日誌

校長だより

放送による3学期始業式での校長講話を紹介します

 全校生徒の皆さん、新年、明けましておめでとうございます。校長の町田です。

 コロナ対策ということで、例年と違って静かな正月を過ごされたことと思います。冬休み中、皆さんそれぞれの時間を有効に使ってくれたでしょうか。

 連日のコロナ関連のニュースを見ますと、新型コロナウイルスというのは、相当手ごわい存在だと感じます。イギリスと南アフリカで感染力の高い変異種が現れていて、国内でも既にイギリスからの入国者から検出されているというニュースを聞くと、今後、第4波が来るのではと気になります。

 年末年始、初詣の人の動きは減りましたが、ショッピングモールやアウトレットは大賑わい。箱根駅伝もかなりの人が沿道で応援している様子がテレビ画面に映し出されました。コロナに対する慣れ、普通に生活していると感染リスクの実感がわきにくいのは確かです。ですが、首都圏の感染拡大の状況は特に医療現場においては危機的な状況にあると認識しなければいけません。

 私たちに何ができるのか、改めて感染防止の基本的な対策である、マスクの着用、密にならない、手洗い、食事中はしゃべらない、対面にならない、大声を出さないなど、きちんと守ることです。また、発熱などの風邪症状があったら登校しない、家族に同様の症状があっても登校しないということもしっかり守ってください。

 学校としての感染防止対策として、今日から15日まで、登校時の電車やバスの密を避けるために登校時間を1時間遅らせること、また、集団感染の事例が相次いでいる部活動については、17日まで原則中止とすることは既にお知らせしました。ですが、本日、1都3県を対象に緊急事態宣言が出される予定です。これを受けて、学校も新たな対応をするようになる可能性がありますので、決まりましたら皆さんにお伝えします。

 さて、今年は丑(うし)年。先を急がず一歩一歩着実に物事を進めることが大切な年と言われています。コロナ禍から抜け出すのも辛抱強く確実な方法で頑張っていくことが大切だということでしょう。私たち一人一人にとっても、一歩一歩着実に物事を進めることは大事なことです。丑年の今年は、そのあたりを意識することにしましょう。

 私たちの身の回りでなかなか牛を見かける機会はありませんが、学問の神様、菅原道真を祀った天満宮には、牛の像が置かれていますので、機会があったら探してみてください。道真には牛にまつわる様々ないわれがあって、牛を神の使いとしているのだそうです。勉強を頑張ろうという皆さんには、天神様にあやかって牛のことを好きになってもらうといいかもしれませんね。

 丑年のこの1年、目標をしっかり持って、主体的に自分のやるべき事を着実にこなしていくことが将来の成功につながる、と捉えてみてください。

 また、「一年の計は元旦にあり」ということわざがありますが、新しい年、新しい学期を迎えたこの時期、最初が肝心ですので、自分の目標や計画の点検をして、新たな気持ちで頑張ってほしいと思います。

 3年次生はいよいよ大学入学共通テストや一般選抜に臨む時が近づいてきました。くれぐれも体調を崩すことなく、ぜひ、合格を勝ち取れるよう頑張ってください。進路が決まっている人も含め、3年間で学力的にも精神的にも最も充実した状態で卒業式を迎えてほしいと思います。

 1,2年次生もそれぞれの年次の集大成の学期ですので、しっかりやってくれることを期待します。

 3学期、ウィズコロナで我慢が続きますが、健康に気を付けて頑張りましょう。

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創立百周年記念誌の配布にあたって生徒に伝えたこと

 創立百周年記念誌についてお話します。

 22日の記念誌の搬入にあたっては、大勢の生徒の皆さんに協力していただきました。実に頼りがいのある生徒たちだなあと嬉しくなりました。ありがとうございます。 

 11月に予定された百周年記念式典が来年に延期になったため、今年が節目の年という割には盛り上がりませんでした。ですが、このずっしりと重い記念誌を手にして、今年が豊岡高校にとって大きな節目の年であること、そして百年という歴史と伝統の重みを感じてもらいたいと思います。 

 記念誌の発刊に当たっては、同窓生の先生方を中心に、実に多くの時間と労力をかけて編集作業をしていただきました。その想いと、寄稿していただいた方々の本校への想いが結晶となった、大変貴重な冊子であることを理解してください。 

