豊高校長室だより

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【豊高校長室だより】「豊高手帳」を活用しよう!

 三者面談期間が終わり、期末考査まで2週間ほどに近づいてきました。

 あらためて「豊高手帳」を活用してほしいと思います。毎日のスケジュール管理はもちろんですが、振り返りや学習時間の記録スペースなど本校独自の工夫が詰め込まれている手帳です。もっと活用したいものです。スケジュール管理などはスマホでという人も多いと思いますが、アナログの手帳は全体を把握することに優れています。

 学習した内容を定着させる一番の方法はアウトプットすること、つまりほかの人に向かって発表したりして考えていることをことばにして自分の外にいったん出すこと。手書きなどアナログのよさは、書くことで考えをアウトプットすることにあります。また、紙の手帳はスマホと違い暗いところはちょっと苦手だが電池切れの心配なし。

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【豊高校長室だより】受験勉強と学校の授業は別?

 先週から三者面談を実施しています。お忙しいところ、またお暑いところ、ご出席いただきありがとうございます。この時期、結果によっては部活動のほうは後輩に譲り受験勉強モードに入りはじめています。

 こんな話を聞きました。「受験勉強にシフトするから学校の授業は赤点を取らない程度に」

 焦りもあるでしょうからそう言いたくなる気持ちもわからないではありませんが、これは誤りです。有名予備校の講師に直接聞いた話ですが「塾や予備校での受験勉強と高校の授業を切り離すのは間違い。高校の授業をマスターしていることが前提で、初めて予備校の講義で解法を説明できる」とのこと。

 わたくしは、受験勉強は「水を流しながらザルにテープを貼っていく作業」だと思っています。最初は貼っても貼ってもテープははがれて流れてしまいます。それが少しずつザルの目がふさがれて水(学習内容)がたまっていくようになります。続けていくと、あるところから急に水がたまりはじめ(内容がわかるようになり)ます。

 まずは学校指定の問題集などを最後まで仕上げるのが近道。受験勉強と並行して、授業の進行に合わせて1週間に1度くらい見直すペースで取り組み、内容を定着させてみてはいかがでしょうか。

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【豊高校長室だより】豊高の先生を、もっと「頼って」みよう!

 きょうから三者面談期間が始まります。お忙しいところ、またお暑いところ、ご出席いただきありがとうございます。

 さて、生徒に配布した6月8日付の「進路だより」に、こんな一節が載っていました。「我々教師は勉強のやり方を君たちに教えるのも仕事です。勉強の仕方がわからない人はぜひ先生を頼ってください。」

 これはそのとおりでして、たとえば入試問題などで解けないと悩んだとき、先生に質問をする一番のメリットは「(見慣れない公式や解法を使うのではなく)ふだん学習する解き方で作れる解答」を聞くことができること。

 授業担当の先生だけでなく、別の先生に質問してみるのもおすすめです。先生によって説明のポイントが違うのでいろいろな角度から考え直せると思います。

 豊高のある先生はパソコンに大量の問題ストックを持っていらっしゃいます。印刷して重ねれば校舎の高さくらいは軽く超えてしまうんではないでしょうか。

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6月8日(火)体育祭閉会式講評

 おつかれさまでした。最高のパフォーマンスをつぶさに見ることができました。まずは、この体育祭にあたり企画、朝早くから準備にあたってくれたみなさんに感謝申し上げます。残念ながら保護者の方々においでいただくことはできませんでしたが、記録に残してくださったPTA広報の役員の方々、卒業アルバムのカメラマンの方々、写真部や広報の先生方に感謝したいと思います。体育科の先生方はじめ関係部活動のみなさんなど大会運営にかかわってくださった方々にお礼申し上げます。

 クラス対抗リレーを初めて見ましたが、「呼び物」にふさわしい競技でした。全員リレーは43人のリレーという大変な競技でしたが、それだけに団結力が高まったのではないか。応援が気持ちよかった。整然として「ヒートアップしつつ温かい感じ」というと日本語として変ですが、そんな感想を持ちました。自分のことのように声援を送る、すばらしいです。

 体育祭も「祭り」ですが、もともと「(神や仏を)祀(まつ)る」ということで、五穀豊穣を願う、収穫に感謝するということでした。今回の体育祭では「収穫に感謝」というより、生徒の新しい面が見えたなど、体育祭からの「収穫」が多かったものと思います。開会式でお話しした「と・よ・こ・う」を引き続き続けてもらえればありがたく思います。

 おかげさまですばらしい体育祭になりました。ご近隣の方々には一日お騒がせしましたが、高校生の熱気に免じてお許しいただき、関係のみなさまに重ねてお礼申し上げ、講評とします。

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6月8日(火)体育祭開会式での校長あいさつです

 すでに熱戦を繰り広げているところですが、先週金曜日が雨になりましたので、延期され足掛け二週間の大会になりました。コロナ状況下で規模は縮小していますが、「二週間」ですから気持ち的には「全国・世界大会クラスの大会」だと思って競技に臨んでください。

 開会にあたり、二つお話しします。

 運動部の大会をはじめ文化部でもこの時期は合唱祭や吹奏楽祭などが行われるのですが、さまざまな大会が中止になったり出場しないよう指示があったりして、窮屈な形をとらざるを得ないことも気がかりです。その中でアーチェリー部と陸上部が関東大会に進出、アーチェリー部は先週の土日に神奈川・大磯で関東大会に出場、健闘しました。陸上部はこのあと19・20・21日に神奈川・川崎の等々力で北関東大会にのぞみます。拍手を贈り両部の活躍を讃えたいと思います。(拍手)

 さて、この2か月、みなさんを見ていて、みなさんは「豊高」だと感じました。すなわち、

 豊高の「と」は、「遠くを見据えて」の「と」

 豊高の「よ」は、「陽気に明るく」の「よ」

 豊高の「こ」は、「コツコツ地道に」の「こ」

 豊高の「う」は、「上を目指す」の「う」

 「遠くを見据えて陽気に明るく、コツコツ地道に上を目指す」生徒だということです。「豊高」のよさを引き続き追求してほしいと思います。

 このあと暑くなるようです。今年は何といっても感染予防、健康が大切ですから、水分補給や体調管理に留意し、体調変化のサインを感じたら休憩する、密を避けるなど健康第一の行動をとってください。引き続き、熱戦を期待しています。

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【豊高校長室だより】目立たない梅の木と発音

 

 目立たない場所なのですが、校内に梅の木があります。6月に入り、この時季を「梅雨」というくらいですから、実がたくさんついています。梅の木の足元に、たくさんの実が落ちています。梅干しなどに加工できればいいのですが、もったいない。聞いてみると、「生理落果」という現象だそうで、実がつきすぎると、木自身で実を落としてバランスをとるのだそうです。初めて知りました。
 ところで、目立たないながら「うめ(梅)」の「う」の発音についても(方言にもよるので、この近隣では)一通りではないのです。
 くちびるを丸めて「ウ」と発音していると思っている人もいるかもしれません。実際にはくちびるは丸くなっていません。むしろ「ンめ」と書いたほうが近いのでは。「_め」(〈_〉は実際に発音せずくちびるを閉じるだけで「空白の一瞬」にする。)でも違和感なく伝わるはず。学校の近くに航空自衛隊の基地があります。「こうくう(航空)」には「う」がふたつ出てきますが、「こ」のあとの「う」と「く」のあとの「う」は、「うめ」の「う」とも異なる発音になっていること、お気づきですか?

ウメの実がついています

 

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【豊高校長室だより】あすから中間考査

 あすから中間考査が始まります。1年次生にとっては高校での最初の考査です。中学校の時と同じようにはいかないかもしれません。まずは一つ一つ山を確実に越えてほしいものです。
 3年次生は、日ごろの授業のまとめである考査とともに、進学のための準備にも気を抜けません。きょうも進学補講が開講されていますし、このあとすぐ模試も予定されています。
 自習用に開放している教室のほか職員室前の廊下に個別学習ブースの机(キャレル)が準備してあり思い思いのやり方で勉強しています。

明日から中間考査

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【豊高校長室だより】ことし100年の「彰義隊遭難者の碑」

 校門わきに「彰義隊遭難者の碑」(入間市指定文化財)があります。1921(大正10)年に建てられたものと聞き、今年で100年ということで豊高との縁を感じ調べてみました。

 「彰義隊」というのは、幕末、将軍徳川慶喜を警護するため、渋沢成一郎らによって結成された武士隊です。埼玉出身の渋沢栄一が話題になっていますが、成一郎は栄一のいとこにあたります。

 事件は、1868(慶応4)年3月、彰義隊の隊士の一派が村に千両の軍資金を出すよう要求、村人たちは無茶な要求をする隊士たちをニセモノと考え要求をはねつけたことから刃傷沙汰となり、隊士たちが殺害されたということです。

 碑はのちの彰義隊隊長でもあった本多晋(ほんだ・すすむ)が事件の供養のため建てたもので、村人が供養のために建てたお地蔵さまと並んで立っていたようですが、お地蔵さまのほうは市内の寺に移されています。

彰義隊遭難者の碑

 

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【豊高校長室だより】旬の食材がおいしい。ごちそうさまでした。

 コロナ禍でなかなか難しい調理実習ですが、目標と感染防止とを両立させるとなると、いかに手際よく段取りを考えるかも大事なことだと思います。今日の実習では欠席者がいたそうで、旬のたけのこを味わう献立のお福分けが届きました。たけのこご飯、たけのことわかめのお吸い物、ほうれん草のごま和えという季節らしい三品をいただきました。ご飯は筍に味がしみ込んでいて、丁寧な下ごしらえを感じました。おこげも香ばしいです。お吸い物も丁寧にだしを取っていることを実感、たけのこの味を引き立てています。目からも季節を感じる彩りでした。

旬のたけのこを使ったお膳

 

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【豊高校長室だより】すごいぞ!佐藤 拳太郎選手(豊岡高校65回・所沢市出身)が陸上・世界リレー大会男子1600mリレー銀メダル

 新聞などの報道によると、豊高陸上競技部OB・佐藤 拳太郎選手(豊岡高校65回・所沢市出身)が、2021年5月ポーランド・ホジュフで行われた「陸上・世界リレー大会男子1600mリレー」の第3走者として登場し快走、日本は3分3秒45で銀メダルを獲得。日本にとってオリンピック、世界選手権を含めた主要国際大会でこの種目初の「表彰台」の快挙、佐藤選手は3走として順位を上げその立役者となった。東京オリンピックでの豊高の先輩の活躍を期待しよう。

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【豊高校長室だより】小林駿介先生(豊岡高校3回・入間市出身)が、2021年3月「日本学士院賞」を受賞!

