豊高校長室だより

2022/01/07(金)3学期始業式 校長から「新しいものを」「ゼロから1を」という話をしました

 まずは年頭にあたり、新しい夢と希望をもって、新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 昨日降った雪が道路や校門前の歩道で凍り、登校に支障が出るのを心配していました。朝早くから融雪剤を施し、氷をかいて昇降口で滑らないようにと対応していただき、ありがたく思いました。気のつきにくいところで働いてくださる人々の存在に思いをいたす雪になりました。

 初春といいますが、一年のはじまりは春のはじまりでもあります。お正月に味わうおせち料理は重箱で出されたりしますが、これにもめでたさを重ねるという意味があって、紅白のかまぼこには卒業式にかける紅白の幕と同じく「日の出」という意味があるなど、食材の一つ一つにも幸福や運を呼ぶという由来があるようです。

 正月の季語には「初日」「初夢」「書き初め」「仕事始め」など「はじめ(て)」の気づきが多いです。今年初めての出来事や感動のすがすがしさ、気持ちの良さは今年いっぱい続きます。見逃さないようにしてください。

 令和4(2022)年は干支でいうと壬寅(みずのえとら)の年にあたります。手元の漢和辞典によると、漢字「壬」(みずのえ/ニン・ジン)の意味は、お腹に子供を宿す「妊」に通じ、「萌え出る」「生まれる」という意味、「寅」(とら/イン)のほうは、「演」に通じ、「演奏」「演出」という言葉からもわかるように「工夫して新しいものを作る」という意味です。

 この二つの字の組み合わせである壬寅は、「新しく生まれる」や「工夫していままでになかった新しいものをつくる」といった縁起のよさを表しているといえそうです。

 新しいものと言えば、昨年、埼玉県内飯能や深谷で自動運転バスに客を乗せて営業する実験が行われました。運転士はいますが、運転操作はせず万一のときに対処する役割だそうです。AIや機械の技術は運転手無し、一般道でバスを走らせるところまで来ました。

 大学や専門学校の学科の名前も変化しています。ということは学ぶ内容も変わってきている、ということで、変化するだけでなく変化のスピードも急激になっています。かつて「十年ひと昔」といましたが、いまは1年ほどで変わってしまう勢いです。

 とすれば、これからどう過ごすべきかを考えるとき、AIや機械が苦手だと思われるところにヒントがありそうです。

 AIや機械は(すでに存在する)1のことを効率化して百、千、万にするのは得意そうです。AIは、積み重ねたビッグデータ情報をもとに学習や予測を行うようなので、検索して前例や答えを見つけたりすることは超得意です。

 正解を求めるだけの勉強ではAIや機械にまったくかなわない。とすればどうすべきか。なにもないゼロから1を生み出すこと、つまり正解のない問いを立て、何とかして乗り越えることかと思います。実現に近づけるには、さまざまな考えや背景を持つ人の力を借りる必要がありますが、人は理屈では動きません。ふさわしい時と場を見てしかるべき人とコンタクトを取るためのスキル、プレゼンやコミュニケーションのスキル、このあたりにヒントがありそうです。

 大学入学共通テストまで一週間となり、入試シーズンもやま場を迎えます。3年次生はこれまで準備を重ねてきたはずですが、体調を万全に保ち、希望の進路が開かれるまで粘ってください。すでに進路が決まっている人は自分に寄せられた応援を仲間に向けてください。2年次生は「3年0学期」であることを忘れないでください。

 各年次とも集大成の学期ですので、しっかりやってくれることを期待します。

 本年もよろしくお願いいたします。