 では、豊岡高校の歴史を簡単にお話ししましょう。

 創立は1920年(大正9年)、旧豊岡町を中心に近隣の9つの村が共同で設立した学校組合立 豊岡農業学校がスタートです。場所は、現在の丸広のあたり、豊岡尋常小学校内にありました。穀物生産や養蚕、茶業が盛んなこの地で、その発展の中核となる人材を育成するための学校を作りたい、という地域の熱い願いから生まれた学校です。

 ほどなくして、商業教育も取り入れようとなって、1927年(昭和2年)に、農業と商業を併せて学ぶという公立学校では全国的にも珍しい豊岡実業学校となりました。この年、現在の地に移転しました。

 第二次世界大戦後の1946年(昭和21年)、県立豊岡実業高等学校となり、1950年(昭和25年)から男女共学になりました。

 1962年(昭和37年)に普通科が設置され、その2年後に農業科が廃止となり、普通科と商業科、それに定時制を併設して県立豊岡高等学校と名前が変わりました。ちなみに、現在の1号館はこの年に完成しています。

 その後、1972年(昭和47年)から普通科のみとなりました。

 そして、2013年(平成25年)、定時制を閉課程とし、県立入間高校と合併する形で、単位制の現在の豊岡高校になりました。 

 この記念誌、重たいですが必ず家に持ち帰って、家の人にも見せてください。きっと喜んでもらえると思います。大切なのは、皆さん自身が中身を見てほしいということです。写真を見るだけでも歴史を重ねた跡がわかります。

 1年ごとに記事が書かれていますので、日本の社会情勢と併せて、本校の歩みがわかるようになっています。草創期や戦時中の苦労、部活動でのすばらしい実績、大きな特色だったHR発表会など、その時代ごとの出来事には興味深いものがあります。また、卒業生や本校で教鞭をとられた先生方の寄稿文も読んでもらいたいです。皆さんには自分の現在の学校生活と重ねながら、それぞれの時代で生徒、先生がどんな思いでいたのかを知ることができます。 

 記念誌に目を通してもらうと、これまで豊高の歴史を紡いでくれた多くの先輩たちや先生方に敬意を表したくなるはずです。そして、私たちが新たな歴史をつくっていく当事者であることを自負してもらいたい。

 記念誌のタイトルは「出藍の誉れ」。そう、校歌に出てくることばです。意味は、弟子が師匠よりも優れた才能を表すということです。校歌は、そういう高い目標、志を持って、日々勉学に励もうという歌詞になっています。皆さんがこの精神を受け継いで頑張ってくれること、豊岡高校の伝統の、よき継承者となってくれることを大いに期待します。 

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放送による2学期終業式での校長講話を紹介します

 全校生徒の皆さん、おはようございます。

 長い2学期でしたが、お疲れさまでした。皆さんの手元には、分厚い創立百周年記念誌が渡ったと思いますが、これについては、のちほど触れたいと思います。 

 2学期はWithコロナ、新しい生活様式という新たな意識で過ごしてもらったことと思います。現在、県立学校では66校で感染者が出ていますが、幸いなことに本校からは出ていません。感染拡大が収まらない今、安心せずに、これまで以上に感染防止の行動を心掛けてください。 

 2学期を振り返ると、まず、文化祭の中止。これは実に残念なことでしたが、文化部発表ウイークが実施できたことはよかったと思います。続いて、コロナ対策を講じて臨んだ体育祭。延期の末、雨で途中打ち切りとなりましたが、クラスTシャツを着て頑張る皆さんの姿に豊高生らしさ、頼もしさを感じました。球技大会も急きょ無観客となりましたが、皆さんよくルールを守り伸び伸びとやっている姿を目にしましたので、実施できてよかったと思います。

 部活動も大会が再開され、この後、表彰として紹介されますが、陸上部の関東大会三位をはじめ、バスケットボール部、ソフトテニス部、アーチェリー部、文化部では軽音楽部や写真部などが活躍し、皆さんの文武両道の実践にはとても嬉しく思っています。 

 コロナによって、まだまだ学校生活は元の形には戻りませんが、皆さんの日頃の学習の取り組み状況や英語検定の合格者数の増加、総合的な探究の時間の取り組みや豊岡小学校との交流事業の様子などを目にし、本当によくやってくれていると感心します。 