 本日、豊高の同窓会長さんが学校にお見えになり、豊高同窓生である小林駿介先生(高校3回・入間市出身)のお話をうかがいました。2021年3月、日本学士院賞を受賞されました。受賞の業績は「液晶の物性解明と高性能液晶ディスプレイの研究」とのこと。学術研究への賞としてもっとも名誉ある賞です。生徒や中学生の皆さんにより身近な業績として、1972年に日本で初めて液晶ディスプレイを実用化につなげたことが挙げられます。スマホをはじめ、パソコン、タブレットから時計、テレビ、カーナビに電車の案内表示…と数え切れません。これらの世界的な普及のためには高性能でありかつ不良品を出さずに大量生産できることが重要。情報化社会と言われて久しいですが、豊高の先輩の研究が大きく寄与していたのですね。

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【豊高校長室だより】5月5日は立夏、生徒も頑張っています

 きのう5月5日は「こどもの日」。学校近くでもお菓子屋さんがにぎわっていました。おりしも立夏、暦の上では夏になりました。この連休中、雹(ひょう)が降ったりもしましたが、全体としては天気にめぐまれました。部活動でも制限が続く中ですが、いくつかの種目で大会が行われており、その成果はこのホームページでも紹介しています。軽音楽部生徒のテレビ放送があったりと、頑張る生徒の様子が伝わってきました。とはいえ、感染者数が高止まりしている現状から、このままいくと去年のように分散登校になってしまうかもという危機感もあり「せっかくの連休なのに」とうらめしく思った人は多かったかもしれません。

 5月は「さつき(皐月)」なので、この時期の晴天を「さつき晴れ」ということがあります。もともとは旧暦の5月、少し時期が下がった雨続き(梅雨)のことを「さみだれ(五月雨)」というところから「梅雨どきの貴重な晴れ」を指すことばですが、いまではさわやかな陽気を指すことばとしてもつかわれるようです。

 

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【豊高校長室だより】生徒をほめていただきました

 ご近隣にお住まいの方がわざわざ窓口にお寄りくださり、生徒をほめてくださいました。重い荷物を持ってくれたこともあったそうで、うれしかったとのこと。お聞かせいただき、ありがとうございました。

 県大会進出、関東大会進出など部活動の活躍もあちこちから聞こえてきました。先週には咲いていなかったバラが咲き始めました。

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【豊高校長室だより】図書館に他校の蔵書が届く!

 前任校では、図書館で本を借りて読むことが多かったのですが、豊高の司書さんから「前任校で読んでいた本の続編が出ましたが、取り寄せますか?」とのお話。意外だったので聞いてみると、「入間地区の図書館ネットワークがあり、豊岡高校に届きます」とのこと。お言葉に甘えて取り寄せてもらいました。
 このネットワークには公立高校だけでなく盈進学園東野高校も加わっているそうです。本校にない図書も取り寄せてもらうことができますし、リクエストもできます。生徒のみなさんもぜひ図書館を活用してもらいたいものです。

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【豊高校長室だより】「夏も近づく八十八夜」の「も」

 豊岡高校のある入間市周辺は狭山茶の産地です。校門前の道路に「新茶」ののぼりが立ちました。茶摘みの季節です。「夏も近づく八十八夜」といいます。立春から八十八夜、ことしは5月1日にあたります。日に日に夏めいてきます。

 ところで、「夏も近づく」の「も」とは?

 「きょうもいい天気だ」の「も」には「きのうも」(いい天気)と対比し、「同じように」という意味を表しています。「猿も木から落ちる」の「も」には普通を超えた特別なもの(木登り能力)を持つものの代表として「猿も」と言っています。

 「夏も」の「も」は、同類のもの(ここでは春夏秋冬という季節)から「夏」を特に取り立てて強調する意味があるようです。口論を仲裁するときなど「おまえもおまえだ」といいますが、ほぼ同じ意味でしょう。

夏も近づく八十八夜

 

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【豊高校長室だより】横断歩道では、おとなもこどもも「手を挙げて」

 4月16日(金)入間市交通安全対策推進協議会の会議に出席してきました。入間市では令和2年の一年間に幸いにも交通事故による死者はなかったそうですが、389人の負傷者があったとのこと。令和3年にはいってすでに103件の人身事故が(15日(木)現在)起きているそうです。狭山署の交通課長さんは「横断歩道では、おとなもこどもも『手を挙げて』運転者に横断の意思を伝えることが大事」とおっしゃっていました。4月6日から15日まで令和3年春の全国交通安全運動が行われてきましたが、交通安全運動期間でなくても気を付けて。

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【豊高校長室だより】意外な応援団?が出没

 4月11日(日)野球部の春季大会が行われ、飯能市営球場に応援に行きました。保護者のみ入場可、感染防止対策を取ったうえでの応援ということでした。試合開始前、応援席からどよめきが起こっているので何かと思ってみたら、三塁側後方の山にイノシシが球場を見下ろしています。意外な応援団の出没でした。「猪突猛進」とあやかりたいところでしたが。

意外な応援団が

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【豊高校長室だより】4月9日(金)1年次生のオリエンテーションがスタートしました

 昨日入学式をすませた1年次生は、きょうからオリエンテーションにはいりました。教務部、生徒指導部、保健室、進路指導部などの説明を受け、生徒会のオリエンテーション、部活動の活動説明と仮登録など、盛りだくさんの一日だったことと思います。各クラスとも校内案内で校長室の前を通りかかった時に、さっそく声をかけてくれました。校長室ドアが開いているときはいつでもウエルカムです。気軽に声をかけてくださいね。

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豊岡高校の「不易と流行」(令和3年4月8日・第76回入学式式辞)

 風に舞う花吹雪が目に眩しく、ここ入間の地も、風が初夏の香りを運んでくるのを感じる季節となりました。このよき日に埼玉県立豊岡高等学校第76回入学式を挙行できますことを喜びたいと思います。

 ただ今、入学を許可いたしました318名のみなさんは豊岡高校創立百周年の節目の年を経て、新たな未来を創る一期生となります。心より歓迎いたします。みなさんは、中学校生活集大成となる年に緊急事態宣言による休業に加え修学旅行や部活動大会の中止など、これまでなかった不自由な生活を余儀なくされました。みなさんも進路選択に悩まれたことと思いますが、そんな中でも折れずに努力し、今日晴れてこの日を迎えられたことに、重ねてお祝いを申し上げます。

 保護者のみなさまに、お子様のご入学を心よりお慶び申し上げます。

 みなさんには、ここまで見守ってくれた保護者の方々、ご家族、お世話になった方々へ感謝の気持ちを、できれば言葉で表してほしいと思います。そして、これからの三年間、思う存分勉学や部活動に励んでください。これまで百年以上にわたり社会を支えている二万五千名もの卒業生も見守ってくれています。

 さて、学校の目指すところには不易と流行があります。

 豊岡高校の不易は、校訓である、「進取、自立、勤勉」に裏打ちされた質実剛健の校風、足が大地に着き、押されようがびくともしない力をつけた文武両道に秀でた人材の育成です。

 流行としては、これから時代は、これまでの当たり前が、当たり前でない世界になっていくはずです。こうあるべきとか、こうするべきとかいう、凝り固まった古い価値観を破り、バランス感覚、柔軟な思考と行動力を身につけた地域のリーダーを育成することです。グローバル社会といいますが、国際化が進んでいるのは実は「足元」です。興味を持った学問を足掛かりに脳に大いに汗をかき、足腰を鍛える高校生活を楽しんでください。

 これまでと異なり、忙しくなるはずです。人が「第二の誕生」を迎える高校時代に悩みはつきものですが、一人で抱え込み闇のような気分にならないためにも「自分の居場所」を持つことをお勧めしたいと思います。

 この入学式に際しみなさんを迎える教職員の思いは熱く、刻々と変わる状況の中でさまざまな準備を進めてきました。きょうから保護者のみなさまと緊密な連携を図りながら教職員一同、高校76期生の心身ともに確かな成長を支援してまいります。これをご縁に本校へのご支援とご協力をお願い申し上げます。

 結びにみなさんが、三年後の卒業式で、豊岡高校を選んだことは正しかった、豊高に入ってよかったと感じ、希望の進路を切り開き、力をつけて羽ばたいていってくれることを期待して式辞といたします。

  令和3年4月8日

                    埼玉県立豊岡高等学校長 内田 正俊

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ポジティブな、新しいことばを発しよう(令和3年4月8日・1学期始業式での校長あいさつ)

 おはようございます。進級おめでとうございます。みなさんの元気な姿を目にすることができて、とても嬉しく思います。わたくしは、4月1日付で豊岡高校校長として着任しました、内田正俊と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 昨年度は、これまでなかった不自由な生活を余儀なくされました。そんな中でも折れずに努力し、学校生活を充実させていることを高く評価したいと思います。

 さて、きょうは「ことばの力」についてお話しします。ポジティブなことばを発すれば、自分だけでなく他人までも望むものに変えてしまうし、ネガティブなことばを発すれば落ちるところまで落ちるよ、という話です。

 古くから、ことばには魂があって、発せられた言葉は大きな力をもっており、その通り現実になると信じられてきました。「コトダマ」などと言ったりします。縁起がいい、人を祝う言葉を口にすると、人や人の心までもこちらの望むものに変えてしまう、というわけです。

 古典の時間に扱うと思いますが、万葉集は現在まで伝わる最も古い歌集です。年代のはっきりしている一番新しい歌は西暦759年のもので、今から1260年ほど前になります。万葉集では、この日本を「言霊(ことだま)の幸(さき)はふ国」と表現しています。ことばが持っている力によって、幸せになるというのです。

 本校の名前になっている豊岡という地名は、1889(明治22)年に入間市のもとになる4つの村が合併したとき、将来を祝ってめでたい名をつけたということです。日当たりがよく実りが多く生活が豊かで裕福なところというわけです。一方、「入間」も、漢字をあてるときに、「入」は豊かな収入、「間」は、門(家々)に太陽の光が降り注ぐ、日当たりの良い平和な生活を営むということで、本校は100年前に農学校として誕生したわけですが、豊岡・入間という名からもわかるように、人々は大地に足がついた生き方を理想としてきたようです。

 万葉集には入間の地で詠まれたこんな歌が伝わっています。

 入間路(いりまぢ)の大家(おほや)が原(はら)のいはゐ蔓(つら)引かばぬるぬる吾(わ)にな絶(た)えそね (万葉集巻十四)

