 

8日月曜日には新入生が入ってきます。進学重視型単位制高校に期待を寄せて入学してくるはずです。皆さんもそうだったと思います。学校が提供する学習指導や進路指導をしっかりやっている人は、自分の実力が着実にアップしているということを実感しているのではないでしょうか。実力アップしてないという人がいたら、どこか自分に甘いところがあったりしませんか。もう一度自分の夢や目標を確認してみましょう。志の大きさ強さが学習意欲の原動力になります。学校を信じ、素直な気持ちで臨みましょう。ある大学の先生は、実力アップ、進路実現には素直さが大切だとおっしゃっていました。忍耐強く継続してやっていきましょう。毎日の学習習慣、勉強時間を確保する工夫も大事です。学習の振り返りと自己チェック、模擬試験などは分析をしっかりやっておくことが弱点を補強します。これらを自己管理するためのツールとして、「豊高手帳」は大変良くできています。これを存分に活用してください。

 

市内の中学校の先生とお会いすると、豊高の卒業生がずいぶんいらっしゃることに気づきます。市役所をはじめ各方面で卒業生が活躍されています。ですから、本校に寄せる期待がとても大きいことがわかります。中学校の先生は、皆さんの学力向上と進学実績の向上に期待していることはもちろん、人間性豊かな大人に成長してもらいたい、地域に貢献する大人になってほしいとおっしゃっています。

ここで本校の教育目標をもう一度確認しておきましょう。「豊高手帳」の1ページ目にあります。

1 自ら学び主体的に考え判断し、行動できる生徒の育成

2 心身を鍛え、未来をたくましく生き抜く生徒の育成

3 社会性・協調性を備え、地域のリーダーとなる生徒の育成

大学等の進学は大きな目標ではありますが、人生の通過点です。本当に大切なのは、その先の人生をどのように豊かに送っていくか。ここに掲げた目標は、正にそのためのものです。

 

 目標には大きな目標があり、それに近づくための小さな目標がいくつもあるものです。皆さんには一つ一つ小さな目標をクリアし、少しづつ実力と自信をつけていき、大きな目標を達成してもらいたい。

古代ギリシャの哲学者アリストテレスはこんなことを言っています。

 「人間は、目標を追い求める動物である。目標へ到達しようと努力することによってのみ、人生が意味あるものとなる。」

 この1年が、皆さんの人生の中で大いに意味のある1年となるよう、努力をし続けてもらいたいと思います。

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