 年明けには、3年次生は大学入学共通テスト、学年末考査、大学の一般選抜が待ち構えています。既に進路が決まっている人も含めて、豊高生としての3年間の集大成となる大事な学期になります。気を引き締めてください。

 2年次生は修学旅行が控えています。体調管理をしっかりやってください。また、3年次につなげる大事な学期になりますので、こちらも進路意識を高め、しっかり勉強してください。

 1年次生も同様です。2学期に学んだことを定着させること、自ら進んで学習する態度と習慣を身につけることが、皆さんの進路実現に関わってきます。頑張ってください。 

 皆さんひとり一人の心がけがコロナを克服する力になります。部活もできないのかと残念がっている人も多いでしょうが、ピンチをチャンスに変える発想で、余裕のできる時間を勉強や自己研鑽、ご家族との触れ合いなどに、有効に生かしてほしいと思います。

 健康と事故に気を付けて、1月7日にまたお会いしましょう。

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放送による2学期始業式での校長講話を紹介します

 おはようございます。24日間の夏休み、連日猛暑が続きましたが、暑さにもコロナにも負けず、皆さんそれぞれが進学講習や部活動などによく励んでくれました。短くとも中身の濃い夏休みになったことと思います。夏休み中、皆さんが新型コロナウイルスに感染したとか事故に遭ったという報告は聞いておりませんので、無事に2学期を迎えることができてホッとしています。

 他県では、寮生活していた運動部員に大規模なクラスターが発生したというニュースは大変気になっていましたが、残念なことに生徒たちが誹謗・中傷にさらされるそうです。絶対にそういうことがあってはならない、してはいけないと肝に銘じましょう。新型コロナウイルスは、気を緩めた隙といいますか気を許した隙に感染するというのがよくわかります。2学期も引き続きマスク着用、手洗い、密な状況をつくらないことを、生活のあらゆる場面で心がけてください。

 6月から皆さんに不便をおかけしていました正門から玄関にかけてのリニューアル工事は、ほぼ終わりました。ご協力ありがとうございました。創立100周年に相応しく、正門がかっこよくなり、昇降口前が広くなりました。胸を張って正門を入ってほしいと思います。工事費用は毎年の卒業生が収めた同窓会費をはじめとする同窓会会計から出していただきました。同窓生の皆さんに心から感謝しましょう。

 さて、8月は戦争について考えさせられる季節です。今から75年前の8月6日は広島に、8月9日は長崎に原爆が投下されました。そして8月15日に終戦を迎えました。終戦の半日前、県内で悲しい出来事が起きました。8月14日の夜11時30分頃に県北の中心地熊谷市が、アメリカ軍のB29爆撃機によって上空3000mから雨のように爆弾を落とされ、市街地の3分の2が焼け野原となりました。犠牲者は死者266人、負傷者約3000人だそうです。これが県内最大規模の熊谷空襲です。地元の多くの人が、1日早く戦争が終わっていればと、悔やんだといいます。

 この様子を描いた子供向けの短編アニメーション『最後の空襲くまがや』を、東松山市にある県立ピースミュージアムで観ることができます。また、インターネット上では、ヤフー制作の「未来に残す 戦争の記憶」の中にある、埼玉県の空襲被害で詳しく紹介しています。ぜひ調べてみてください。

 では、なぜ熊谷市が標的にされたのでしょう。それは、戦闘機をつくっていた中島飛行機、現在の自動車メーカースバルの前身ですが、その下請けの中小工場が熊谷市内に多かったからです。また、航空機の操縦教育を行う熊谷陸軍飛行学校があり、当時、特攻隊操縦員の養成をしていたことも挙げられます。

 その熊谷陸軍飛行学校の桶川分教場という施設が今でも残っていて、復元整備され、「桶川飛行学校平和祈念館」としてこの夏開館したと聞いたので、訪ねてみました。ここでは昭和12年6月から昭和20年2月までに20期、少年航空兵や学徒出陣の特別操縦見習士官など1500~1600人の航空兵を養成し、昭和20年2月以降は特攻隊の訓練基地となっていたそうです。校舎とともに教本や日記、特攻隊員の家族にあてた遺書、当時の写真などの展示物を見学しましたが、戦争によって人の心が操られ人の命が疎かにされたことの理不尽さ、出撃していった若者たちの気持ちを思うと胸が痛みます。