 入間地方大家が原に生えているイワイツラというつる草が、引っぱればぬるぬると続いていくように、私との仲を絶やさないで欲しい、というのです。

 その「いり(る)ま」もかなり広い地域だったようで、「おおや」という地名がいまの狭山と日高の境あたりや坂戸市にあります。千年以上伝わる地名というわけです。

 豊岡高校創立百周年の節目の年を経て、新たな未来を創る第一歩と踏み出しました。これから時代は、これまでの当たり前が、当たり前でない世界になっていくはずです。迷ったら、凝り固まった古い価値観を破り、新しいことばを口にしてほしいと思います。そして、足が大地に着いた、押されてもびくともしない力をつけてほしいと思います。興味を持った学問やスポーツ、芸術を足掛かりに脳に大いに汗をかき、足腰を鍛える高校生活を楽しんでください。

 話はこれで終わりにしますが、もっと聞きたいという人はぜひ校長室においでください。校長室のドアが開けてあるときはいつでも歓迎です。

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3学期終業式での校長講話を紹介します

 全校生徒の皆さん、おはようございます。校長の町田です。

 コロナに翻弄された令和2年度、豊岡高校にとっては創立百周年の節目の年もいよいよ終わります。3学期を振り返りますと、結果としてまるまる緊急事態宣言の期間に入ってしまいましたので、最後まで不自由な学校生活を送ってもらうことになってしましました。 

 日々の生活では始業時刻の1時間繰り下げと40分の短縮授業、部活動の中止、昼休みの黙食。学校行事では駅伝大会の中止、リモートによる三送会、2年次生は修学旅行に代わる行事の中止など、3学期も多くの我慢をしてもらって申し訳なく思っています。それでも三送会で上映された映像のクオリティの高さには感心させられましたし、演出も考えられていて、生徒会を中心によく頑張ってくれたと嬉しく思いました。 

 部活動は公式戦のある部活を除いて練習日数と時間が制限されての再開となりましたが、段階的に通常に戻っていきますので、もう少し我慢してください。 

 40分の短縮授業については、通常に比べて授業時間が2割少なかったわけですから少し心配しました。先生方には授業の遅れを出さないよう工夫して指導していただいたと思いますが、この欠けた学習時間分を皆さんはどのように補ったでしょうか。皆さんの学力の向上が2割少なくなったとすれば悲しいですが、そんなことはなかったようですね。 

 学年末成績を見ますと、1、2年次生とも成績優良者が増え、特に2年次生は3割近くの人が成績優良だったというのは、大変すばらしいことです。また、英語検定でも受験者、合格者ともに増え、準1級合格という快挙を成し遂げた人がいて大変嬉しく思います。

 先日行われた「卒業生による進路講演会」では、皆さん真剣に先輩の話に食い入っていましたね。この春の卒業生もコロナ禍で不安を抱えながらの進路準備を進めたはずですが、国公立大学2名合格、浪人生もがんばって難関の一橋大学に合格しました。私立大学では難関の早稲田大学や青山学院大学、明治大学に合格するなど、健闘が光りました。皆さんも自分の夢をつかむため、先輩に負けないよう志を高くがんばってほしいと思います。

            *      *      *

 先日、ある会議に出席したときに、ある委員の元校長先生から「いい詩を見つけた」と教えていただいた詩を紹介したいと思います。これは、終戦後まもない昭和23年、新しい6・3・3制の教育制度で誕生した中学校の教科書に載っていたそうです。戦争のない新しい時代を生きる子どもたちに、こうあってほしいと願ったのでしょう。作者は19世紀イギリスの芸術評論家で社会思想家のジョン・ラスキンという人です。

   学校へ行く路

 冬になって氷がはると 冬になって雪がふると

 学校へ行く路は、長くさびしい。

 その路を生徒が行く。

 

 だが、また、ゆかいな夏が来て 鳥が鳴き、果実が実り、花が咲けば

 学校へ行く路は、なんと短いのだろう。

 楽しい時間が、なんと速く過ぎることか!

 

 しかし、勉強が好きで 知恵を得ようとはげむ子には

 学校へ行く路は、いつも短い。

 照る日も、雪の日も。また雨の日も。

 

 どの子も、どの子も、心は気高く、 何をするにも心をこめて

 いつ話すにも心やさしく すべての人の喜びとなれ。

 どんなところにいるときでも。

 

 豊高生もこの詩のように勉強に励み、気高い心をもった、心優しい、人々から喜ばれる生徒であってほしいと願います。

                  *      *      *

 さて、緊急事態宣言は解除されましたが、安心はできません。県内では関東工業自動車大学校で実に140人感染というクラスターが発生しています。変異ウイルスの拡大も気になります。緊急事態宣言解除以降の学校生活については、県教育委員会からの通知に基づいて、次のとおりおこないます。

  (内容は保護宛通知文を参照)

 さあ、4月から皆さんは2年次生、3年次生になります。新入生も入ってきます。皆さん一人一人が成長し、飛躍する一年のスタートがしっかり切れるよう、春休み中の健康管理を万全にしていただくとともに、心の準備と授業の準備をしっかりやってほしいと思います。

 全員が元気な姿で4月8日に集えることを楽しみにしています。

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第73回卒業証書授与式の式辞を紹介します

 晴れの門出の日があいにくの天候となってしまいましたが、柔らかな日差しに早春の花々が照らされ、春の訪れを感じる季節となりました。本日は、緊急事態宣言が延長された中ではありますが、感染防止対策を講じることで二年振りに保護者の皆様のご列席が叶い、ここに埼玉県立豊岡高等学校第73回卒業証書授与式を挙行できますことは、大変喜ばしいことであります。学校を代表いたしまして、皆様に心から感謝と御礼を申し上げます。

 ただいま、卒業証書を授与いたしました315名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんの脳裏には楽しかったこと、辛かったこと、嬉しかったことなど、豊岡高校で過ごした三年間の思い出がよみがえっていることでしょう。ただ、皆さんにとって、進路希望の実現と豊高生としての仕上げになる大切な一年間が新型コロナウイルスの猛威に翻弄されてしまい、皆さんに充実した高校生活を送らせてあげられなかったことが何とも心残りです。ですが、そのような状況にあっても皆さんはよく我慢し、又、よく頑張りました。実施できた数少ない行事の中で示された皆さんの姿勢は実にすばらしいものでしたし、進路実績も目を見張るものがありました。卒業アルバムを見させてもらいましたが、皆さんひとり一人の笑顔そして学校行事や部活動での生き生きとした様子が収められており、ほっとさせられました。私は皆さんのことを、創立百周年の年に相応しい立派な卒業生だと誇らしく思います。豊岡高校での学びと仲間や先生との出会いを宝として、胸を張って社会に出て行ってほしいと思います。

 保護者の皆様には、陰になり日向になってお子様を支えて来られた三年間、特にこの一年はご苦労されたことと存じます。皆様の親としての務めに敬意を表し、お子様のご卒業を心からお喜び申し上げます。

 さて、一昨日の3月11日で、あの未曾有の大災害をもたらした東日本大震災からちょうど10年が経ちました。私たちはこの教訓を風化させてはならないと、改めて心に刻もうと思うところです。また、今回のコロナ禍もそうですが、予想もつかない出来事に対し、それにどう向き合いどう対処するかが私たちの将来を左右します。新型コロナウイルスとの戦いは、まだしばらくは続くでしょう。皆さんには、正しい情報を見極め適切な判断と行動ができる大人になってもらいたいと思います。

 4月からそれぞれの道に進んでいく卒業生の皆さんが、これからの人生をどのような姿勢で生きていったらいいのか。そのヒントを今年の大河ドラマの主人公、埼玉の偉人、日本資本主義の父と言われる渋沢栄一の生き方から探ってみたいと思います。

 農民だった渋沢栄一は尊王攘夷に傾注して武士に転じ、15代将軍徳川慶喜に仕えました。フランス使節団に随行中に大政奉還となり、帰国後、明治政府にスカウトされて近代日本の基盤となる郵便制度の設立や鉄道の敷設、関税率の制定などに奮闘します。しかし、4年半で官僚を辞めてしまい、民間人として銀行の設立や製紙会社の設立を手掛け、その後、500もの会社などの設立に関与して日本の近代化に大きく貢献しました。また、教育の振興や慈善事業にも多大な功績を残しました。

 渋沢は民間の力すなわち会社の設立によって日本の近代化と国力の増強を進め、市民の地位を向上させ暮らしを良くしようと考えたのです。決して金儲けを目的としていませんでした。ですから、資産が貯まるとそれを教育の充実や慈善事業に振り向け、関東大震災に当たっては復興のために多額の資金を提供しています。そのため、亡くなるときには私財はわずかだったそうです。渋沢のこのような生き方の根本には、若い頃の激動の時代に培った危機意識と自分が日本をよくするのだという強い使命感、そして階級差別への怒りがあったといわれます。その考え方のベースには儒学の教えがありました。

 皆さんにはこの先も意欲を持って勉強を続けていただき、世の中の動きや仕組みに大いに関心を持って、人への優しさと思いやり、正義感を持って物事の本質を捉えようとする姿勢を大切に生活してもらいたいと思います。また、渋沢の著書『論語と算盤』には、「自分からこうしたい、ああしたいと奮励さえすれば、大概はその意のごとくになるものである。」とあります。困難な時代だからこそ、渋沢栄一のような前向きな生き方が必要なのではないでしょうか。自分のやりたいこと、正しいと信ずる道を突き進んで行ってほしいと思います。失敗を恐れずに、たとえ失敗しても諦めない前向きな姿勢を持ち続けてください。皆さんが将来、社会人として活躍されることを大いに期待しています。

 最後に、私ども教職員一同は、今後も地域の期待に応え、卒業生が母校を愛し誇れるような学校づくりに努めてまいります。ご参列いただきました保護者の皆様には重ねて御礼申し上げるとともに、卒業生一人一人の前途が健やかで幸多きことを心から祈念して式辞といたします。

  令和3年3月13日

埼玉県立豊岡高等学校長 町田 邦弘

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放送による3学期始業式での校長講話を紹介します

 全校生徒の皆さん、新年、明けましておめでとうございます。校長の町田です。

 コロナ対策ということで、例年と違って静かな正月を過ごされたことと思います。冬休み中、皆さんそれぞれの時間を有効に使ってくれたでしょうか。

 連日のコロナ関連のニュースを見ますと、新型コロナウイルスというのは、相当手ごわい存在だと感じます。イギリスと南アフリカで感染力の高い変異種が現れていて、国内でも既にイギリスからの入国者から検出されているというニュースを聞くと、今後、第4波が来るのではと気になります。

 年末年始、初詣の人の動きは減りましたが、ショッピングモールやアウトレットは大賑わい。箱根駅伝もかなりの人が沿道で応援している様子がテレビ画面に映し出されました。コロナに対する慣れ、普通に生活していると感染リスクの実感がわきにくいのは確かです。ですが、首都圏の感染拡大の状況は特に医療現場においては危機的な状況にあると認識しなければいけません。

 私たちに何ができるのか、改めて感染防止の基本的な対策である、マスクの着用、密にならない、手洗い、食事中はしゃべらない、対面にならない、大声を出さないなど、きちんと守ることです。また、発熱などの風邪症状があったら登校しない、家族に同様の症状があっても登校しないということもしっかり守ってください。

 学校としての感染防止対策として、今日から15日まで、登校時の電車やバスの密を避けるために登校時間を1時間遅らせること、また、集団感染の事例が相次いでいる部活動については、17日まで原則中止とすることは既にお知らせしました。ですが、本日、1都3県を対象に緊急事態宣言が出される予定です。これを受けて、学校も新たな対応をするようになる可能性がありますので、決まりましたら皆さんにお伝えします。

 さて、今年は丑(うし)年。先を急がず一歩一歩着実に物事を進めることが大切な年と言われています。コロナ禍から抜け出すのも辛抱強く確実な方法で頑張っていくことが大切だということでしょう。私たち一人一人にとっても、一歩一歩着実に物事を進めることは大事なことです。丑年の今年は、そのあたりを意識することにしましょう。

 私たちの身の回りでなかなか牛を見かける機会はありませんが、学問の神様、菅原道真を祀った天満宮には、牛の像が置かれていますので、機会があったら探してみてください。道真には牛にまつわる様々ないわれがあって、牛を神の使いとしているのだそうです。勉強を頑張ろうという皆さんには、天神様にあやかって牛のことを好きになってもらうといいかもしれませんね。

 丑年のこの1年、目標をしっかり持って、主体的に自分のやるべき事を着実にこなしていくことが将来の成功につながる、と捉えてみてください。

 また、「一年の計は元旦にあり」ということわざがありますが、新しい年、新しい学期を迎えたこの時期、最初が肝心ですので、自分の目標や計画の点検をして、新たな気持ちで頑張ってほしいと思います。

 3年次生はいよいよ大学入学共通テストや一般選抜に臨む時が近づいてきました。くれぐれも体調を崩すことなく、ぜひ、合格を勝ち取れるよう頑張ってください。進路が決まっている人も含め、3年間で学力的にも精神的にも最も充実した状態で卒業式を迎えてほしいと思います。

 1,2年次生もそれぞれの年次の集大成の学期ですので、しっかりやってくれることを期待します。

 3学期、ウィズコロナで我慢が続きますが、健康に気を付けて頑張りましょう。

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創立百周年記念誌の配布にあたって生徒に伝えたこと

 創立百周年記念誌についてお話します。

 22日の記念誌の搬入にあたっては、大勢の生徒の皆さんに協力していただきました。実に頼りがいのある生徒たちだなあと嬉しくなりました。ありがとうございます。 

 11月に予定された百周年記念式典が来年に延期になったため、今年が節目の年という割には盛り上がりませんでした。ですが、このずっしりと重い記念誌を手にして、今年が豊岡高校にとって大きな節目の年であること、そして百年という歴史と伝統の重みを感じてもらいたいと思います。 

 記念誌の発刊に当たっては、同窓生の先生方を中心に、実に多くの時間と労力をかけて編集作業をしていただきました。その想いと、寄稿していただいた方々の本校への想いが結晶となった、大変貴重な冊子であることを理解してください。 

 では、豊岡高校の歴史を簡単にお話ししましょう。

 創立は1920年(大正9年)、旧豊岡町を中心に近隣の9つの村が共同で設立した学校組合立 豊岡農業学校がスタートです。場所は、現在の丸広のあたり、豊岡尋常小学校内にありました。穀物生産や養蚕、茶業が盛んなこの地で、その発展の中核となる人材を育成するための学校を作りたい、という地域の熱い願いから生まれた学校です。

 ほどなくして、商業教育も取り入れようとなって、1927年(昭和2年)に、農業と商業を併せて学ぶという公立学校では全国的にも珍しい豊岡実業学校となりました。この年、現在の地に移転しました。

 第二次世界大戦後の1946年(昭和21年)、県立豊岡実業高等学校となり、1950年(昭和25年)から男女共学になりました。

 1962年(昭和37年)に普通科が設置され、その2年後に農業科が廃止となり、普通科と商業科、それに定時制を併設して県立豊岡高等学校と名前が変わりました。ちなみに、現在の1号館はこの年に完成しています。

 その後、1972年(昭和47年)から普通科のみとなりました。

 そして、2013年(平成25年)、定時制を閉課程とし、県立入間高校と合併する形で、単位制の現在の豊岡高校になりました。 

 この記念誌、重たいですが必ず家に持ち帰って、家の人にも見せてください。きっと喜んでもらえると思います。大切なのは、皆さん自身が中身を見てほしいということです。写真を見るだけでも歴史を重ねた跡がわかります。

 1年ごとに記事が書かれていますので、日本の社会情勢と併せて、本校の歩みがわかるようになっています。草創期や戦時中の苦労、部活動でのすばらしい実績、大きな特色だったHR発表会など、その時代ごとの出来事には興味深いものがあります。また、卒業生や本校で教鞭をとられた先生方の寄稿文も読んでもらいたいです。皆さんには自分の現在の学校生活と重ねながら、それぞれの時代で生徒、先生がどんな思いでいたのかを知ることができます。 

 記念誌に目を通してもらうと、これまで豊高の歴史を紡いでくれた多くの先輩たちや先生方に敬意を表したくなるはずです。そして、私たちが新たな歴史をつくっていく当事者であることを自負してもらいたい。

 記念誌のタイトルは「出藍の誉れ」。そう、校歌に出てくることばです。意味は、弟子が師匠よりも優れた才能を表すということです。校歌は、そういう高い目標、志を持って、日々勉学に励もうという歌詞になっています。皆さんがこの精神を受け継いで頑張ってくれること、豊岡高校の伝統の、よき継承者となってくれることを大いに期待します。 

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放送による2学期終業式での校長講話を紹介します

 全校生徒の皆さん、おはようございます。

 長い2学期でしたが、お疲れさまでした。皆さんの手元には、分厚い創立百周年記念誌が渡ったと思いますが、これについては、のちほど触れたいと思います。 

 2学期はWithコロナ、新しい生活様式という新たな意識で過ごしてもらったことと思います。現在、県立学校では66校で感染者が出ていますが、幸いなことに本校からは出ていません。感染拡大が収まらない今、安心せずに、これまで以上に感染防止の行動を心掛けてください。 

 2学期を振り返ると、まず、文化祭の中止。これは実に残念なことでしたが、文化部発表ウイークが実施できたことはよかったと思います。続いて、コロナ対策を講じて臨んだ体育祭。延期の末、雨で途中打ち切りとなりましたが、クラスTシャツを着て頑張る皆さんの姿に豊高生らしさ、頼もしさを感じました。球技大会も急きょ無観客となりましたが、皆さんよくルールを守り伸び伸びとやっている姿を目にしましたので、実施できてよかったと思います。

 部活動も大会が再開され、この後、表彰として紹介されますが、陸上部の関東大会三位をはじめ、バスケットボール部、ソフトテニス部、アーチェリー部、文化部では軽音楽部や写真部などが活躍し、皆さんの文武両道の実践にはとても嬉しく思っています。 

 コロナによって、まだまだ学校生活は元の形には戻りませんが、皆さんの日頃の学習の取り組み状況や英語検定の合格者数の増加、総合的な探究の時間の取り組みや豊岡小学校との交流事業の様子などを目にし、本当によくやってくれていると感心します。 

 年明けには、3年次生は大学入学共通テスト、学年末考査、大学の一般選抜が待ち構えています。既に進路が決まっている人も含めて、豊高生としての3年間の集大成となる大事な学期になります。気を引き締めてください。

 2年次生は修学旅行が控えています。体調管理をしっかりやってください。また、3年次につなげる大事な学期になりますので、こちらも進路意識を高め、しっかり勉強してください。

 1年次生も同様です。2学期に学んだことを定着させること、自ら進んで学習する態度と習慣を身につけることが、皆さんの進路実現に関わってきます。頑張ってください。 

 皆さんひとり一人の心がけがコロナを克服する力になります。部活もできないのかと残念がっている人も多いでしょうが、ピンチをチャンスに変える発想で、余裕のできる時間を勉強や自己研鑽、ご家族との触れ合いなどに、有効に生かしてほしいと思います。

 健康と事故に気を付けて、1月7日にまたお会いしましょう。

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放送による2学期始業式での校長講話を紹介します

 おはようございます。24日間の夏休み、連日猛暑が続きましたが、暑さにもコロナにも負けず、皆さんそれぞれが進学講習や部活動などによく励んでくれました。短くとも中身の濃い夏休みになったことと思います。夏休み中、皆さんが新型コロナウイルスに感染したとか事故に遭ったという報告は聞いておりませんので、無事に2学期を迎えることができてホッとしています。

 他県では、寮生活していた運動部員に大規模なクラスターが発生したというニュースは大変気になっていましたが、残念なことに生徒たちが誹謗・中傷にさらされるそうです。絶対にそういうことがあってはならない、してはいけないと肝に銘じましょう。新型コロナウイルスは、気を緩めた隙といいますか気を許した隙に感染するというのがよくわかります。2学期も引き続きマスク着用、手洗い、密な状況をつくらないことを、生活のあらゆる場面で心がけてください。

 6月から皆さんに不便をおかけしていました正門から玄関にかけてのリニューアル工事は、ほぼ終わりました。ご協力ありがとうございました。創立100周年に相応しく、正門がかっこよくなり、昇降口前が広くなりました。胸を張って正門を入ってほしいと思います。工事費用は毎年の卒業生が収めた同窓会費をはじめとする同窓会会計から出していただきました。同窓生の皆さんに心から感謝しましょう。