 2年次生は沖縄修学旅行で平和学習を予定していますが、1,3年次生も含めて、身近なところにも平和学習の教材があることを知ってもらいたいと思います。

 そして、過去の歴史から学ぶことによって私たちの進むべき未来の方向性が明らかになってくることを忘れないでいただきたい。これは戦争だけでのことではありません。経済や産業、外交、政治政策などの歴史は国の方向性を、感染症の歴史はwithコロナの時代の方向性を、災害の歴史は防災の方向性を、豊高100年の歴史は未来の豊高の方向性を教えてくれるはずです。皆さんの夢の実現には先輩や先人たちの体験や考え方、実践の記録が大きなヒントになるでしょう。

 豊高100周年を現役生徒で迎え、将来、社会で活躍する皆さんには、何事も情報が与えられるのを待っている受け身の姿勢ではなく、自ら有用な情報を取りに行く積極的な姿勢をもってもらいたいのです。そして、そこから主体的に判断し行動しようとする前向きな姿勢をもってください。

 2学期、3年次生は具体的な進路実現の時が迫ってきます。最後まで全力で頑張ってください。1,2年次生にとっても勉強や部活動に大いに飛躍する学期です。頑張りましょう。 

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放送による1学期終業式での校長講話を紹介します

おはようございます。校長の町田です。

新型コロナウイルスに翻弄された1学期でした。家で課題に取り組むことが中心の臨時休業期間、学校再開後も制約を受けながらの学校生活と、ストレスが多くすっきりしない1学期間だったと思います。それでも、皆さんよく頑張り、活気のある学校が戻ってきました。本当に嬉しいことです。 

運動部活動によってはこれから独自大会が開かれ、文化部も2学期当初に発表ウィークを設けますので、限られた活動機会ではありますが、はつらつと精いっぱい自己表現をしてもらいたいと思います。 

ただ、再び感染拡大の危険が高まっている今、明日からの夏休みを皆さんがコロナに感染することなく健康に過ごしてもらえるか、学力向上と進路実現に向けた勉強や準備がしっかりできるのか心配です。感染予防のマスク着用、手洗い、ソーシャルディスタンスは改めて徹底をお願いします。 

さて、本来なら、1週間前の24日、東京オリンピックが開幕する予定でした。この日のイベントに、聖火を手に登場した競泳の池江璃花子選手。自ら白血病と戦うアスリートから発せられた言葉には感動させられました。

彼女は、医療従事者への感謝とともに、「逆境からはい上がっていく時にはどうしても、希望の力が必要です。希望が遠くに輝いているからこそ、どんなにつらくても前を向いて頑張れる。」と述べました。

彼女は、東京オリンピック・パラリンピックの1年後の開催希望について語ったわけですが、私は、この言葉は、コロナに限らず大変な状況にあるすべての人を勇気づける言葉になったと思っています。 

皆さんにとっては、夢の実現という険しい道のりが目の前に待っています。では、夢の実現には何が必要なのでしょう。 

ソフトバンクグループの会長 孫正義氏は、ある番組の中で高校生に向けてこんなことを言っています。 

「若いということは、無限の夢があって、自分の持った夢に、自分の人生は概ね比例する結果を生む。/やっぱり夢はできるだけでかい夢を持った方がいいんじゃないかというのが、一つのアドバイス。/もう一つは、夢を達成できる人とできない人の唯一の違いは、その夢をどのくらい心の底から達成したいと思うか。すごい強い決意をし、その夢の達成に向かって、恐ろしいまでの情熱で努力したかと。/どんな夢であれ、夢を描くのが自分自身に対するビジョン。/『そうは言うけど現実はこうだから』、『夢物語ばかり語ってもダメ』、『とりあえず目先の現実を踏まえて』とか言っている人ほど、その現実の世界から逃れられないまま人生が終わる場合が多い。/現実が厳しいからこそ、自分の夢を、人生に対するビジョンを、僕はしっかり持つべきじゃないかと。/志高く。」 

夏休みは、自分の夢や進路についてじっくり考えるよい時期です。1,2年次生は上級学校や職業を調べたり、本を読んだりしてください。3年次生は自分の目標を確認し、心の底から達成したいと思って全力で準備を進めてください。 

最後に、夏休み中はくれぐれも感染防止対策を怠らず、交通事故に遭ったり起こしたりしないように、また、SNSの使用には情報モラルと思いやりの心に気を留めてください。例年より短い夏休みですので、密度の濃い毎日を送ってくれることを期待します。

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