 さて、8月は戦争について考えさせられる季節です。今から75年前の8月6日は広島に、8月9日は長崎に原爆が投下されました。そして8月15日に終戦を迎えました。終戦の半日前、県内で悲しい出来事が起きました。8月14日の夜11時30分頃に県北の中心地熊谷市が、アメリカ軍のB29爆撃機によって上空3000mから雨のように爆弾を落とされ、市街地の3分の2が焼け野原となりました。犠牲者は死者266人、負傷者約3000人だそうです。これが県内最大規模の熊谷空襲です。地元の多くの人が、1日早く戦争が終わっていればと、悔やんだといいます。

 この様子を描いた子供向けの短編アニメーション『最後の空襲くまがや』を、東松山市にある県立ピースミュージアムで観ることができます。また、インターネット上では、ヤフー制作の「未来に残す 戦争の記憶」の中にある、埼玉県の空襲被害で詳しく紹介しています。ぜひ調べてみてください。

 では、なぜ熊谷市が標的にされたのでしょう。それは、戦闘機をつくっていた中島飛行機、現在の自動車メーカースバルの前身ですが、その下請けの中小工場が熊谷市内に多かったからです。また、航空機の操縦教育を行う熊谷陸軍飛行学校があり、当時、特攻隊操縦員の養成をしていたことも挙げられます。

 その熊谷陸軍飛行学校の桶川分教場という施設が今でも残っていて、復元整備され、「桶川飛行学校平和祈念館」としてこの夏開館したと聞いたので、訪ねてみました。ここでは昭和12年6月から昭和20年2月までに20期、少年航空兵や学徒出陣の特別操縦見習士官など1500~1600人の航空兵を養成し、昭和20年2月以降は特攻隊の訓練基地となっていたそうです。校舎とともに教本や日記、特攻隊員の家族にあてた遺書、当時の写真などの展示物を見学しましたが、戦争によって人の心が操られ人の命が疎かにされたことの理不尽さ、出撃していった若者たちの気持ちを思うと胸が痛みます。

 2年次生は沖縄修学旅行で平和学習を予定していますが、1,3年次生も含めて、身近なところにも平和学習の教材があることを知ってもらいたいと思います。

 そして、過去の歴史から学ぶことによって私たちの進むべき未来の方向性が明らかになってくることを忘れないでいただきたい。これは戦争だけでのことではありません。経済や産業、外交、政治政策などの歴史は国の方向性を、感染症の歴史はwithコロナの時代の方向性を、災害の歴史は防災の方向性を、豊高100年の歴史は未来の豊高の方向性を教えてくれるはずです。皆さんの夢の実現には先輩や先人たちの体験や考え方、実践の記録が大きなヒントになるでしょう。

 豊高100周年を現役生徒で迎え、将来、社会で活躍する皆さんには、何事も情報が与えられるのを待っている受け身の姿勢ではなく、自ら有用な情報を取りに行く積極的な姿勢をもってもらいたいのです。そして、そこから主体的に判断し行動しようとする前向きな姿勢をもってください。

 2学期、3年次生は具体的な進路実現の時が迫ってきます。最後まで全力で頑張ってください。1,2年次生にとっても勉強や部活動に大いに飛躍する学期です。頑張りましょう。 

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放送による1学期終業式での校長講話を紹介します

おはようございます。校長の町田です。

新型コロナウイルスに翻弄された1学期でした。家で課題に取り組むことが中心の臨時休業期間、学校再開後も制約を受けながらの学校生活と、ストレスが多くすっきりしない1学期間だったと思います。それでも、皆さんよく頑張り、活気のある学校が戻ってきました。本当に嬉しいことです。 

運動部活動によってはこれから独自大会が開かれ、文化部も2学期当初に発表ウィークを設けますので、限られた活動機会ではありますが、はつらつと精いっぱい自己表現をしてもらいたいと思います。 

ただ、再び感染拡大の危険が高まっている今、明日からの夏休みを皆さんがコロナに感染することなく健康に過ごしてもらえるか、学力向上と進路実現に向けた勉強や準備がしっかりできるのか心配です。感染予防のマスク着用、手洗い、ソーシャルディスタンスは改めて徹底をお願いします。 

さて、本来なら、1週間前の24日、東京オリンピックが開幕する予定でした。この日のイベントに、聖火を手に登場した競泳の池江璃花子選手。自ら白血病と戦うアスリートから発せられた言葉には感動させられました。

彼女は、医療従事者への感謝とともに、「逆境からはい上がっていく時にはどうしても、希望の力が必要です。希望が遠くに輝いているからこそ、どんなにつらくても前を向いて頑張れる。」と述べました。

彼女は、東京オリンピック・パラリンピックの1年後の開催希望について語ったわけですが、私は、この言葉は、コロナに限らず大変な状況にあるすべての人を勇気づける言葉になったと思っています。 

皆さんにとっては、夢の実現という険しい道のりが目の前に待っています。では、夢の実現には何が必要なのでしょう。 

ソフトバンクグループの会長 孫正義氏は、ある番組の中で高校生に向けてこんなことを言っています。 

「若いということは、無限の夢があって、自分の持った夢に、自分の人生は概ね比例する結果を生む。/やっぱり夢はできるだけでかい夢を持った方がいいんじゃないかというのが、一つのアドバイス。/もう一つは、夢を達成できる人とできない人の唯一の違いは、その夢をどのくらい心の底から達成したいと思うか。すごい強い決意をし、その夢の達成に向かって、恐ろしいまでの情熱で努力したかと。/どんな夢であれ、夢を描くのが自分自身に対するビジョン。/『そうは言うけど現実はこうだから』、『夢物語ばかり語ってもダメ』、『とりあえず目先の現実を踏まえて』とか言っている人ほど、その現実の世界から逃れられないまま人生が終わる場合が多い。/現実が厳しいからこそ、自分の夢を、人生に対するビジョンを、僕はしっかり持つべきじゃないかと。/志高く。」 

夏休みは、自分の夢や進路についてじっくり考えるよい時期です。1,2年次生は上級学校や職業を調べたり、本を読んだりしてください。3年次生は自分の目標を確認し、心の底から達成したいと思って全力で準備を進めてください。 

最後に、夏休み中はくれぐれも感染防止対策を怠らず、交通事故に遭ったり起こしたりしないように、また、SNSの使用には情報モラルと思いやりの心に気を留めてください。例年より短い夏休みですので、密度の濃い毎日を送ってくれることを期待します。

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放送による1学期始業式での校長講話を紹介します

(全校生徒が午前・午後に分かれて、放送による始業式を行ました)

 生徒の皆さん、お元気ですか。校長の町田です。

 6月1日の学校再開から、皆さんは今日で2回目の登校になります。先週、久々に登校してどんな気持ちがしたでしょうか。先生方は再び皆さんと教育活動ができることをとても嬉しく思っています。ただ、しばらくは新型コロナウイルス感染予防を意識した「新しい生活」を送っていく必要があります。密な状態になりやすい学校でいかに皆さんの健康を守っていくか、先生方は一生懸命頑張りますので、皆さんも協力をよろしくお願いします。 

 通常登校に戻る日は、早ければ22日(月)からになる見込みです。それまでは分散登校となりますので、もうしばらく体と心を整えながら学習習慣を取り戻し通常登校に備えてください。学校で仲間と過ごす時間が長くなってきますが、「彩の国 新しい学校生活 5つの安心宣言」に基づいて感染防止対策をやっていただきます。このあと保健環境部から詳しくお話しします。これには皆さんの心がけによるところが大きいですので、しっかり守って安全な学校生活を送ってください。 

 臨時休業によって1学期2か月分の授業がなくなってしましました。先生方は皆さんの学習の遅れをとても心配しています。学校からは皆さんの自宅に課題を送らせてもらいましたし、動画による授業も配信しました。これから遅れた部分をできるだけ取り戻すよう、授業時間の確保のために行事予定を見直します。夏休みも短くなりますが、ご了承ください。先生方は皆さんの学力向上のために頑張りますので、皆さんも前向きに、進路実現の目標を改めて確認して、意欲的に学習に取り組んでください。 

 今後の学校行事については、「3つの密」を回避するよう工夫しますが、それが困難なものは実施することはできません。9月の豊高祭は残念ながら中止せざるを得ません。体育祭は何とか工夫して秋にできたらいいと考えています。部活動については、通常登校になってから行います。この時期の大会や発表会が中止となってしまい、インターハイや夏の甲子園までもが中止となりました。特に最後の活躍を楽しみにしていた3年次生にとっては悔しい思いをしていることと思います。その思いは必ず皆さんの成長のバネにしてほしいと思います。 

 また、進路を控えた3年次生には不安を感じている人もいるでしょう。大学入試について配慮を求める動きが進んでいますが、どうなるかまだわかりません。焦ったり無用な心配はせずに、情報のアンテナを高くして、やるべきことを着実にやっていくことが大切だと思います。1年次生はほぼ入学式以来ですので、豊高生としての自覚と学校生活のリズムを早く確立してほしいと思います。 

 話は変わりますが、今から100年前はどんな時代だったでしょう。1918年11月に第一次世界大戦が終結し、1920年に国際連盟が発足して日本も加盟国となりました。世界中で株が大暴落し世界恐慌が始まりました。実はこのころ、スペイン風邪と呼ばれる新型インフルエンザウイルスが大流行し、世界で2000万人から4000万人が亡くなったとされています。 

 そんな時代の1920年(大正9年)、地元の期待を受けて豊岡農学校が誕生しました。のちの豊岡高校です。従って、豊岡高校は今年度100歳、創立百周年という記念すべき節目の年なのです。これにあわせて、正門から玄関にかけてリニューアル工事が6月10日より始まります。予定では8月いっぱいかかりますので、通行に不便をかけますが、事故のないようにお願いします。

 また、11月に記念式典を予定していますが、こちらは来年に延期の予定です。ですが、今年が特別な年には変わりありません。皆さんには、多くの先輩が築いてきた豊高100年の歴史と伝統を意識し誇りに思ってもらい、それによって皆さんの心が更に豊かになってもらえたらいいと思っています。それは、皆さんの夢の実現に必ずプラスになると信じています。 

 百年前、スペイン風邪のあとには関東大震災が起こります。当時の人々はその危機を乗り越えて大きく復興を果たしました。私たちは今、ピンチにさらされていますが、そこから新しい知恵やしくみが生み出されつつあります。現状を前向きにとらえ、希望と志をもって頑張りましょう。

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令和2年度入学式の式辞を紹介します

 桜に続き、芽吹き始めた若葉の緑を目にすると、春本番を迎えた喜びを感じます。いつもなら心躍るはずの季節ですが、新型コロナウイルスは私たちの健康と暮らし、心にまで暗い影を落としています。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、皆さんにとって思い出となるはずの中学生最後の学校生活が異例の形に終わってしまいました。そして今日、希望に満ちて本校の門をくぐって来てもらった皆さんを、保護者のご列席もない簡素な入学式で迎えなければならないことを、大変心苦しく思います。このような状況ではありますが、今日、ここに埼玉県立豊岡高等学校第75回入学式を挙行できますことを、保護者の方々ともども、私たち教職員一同大きな喜びとしています。

 ただ今、入学を許可いたしました、322名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。令和になって最初の入学生として、また、豊岡高校創立百周年という節目の年の入学生として、皆さんを心から歓迎いたします。

 皆さんは晴れて豊岡高校第75期生となりました。進学重視型単位制高校に生まれ変わってから8期生に当たります。今日から特色ある単位制のカリキュラムのもと、豊岡高校生として3年間の高校生活が始まります。3年後にはそれぞれの進路に分かれて社会に出ていくわけですが、高校3年間をどのように過ごすかが、卒業後の人生に大きく影響していきます。高校生活のスタートを切る皆さんには、よりよい人生の道へ進んでいけるよう、次の3つのことを心掛けてもらいたいと思います。

 第一に、高い入試倍率を突破して、百年の歴史と伝統ある豊岡高校の生徒になったという自信と誇りそして責任を持って、何事にも主体的で積極的な姿勢で毎日を送ってもらいたいということです。

 豊岡高校には皆さんの学力向上と進路実現に向けた手厚いサポートシステムがあります。魅力的な部活動や学校行事など、皆さんが輝く場が用意されています。ですが、受け身の姿勢でいては、成長は望めません。高校生には自ら考え判断し、責任を持って行動することが求められます。何事にも前向きな姿勢でいることが大切です。

 第二に、将来の夢や目標をしっかり持って、自己実現に向けて努力をし続けてもらいたいということです。

 夢や志、信念というものは頑張り続ける原動力になります。インドのかつての指導者ガンジーは、「あなたの夢は何か、あなたが目的とするものは何か、それさえしっかり持っているならば、必ずや道は開かれるだろう」と言っています。また、郷土の偉人渋沢栄一は「幸福を求める者は『夢』がなければならない」と言っています。辛いこと困難なことがあっても夢や志があなたを後押ししてくれます。決して諦めることなく、自分を信じて前に向かって進み続けてください。

 第三に、確かな学力を備えた心豊かな人間になろうと常に意識して生活してもらいたいということです。

 社会のグローバル化やAIの発達、少子高齢化、世界的な気候変動、巨大地震、そして、現在拡大を続ける新型コロナウイルスの脅威と、未来は平坦ではありません。そのような社会を生きる皆さんには、物事を創造したり判断したりする上で確かな学力が欠かせません。また、人間社会がうまくやっていく上で人間性は最も重要です。思いやりや感謝の気持ち、あいさつにコミュニケーション力。人権感覚に倫理観。主権者、消費者としての意識。皆さんが高校3年生になる年は成年年齢が18歳に引き下げられます。人間としての厚みを増すことが皆さんの人生を豊かにしてくれるのです。

 二度とない高校時代。皆さんには無限の可能性があります。思う存分、勉学や部活動などに取り組んでください。皆さんが持つ潜在的な能力が3年間で大きく伸長し、人間的にも大きく成長して、それぞれの夢の実現に近づいてもらうことを願って、式辞といたします。

  令和2年4月8日

                            埼玉県立豊岡校等学校長 町田 邦弘 

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卒業生の保護者の皆様へ(校長より)

 本日は、ご卒業おめでとうございます。一生に一度の、我が子の高校卒業の晴れ姿に接する機会を失わせてしまったとに、大変申し訳なく思っております。

 今年度、大規模空調工事の関係で文化祭が1日開催、体育祭も雨で一部種目カット、三送会も中止と、卒業生には楽しみにしていた場面でいくつもの我慢をしてもらいました。卒業式もそうです。卒業生と教職員のみ、卒業証書授与は代表生徒1名、祝辞も送辞・答辞もありませんでしたが、温かい雰囲気の中で卒業生を送り出すことができたのではないかと思います。最後のホーム・ルームを終え、卒業生同士あるいは卒業生と先生方とが笑顔で接している様子を見て、ホッとした気持ちになりました。

 卒業生たちは、豊岡高校生らしく実によくやってくれました。学校の評判が年々よくなっていることに、彼らが大いに貢献してくれことは間違いありません。すばらしい生徒たちだったと誇りに思いますし、今後の活躍が楽しみです。これも保護者の皆様の温かい後ろ盾があったからこそだと思います。保護者の皆様に対しまして3年間のご苦労をねぎらうとともに、心よりお祝い申し上げます。また、学校にご協力いただきましたことを深く感謝申し上げます。式の中で直接申し上げるべきところ、文面になってしまいましたことをご容赦ください。

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卒業式での校長式辞を紹介します

式 辞

 今日は、あいにくの天気となりましたが、ここ入間の地も例年より早い春の訪れを感じさせる陽気となりました。

 今、創立百周年を目前に、歴史と伝統ある豊岡高校から巣立っていく320名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。 

 本来なら、多くの御来賓と保護者の方々そして在校生に見守られながら、盛大に執り行われるはずの卒業式が、このような簡素な形で卒業生の皆さんを送り出さなければならなくなったことは、大変残念です。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大防止という戦いに、私たちひとり一人が立ち向かっている。私たちの行動が自らの健康を守り、市民の健康を守っているとの自負をもって、理解していただきたいと思います。 

 何よりも、皆さんが豊岡高校生として3年間、学業や部活動に励み、ひとり一人の確かな成長と活動の記録が本校の歴史に刻み込まれたこと、そして、皆さんひとり一人が未来への希望を抱きながら輝きを放って卒業していくことを、とても嬉しく思います。皆さんの門出を心から祝福します。 

 皆さんそれぞれがいろいろな思いで卒業式を迎えたことと思います。楽しかったこと、辛かったこと等、たくさんの思い出が甦ってくることでしょう。皆さんには、伝統ある豊岡高校で、高い志を持って頑張ってきたことに自信と誇りを持ってください。かけがえのない思い出を共に作ることができた仲間や先生方との出会いに感謝してください。そして、家に帰ったら、皆さんを温かく見守ってくださった保護者の方に、「ありがとうございます」と御礼の言葉を述べてください。 

 今、医療の最前線では、新型コロナウイルスの新薬開発が急ピッチで進められていますが、皆さんは、かつて世界の近代医学の先端で日本人が活躍していたことをご存じですか。新しい千円札の図柄にもなっている、日本近代医学の父と呼ばれる北里柴三郎です。黄熱病研究のためにアフリカで亡くなった野口英世も北里の弟子のひとりです。

 北里は、今からおよそ130年前、留学先のドイツで、世界で初めて破傷風菌の純粋培養に成功し、血清療法という革新的な方法を考案して世界に絶賛されました。また、当時ヨーロッパで大流行していたジフテリアの血清療法の研究によって、日本人初のノーベル賞候補にもなりました。ところが、ノーベル賞を受賞したのは北里と一緒に研究した研究者だけでした。なぜか。理由は、東京大学の恩師が唱えた説を誤りとする論文を発表したため、日本国内では「恩知らず」レッテルを貼られてしまい、ノーベル賞受賞のチャンスをつぶされてしまったのです。

 でも、北里は権力に屈することなく、自分の研究成果に自信を持ち、「医療の使命は病気を予防することにある」という信念を貫き通して、一生を伝染病研究に捧げたのです。 

 皆さんも志を抱いてそれぞれの道に歩んでいくことと思いますが、その志、信念をこの先もずっと大切にし続けてください。これからの時代、幾多の困難が皆さんを待ち受けていることでしょうが、北里柴三郎は「人に熱と誠があれば、何事でも達成する」と言っています。皆さんが将来、それぞれの道で情熱を傾け、誠実さをもって、社会に貢献する活躍をしてくれることを大いに期待しています。 

 最後に、ここにはいらっしゃいませんが、保護者の皆様と地域の皆様には、本校の教育のためにご支援とご協力を賜りましたことを心より感謝申し上げます。

 卒業生ひとり一人の前途が健やかで幸多きことを心から祈念して式辞といたします。

 令和2年3月14日

                     埼玉県立豊岡高等学校長 町田 邦弘 

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3学期始業式での校長講話を紹介します

 おはようございます。また、明けましておめでとうございます。

 冬休み中、豊高ゼミや進学講習、部活動に多くの皆さんが頑張っていました。皆さんと元気に3学期を迎えられたことを嬉しく思います。

 さて、2020年、令和2年を迎えました。今年は、国内的には東京オリンピック・パラリンピックイヤーとして、校内的には創立100周年の年として、大いに盛り上がり注目されることが予想されます。

 私の初詣でのお願いは、創立100周年記念事業が成功するように、そして、豊岡高校全体が一段高いレベルに進化するように、というものです。

 皆さんそれぞれが今年の目標あるいは抱負を立てたことと思いますが、ぜひ、その実現にこだわってもらいたいと思います。目標実現を助けてくれるものがあれば、待っているのではなく自分から取りに行くこと。目標を下げて楽をしようとする弱い自分が現れそうになったら、強い自分がそれを阻止すること。共に頑張る仲間がいることを意識してください。 

 年末年始はいろいろな話題がありましたが、スポーツでは箱根駅伝に注目が集まりました。区間新記録の続出、優勝タイムの大幅更新に皆が驚きました。その秘密は、ナイキ製の厚底シューズによるところが大きいようです。今大会では、実に8割以上の選手がこの靴を履いていました。

 このシューズ、昨年、世界記録を塗り替えた選手をはじめ、日本記録を更新した大迫選手も使用して注目を集めていました。誰もが信じて疑わなかった薄底・軽量シューズの定説が覆されたわけです。

 このシューズは、反発力の高いカーボンファイバープレートが、航空宇宙産業に使われる特殊素材に埋め込まれていて、クッション性に加えて走ったときに高い推進力を発生させるのだそうです。

 ただ、世界陸上競技連盟のルールに「ばねを使ってはいけない」という条文があるため、「不公平ではないのか」という疑問の声も湧いています。

 以前、水の抵抗を減らす特殊加工を施した水着を着た選手が、水泳の世界記録を次々と塗り替えたことで物議をかもし、国際大会でのこの水着の着用が禁止になったことがあります。

 しかしながら、スポーツの世界では、シューズやウェアをはじめラケットやスキー板などの用具は最新のテクノロジーで年々進化し続けており、安全性や快適性、競技能力の向上、そしてスポーツの振興に寄与しています。 

 もし、「あなたは、この厚底シューズの登場についてどのように考えますか。そう考えた理由も示して、800字程度で書いてください。」という課題が出されたとしたら、どう答えるでしょう。

 まず、分かっている情報から考えの素案を立てます。次に、素案の検証に必要な多方面からの情報を集め、得られた知識やデータをつなげたり分析して、根拠を明らかにした自分の考えをまとめていきます。その際、あなたの考えに反対する意見を想定した反論も考えるとよいです。課題が完成したら提出しておしまい、ではなく、他の人と互いの考えを議論してみることが深い学びにつながります。議論を経て、もう一度じっくり自分の考えを整理しましょう。あなたの最終的な考えがそこに完成します。

 これはまさに正解のない課題について考える探究的な活動ですね。身近な疑問が課題になる例を示しています。授業で学んだことの中に疑問をもつもよし。生活の中にある身近な事柄に疑問を感じてもよし。そこから主体的に学びを広げよう、学びを深めようとする意識と態度が大切になってきます。 

 さあ、3学期。一般受験の3年次生は、いよいよ勝負の時。100%の力が発揮できるよう自信を持って、最後まで頑張ってください。進路決定者は3年間の総仕上げをはかってください。1,2年次生は一年間のまとめと、次年度にしっかりつなげる学習意識、進路意識の充実をはかってください。

 では、3学期も頑張りましょう。

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2学期終業式での校長講話を紹介します

 おはようございます。長く続いた大規模な空調工事も終わり、通常の学校生活に戻って2学期を終えられることにほっとしています。先日の球技大会では、皆さんのはつらつとして躍動する姿に感動しました。そのあとの全校での講演会も、皆さんのしっかりとした聴く態度に講師の先生も喜んでいましたし、私も嬉しく思いました。

 3年次生、既に合格を手にされた多くの皆さん、おめでとうございます。一般受験の皆さんはこれからが本番。最後まで実力アップを続け、全力を出し切って合格を勝ち取ってください。 

 さて、この時期になると、今年の10大ニュースというのが発表されますが、豊岡高校の10大ニュースは何でしょう。3月、国公立大学7名合格(うち現役4名)は素晴らしい成果でした。一年を通しての大規模空調工事。それに伴い6月に豊高祭、10月に体育祭を開催。夏、陸上部とアーチェリー部がインターハイに出場。アーチェリー部駒形君の準優勝は嬉しいニュースでした。

 皆さんそれぞれに10大ニュースがあると思います。良かったことも悪かったことも一年を振り返ることで、来年の目標や計画が明らかになってくるというものです。 

 先日、こんな記事を見ました。ノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんは、授賞式後に現地の日本人学校を訪問して、リチウムイオン電池が環境問題の解決につながるという話を子どもたちにしました。吉野さんは、きっと「感動しました」「素晴らしい世界が生まれるのですね」などと反応が返ってくることを期待していたそうですが、意外にも「安心しました」「ほっとしました」という答えだったそうです。

 スウェーデンでは、子どもたちの地球温暖化に対する意識が日本より深刻なのでしょうか。そういえば、国連の気候行動サミットで怒りのスピーチを行って注目を集めた16才の環境活動家グレタ・トゥーンベリさんはスウェーデンの高校生です。彼女の活動は世界中の若者に影響を与え、気候変動対策を求める世界的な抗議活動に発展しています。このことを評価して、アメリカのタイム誌は「パーソン・オブ・ザ・イヤー」にグレタさんを選出しました。

 しかしながら、世界中で彼女を称賛する声がある一方、保守的な人を中心に批判の声も大きいようです。トランプ大統領もその一人です。批判する人のコメントを見ると「小娘のくせに生意気だ」という大人げない心理が見て取れます。私は、グレタさんの言っていることは正しと思いますから、本質をはぐらかそうとする大人の態度は情けないと感じます。

 日本はどうでしょう。原発事故以降、日本人の気候変動に対する意識は高まっていないと思います。それは、第25回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)期間中、環境NGO「気候行動ネットワーク」から地球温暖化対策に非協力的な国に贈られる「化石賞」が日本に授与されるという不名誉なことからもわかります。

  皆さんには、未来の社会がよりよくなることに貢献できる人間になってもらいたい。そうなるためにはいろいろな学びが必要です。人類の未来を左右する気候変動など地球規模の問題や、近い将来やってくるAIやIoTなどの超スマート社会における課題など、皆さんが直面するであろう問題にはもっと関心を持ってもらいたいと思います。

 1年次生はこれから、持続可能な開発目標SDGsについて探究活動を行うと聞きました。大変すばらしいことです。受け身の学習だけではなく自ら課題を見つけ主体的に行う学習が大切になります。読書や教育文化施設を訪れるのもその一つ。冬休みはそれができるチャンスです。 

 冬休み中、健康に留意し、事故に遭わないように。勉強はコツコツ毎日。良い年を迎えてもらい、元気に3学期始業式でお会いしましょう 

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2学期始業式での校長講話を紹介します

 おはようございます。空調工事の関係で例年より長い夏休みでしたが、充実した生活を送れましたか。豊高ゼミや進学講習に励んだ人。連日、部活動に精を出した人。大学のオープンキャンパスに参加した人。猛暑の中、部活動大会やコンクールで頑張る皆さんの姿には、私も元気をもらいました。
 特にインターハイ、アーチェリーでは3年次の駒形柊斗君が全国で準優勝という素晴らしい成績を修め、豊岡高校の名を全国に轟かせてくれました。
 一方、市立図書館のボランティアに参加してくれた人もいます。人に喜んでもらえる働きができたことはとても素晴らしことです。

 ところで、部活動のガイドラインに基づいた学校の活動方針が策定されて初めての夏休みでした。今まで以上に活動と休養にメリハリを持って、皆さん生徒自身がより一層主体的に活動をされたでしょうか。新チームになった今、自覚を深めより高いレベルで文武両道に励んでください。

 さて、夏休み中も世の中ではいろいろな出来事がありました。県内では、埼玉県知事選挙で大野氏当選が大きなニュースとなりました。この選挙、投票率は32.31%でした。選挙権を得た3年次生、投票に行きましたか?18歳で選挙権が与えられる意味、2022年には成人年齢が18歳になることも含めて、全員に考えてもらいたいものです。
 あおり運転の事件では、繰り返し報道される映像に理不尽さ、憤りを感じた人は多かったと思います。残念なことに、身勝手で危険な運転をする人は結構います。自転車でもそうです。皆さんには思いやりのある運転ができる人であってほしいと願います。
 連日報道される韓国との関係悪化のニュースは心を曇らせます。香港の大規模な抗議活動も気になります。いずれも歴史問題や政治的な思惑があるわけですが、グローバル社会を生きる皆さんには関心をもってもらいたい問題です。
 東京オリンピック・パラリンピックまで1年を切りましたが、9月20日からラグビーワールドカップが始まります。県内では熊谷市で3試合が行われます。これらビッグイベントに私たちはただの傍観者でいるのはもったいないです。大会や競技のことをもっと知りましょう。多くの外国人と触れ合うチャンスもあります。自分なりの関わりを考えてみてください。

 さて、2学期は3年次生にとってAO入試や推薦入試、就職試験の山場を迎えます。一般受験はもちろん推薦を使う人も、確実に実力アップを図る最後の学期です。全力で取り組んで夢をつかんでください。
 2年次生が挑む新しい大学入試制度に関して、英語検定試験に新たな動きがありました。1年次生もそうですが、新しい大学入試問題には思考力を問う問題が増えます。また、高校時代にどんな探究活動をしたか、どんな取り組みをしたかなどを判定材料に用いる大学が増えてきます。知識を蓄えることに加え、データを読み取ったり関連する知識を組み合わせて考えたり、他者と意見を出し合って考えをまとめたり発表する力が求められているのです。これは受け身の授業では力は付きません。自ら主体的に学習する姿勢が大切なのです。

 私は先日、日本科学未来館で開催されている「マンモス展」を観に行きました。シベリアで見つかった冷凍マンモスの死骸から細胞を取り出し、マンモスを現代に蘇らせようという近畿大学の研究に大きな興味・関心を持ちました。2万8000年前のマンモスの細胞核をマウスの未受精卵に移植したところ、細胞分裂の直前まで活動したという研究成果です。そこに至るまでの研究者の情熱や試行錯誤の過程、研究をめぐる様々な問題点が展示されています。
 私は、この展示は特に若者に対して、夢を持ち、主体的に学び探求していく姿勢、チャレンジ精神、倫理観の大切さを示していると感じました。

  2学期はスポーツにも読書にも芸術にも、もちろん勉強にも最適な季節です。来年で100年の歴史を刻む豊高生としての自覚を高めつつ、皆さん一人一人が確かな成長をしてくれる学期になることを期待します。

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1学期終業式での校長講話を紹介します

 おはようございます。令和元年は真夏の太陽と青空が出てこないうちに夏休みを迎える年となりました。そのおかげといいますか、生徒の皆さんにはクーラーのない教室で、何とか我慢して授業を受けてもらうことができました。夏休み中も不便をかけますが、2学期から快適な環境を提供できるよう工事関係者に頑張ってもらいますので、もう少し我慢してください。

 皆さんはアニメ「らき☆すた」を知っていますか。久喜市の鷲宮神社を舞台にしたアニメで、作品中に登場する場所を巡る「聖地巡礼」ブームの火付け役となった作品です。そのほか大ヒットアニメ「けいおん」などを手掛けた京都アニメーションの建物が放火され、有能なクリエーターなど34名もの人々が命を落とすという痛ましい事件が起きました。

 凄惨な犯行と理不尽さに悔しさと憤りがこみ上げてきます。そんな中、世界中のアニメファンや著名人からお悔やみや感謝、そして励ましの言葉が送られていることに心が救われます。日本のアニメがこれだけ世界中で愛され、支持され、人種や民族を超えて人々の心に影響を与えていることに、日本アニメの文化的価値とアニメ文化の力の大きさを感じます。犠牲になられた方々のご冥福をお祈りします。

 さて、19日の1、2年次の集会では、朝テストの成績優良者を表彰しました。多くの生徒が勉強に頑張ってくれて嬉しく思います。成績会議の席でも成績優良者の多くが文武両道を実践していると報告があり、さすが豊高生と頼もしく思います。
 頑張れる原動力、実力アップをもたらす原動力は何か。それは高い志、ゆるぎない信念です。そのあたりがはっきりしない人は、この夏休み中に自分探しをしっかりやってください。
 また、夏休み中は十分な勉強時間を確保するよう計画を立て、確実に実行してください。特に3年次生、全国の受験生が一斉に勉強量を増やしてきますから、それに負けないで頑張ってください。

 頑張る皆さんの励みにしてほしい話をします。7月11日、探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」への2度目の着陸に成功し、惑星内部の岩石採取にも成功しました。実に約2億5年万キロ離れた宇宙のかなたで、人工クレータの作成と岩石採取という人類初の困難なミッションを成功させたことは正に快挙、世界に誇れる日本の技術力の高さを示したものです。

 実は、2回目の着陸にはJAXA内部で慎重論が多かったそうです。1回目の着地の際にカメラが砂で汚れたため、岩だらけの地表のわずか直径3.5mの目標地点に着地できるのか。もし失敗して帰還不能になったら、1回目の着地で採取した岩石もすべて失ってしまうリスクがあったからです。

 でも、運用チームはあきらめなかった。なんと10万回もの着陸シミュレーションを行ってすべてクリアして、自信と確信を持って再着陸に挑戦したのです。その挑戦する勇気に感銘を受けます。

 皆さんご存知の通り、初代はやぶさは絶体絶命の危機をあらゆる可能性に挑むことで乗り越えて、奇跡の生還を成し遂げました。やぶさ2のミッションにも「できることは全部やる」という精神が受け継がれていて、それが一連の快挙に繋がったわけです。

 皆さんの前にも勉強や進路、部活動、人間関係などでいろいろな壁、困難が立ちはだかるはずです。また、日本も世界もますます困難を抱える時代になってきました。皆さん自身が未来をよりよく生きるために、また、皆さんの行動で社会をよりよくするために、はやぶさチームの勇気をもってできることすべてに挑戦する、という精神を学んで実践してほしいと思います。

 最後に、夏休み中はくれぐれも事故に遭ったり起こしたりしないように、また、けがや病気に気を付けて健康で安全に過ごしてください。2学期の始業式には一回り逞しくなった姿を見せてくれることを希望します。

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第74回入学式での式辞を紹介します

満開の桜と芽吹き始めた若葉の緑、時折聞こえる野鳥のさえずりに、生命の躍動を感じさせる季節となりました。このよき日に、

PTA後援会会長様、入間市教育委員会教育部副参事様をはじめ、PTA後援会の役員の皆様方をご来賓にお迎えするとともに、多くの保護者の皆様のご列席を得て、ここに埼玉県立豊岡高等学校第74回入学式が盛大に挙行できますことは、私たち教職員、在校生にとりましても大きな喜びとするところであります。学校を代表いたしまして、皆様に心から御礼申し上げます。

 

 ただ今、入学を許可いたしました、322名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。平成最後の入学生として、皆さんの入学を心から歓迎いたします。

 皆さんは晴れて豊岡高校第74期生となりました。本校創設から数えて99年目という長い歴史と伝統が皆さんに受け継がれていきます。また、7年目を迎える大学進学重視型単位制高校としての新たな歴史と伝統が、皆さんによって確実に築かれていくことを期待します。

 

 保護者の皆様におかれましては、お子さまのご入学を心よりお慶び申し上げます。9年間の義務教育を終え、希望と期待に胸を膨らませて高校生としての一歩を踏み出したお子さまの姿に、感慨もひとしおのことと存じます。

これから3年間、私ども教職員一同、保護者の皆様と手を携えて、お子さまの成長を精一杯支援してまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 さて、新入生の皆さんは、今日から豊岡高校生として3年間の高校生活が始まります。3年後にはそれぞれの進路に分かれて社会に出ていくわけですが、高校時代をいかに過ごすかが、卒業後どのような人生を歩んでいくかに大きく影響してきます。そこで、高校生活のスタートを切る皆さんに第一に申し上げたいことは、将来の夢や目標を持って毎日を過ごしてもらいたいということです。

 

明治から大正にかけて活躍した郷土の偉人といえば、何と言っても現深谷市出身の渋沢栄一でしょう。渋沢は、約500もの銀行や会社を設立し、日本の近代経済社会の基礎を築きました。感心させられるのは、膨大な富を得たにもかかわらず、そのほとんどを新たな会社の設立や教育、福祉の充実、災害援助などのために使い、資産は僅かだったということです。その渋沢はこんなことを言っています。

 

 「夢があれば夢が理想となり、理想が信念となり、信念があれば計画を立て、計画を立てれば実行することになる。実行すれば必ず成果が上がる。成果が上がれば達成感や満足感が得られ、幸福感を味わうことができる。すなわち、幸福を求める者は『夢』がなければならない。」

 

 高校は義務教育ではありませんので、基本は皆さん一人一人の自主性に任されます。豊岡高校には皆さんの学力向上と進路実現に向けた手厚いサポートシステムがあります。魅力的な部活動や学校行事など、皆さんが輝く場が用意されています。ですが、それらを受け身ではなく主体的で積極的な姿勢で取り組んでいただきたいのです。

その原動力は夢を実現したい、目標を達成したいという大きな願望、強い意志であることは間違いありません。

夢や目標に向けた自らの学習、生活の管理がしっかりできるように、皆さんには「豊高手帳」をお渡しします。これを活用してください。

 

渋沢は、幸福を求めるのに「夢」が必要と言いましたが、在学中の幸福もさることながら、卒業後の人生における幸福にも視野を向ける必要があります。私が考える人生の幸福とは、卒業後、社会に貢献できる人間性豊かな人材となって、仕事を通じて多くの人々に喜びを提供し、それを自らの喜びに変え、同時に報酬を得て豊かな暮らしとするというものです。

本校への地域の期待は、進学実績の向上だけではありません。その先にある、社会に貢献できる人間性豊かな人材の育成、地域のリーダーとなれる人材の育成にあるのです。

 

 二度とない高校時代。皆さんには無限の可能性があります。思う存分、勉学や部活動などに取り組んでください。豊かな人間性を培うには思いやりと感謝の心を持つこと、読書や様々な体験が重要です。コミュニケーションの基本はあいさつ。これも大切にしましょう。これからの本校での3年間が、きっと皆さんにとってすばらしい3年間になると信じています。

 

 保護者の皆さまにお願いを申し上げます。高校生ともなると自我が芽生え、自分自身や家族、周囲との関係に思い悩むこともあるでしょう。それは大人への階段を上るための大切なステップです。保護者の皆様にはよき理解者であるとともに、よき人生のアドバイザーであってください。

 

 本校の教職員はお子さまの教育に情熱と使命感をもって、一人一人の成長と進路希望の実現に全力で当たってまいります。どうか保護者の皆さまにおかれましても、本校を信頼し、緊密な連携を図っていただきますよう、ご協力をお願い申し上げます。

 

 結びに、新入生の皆さんの確かな成長と、ご来賓の皆様並びにご列席の皆様方の益々のご健勝とご多幸を祈念申し上げ、式辞といたします。

 

平成31年4月8日

                                       埼玉県立豊岡校等学校長 町田 邦弘

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平成31年度第1学期始業式での校長講話を紹介します

新2年次生、新3年次生の皆さん、進級おめでとうございます。平成31年度1学期がスタートしました。春休み中、部活動や「豊校ゼミ」など活発な活動が行われましたね。空調工事の関係で皆さんには不便をおかけしますが、しばらく辛抱してください。9月には快適な学習環境を提供できる予定です。
 また、豊高祭が6月開催と例年と異なるスケジュールです。きびきびと準備を進めていただき、質が下がらないよう努めていただきたいと思います。

 

さて、5月1日からは元号が令和に改まります。本校の歴史では創立99年目を迎えました。また、進学重視型単位制高校に生まれ変わって7年目に入ります。学力向上と進学実績の向上が着実に進んでいます。来年度は創立100年という大きな節目の年になります。地域の方々の注目と期待がますます高まります。皆さんは豊岡高校の歴史の傍観者ではありません。豊高の歴史をつくる主体です。皆さん一人一人の心がけと頑張りが、輝かしい歴史をつくっていくことを忘れないでください。

 

8日月曜日には新入生が入ってきます。進学重視型単位制高校に期待を寄せて入学してくるはずです。皆さんもそうだったと思います。学校が提供する学習指導や進路指導をしっかりやっている人は、自分の実力が着実にアップしているということを実感しているのではないでしょうか。実力アップしてないという人がいたら、どこか自分に甘いところがあったりしませんか。もう一度自分の夢や目標を確認してみましょう。志の大きさ強さが学習意欲の原動力になります。学校を信じ、素直な気持ちで臨みましょう。ある大学の先生は、実力アップ、進路実現には素直さが大切だとおっしゃっていました。忍耐強く継続してやっていきましょう。毎日の学習習慣、勉強時間を確保する工夫も大事です。学習の振り返りと自己チェック、模擬試験などは分析をしっかりやっておくことが弱点を補強します。これらを自己管理するためのツールとして、「豊高手帳」は大変良くできています。これを存分に活用してください。

 

市内の中学校の先生とお会いすると、豊高の卒業生がずいぶんいらっしゃることに気づきます。市役所をはじめ各方面で卒業生が活躍されています。ですから、本校に寄せる期待がとても大きいことがわかります。中学校の先生は、皆さんの学力向上と進学実績の向上に期待していることはもちろん、人間性豊かな大人に成長してもらいたい、地域に貢献する大人になってほしいとおっしゃっています。

ここで本校の教育目標をもう一度確認しておきましょう。「豊高手帳」の1ページ目にあります。

1 自ら学び主体的に考え判断し、行動できる生徒の育成

2 心身を鍛え、未来をたくましく生き抜く生徒の育成

3 社会性・協調性を備え、地域のリーダーとなる生徒の育成

大学等の進学は大きな目標ではありますが、人生の通過点です。本当に大切なのは、その先の人生をどのように豊かに送っていくか。ここに掲げた目標は、正にそのためのものです。

 

 目標には大きな目標があり、それに近づくための小さな目標がいくつもあるものです。皆さんには一つ一つ小さな目標をクリアし、少しづつ実力と自信をつけていき、大きな目標を達成してもらいたい。

古代ギリシャの哲学者アリストテレスはこんなことを言っています。

 「人間は、目標を追い求める動物である。目標へ到達しようと努力することによってのみ、人生が意味あるものとなる。」

 この1年が、皆さんの人生の中で大いに意味のある1年となるよう、努力をし続けてもらいたいと思います。

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