豊高校長室だより

2019年4月の記事一覧

第74回入学式での式辞を紹介します

満開の桜と芽吹き始めた若葉の緑、時折聞こえる野鳥のさえずりに、生命の躍動を感じさせる季節となりました。このよき日に、

PTA後援会会長様、入間市教育委員会教育部副参事様をはじめ、PTA後援会の役員の皆様方をご来賓にお迎えするとともに、多くの保護者の皆様のご列席を得て、ここに埼玉県立豊岡高等学校第74回入学式が盛大に挙行できますことは、私たち教職員、在校生にとりましても大きな喜びとするところであります。学校を代表いたしまして、皆様に心から御礼申し上げます。

 

 ただ今、入学を許可いたしました、322名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。平成最後の入学生として、皆さんの入学を心から歓迎いたします。

 皆さんは晴れて豊岡高校第74期生となりました。本校創設から数えて99年目という長い歴史と伝統が皆さんに受け継がれていきます。また、7年目を迎える大学進学重視型単位制高校としての新たな歴史と伝統が、皆さんによって確実に築かれていくことを期待します。

 

 保護者の皆様におかれましては、お子さまのご入学を心よりお慶び申し上げます。9年間の義務教育を終え、希望と期待に胸を膨らませて高校生としての一歩を踏み出したお子さまの姿に、感慨もひとしおのことと存じます。

これから3年間、私ども教職員一同、保護者の皆様と手を携えて、お子さまの成長を精一杯支援してまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 さて、新入生の皆さんは、今日から豊岡高校生として3年間の高校生活が始まります。3年後にはそれぞれの進路に分かれて社会に出ていくわけですが、高校時代をいかに過ごすかが、卒業後どのような人生を歩んでいくかに大きく影響してきます。そこで、高校生活のスタートを切る皆さんに第一に申し上げたいことは、将来の夢や目標を持って毎日を過ごしてもらいたいということです。

 

明治から大正にかけて活躍した郷土の偉人といえば、何と言っても現深谷市出身の渋沢栄一でしょう。渋沢は、約500もの銀行や会社を設立し、日本の近代経済社会の基礎を築きました。感心させられるのは、膨大な富を得たにもかかわらず、そのほとんどを新たな会社の設立や教育、福祉の充実、災害援助などのために使い、資産は僅かだったということです。その渋沢はこんなことを言っています。

 

 「夢があれば夢が理想となり、理想が信念となり、信念があれば計画を立て、計画を立てれば実行することになる。実行すれば必ず成果が上がる。成果が上がれば達成感や満足感が得られ、幸福感を味わうことができる。すなわち、幸福を求める者は『夢』がなければならない。」

 

 高校は義務教育ではありませんので、基本は皆さん一人一人の自主性に任されます。豊岡高校には皆さんの学力向上と進路実現に向けた手厚いサポートシステムがあります。魅力的な部活動や学校行事など、皆さんが輝く場が用意されています。ですが、それらを受け身ではなく主体的で積極的な姿勢で取り組んでいただきたいのです。

その原動力は夢を実現したい、目標を達成したいという大きな願望、強い意志であることは間違いありません。

夢や目標に向けた自らの学習、生活の管理がしっかりできるように、皆さんには「豊高手帳」をお渡しします。これを活用してください。

 

渋沢は、幸福を求めるのに「夢」が必要と言いましたが、在学中の幸福もさることながら、卒業後の人生における幸福にも視野を向ける必要があります。私が考える人生の幸福とは、卒業後、社会に貢献できる人間性豊かな人材となって、仕事を通じて多くの人々に喜びを提供し、それを自らの喜びに変え、同時に報酬を得て豊かな暮らしとするというものです。

本校への地域の期待は、進学実績の向上だけではありません。その先にある、社会に貢献できる人間性豊かな人材の育成、地域のリーダーとなれる人材の育成にあるのです。

 

 二度とない高校時代。皆さんには無限の可能性があります。思う存分、勉学や部活動などに取り組んでください。豊かな人間性を培うには思いやりと感謝の心を持つこと、読書や様々な体験が重要です。コミュニケーションの基本はあいさつ。これも大切にしましょう。これからの本校での3年間が、きっと皆さんにとってすばらしい3年間になると信じています。

 

 保護者の皆さまにお願いを申し上げます。高校生ともなると自我が芽生え、自分自身や家族、周囲との関係に思い悩むこともあるでしょう。それは大人への階段を上るための大切なステップです。保護者の皆様にはよき理解者であるとともに、よき人生のアドバイザーであってください。

 

 本校の教職員はお子さまの教育に情熱と使命感をもって、一人一人の成長と進路希望の実現に全力で当たってまいります。どうか保護者の皆さまにおかれましても、本校を信頼し、緊密な連携を図っていただきますよう、ご協力をお願い申し上げます。

 

 結びに、新入生の皆さんの確かな成長と、ご来賓の皆様並びにご列席の皆様方の益々のご健勝とご多幸を祈念申し上げ、式辞といたします。

 

平成31年4月8日

                                       埼玉県立豊岡校等学校長 町田 邦弘

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平成31年度第1学期始業式での校長講話を紹介します

新2年次生、新3年次生の皆さん、進級おめでとうございます。平成31年度1学期がスタートしました。春休み中、部活動や「豊校ゼミ」など活発な活動が行われましたね。空調工事の関係で皆さんには不便をおかけしますが、しばらく辛抱してください。9月には快適な学習環境を提供できる予定です。
 また、豊高祭が6月開催と例年と異なるスケジュールです。きびきびと準備を進めていただき、質が下がらないよう努めていただきたいと思います。

 

さて、5月1日からは元号が令和に改まります。本校の歴史では創立99年目を迎えました。また、進学重視型単位制高校に生まれ変わって7年目に入ります。学力向上と進学実績の向上が着実に進んでいます。来年度は創立100年という大きな節目の年になります。地域の方々の注目と期待がますます高まります。皆さんは豊岡高校の歴史の傍観者ではありません。豊高の歴史をつくる主体です。皆さん一人一人の心がけと頑張りが、輝かしい歴史をつくっていくことを忘れないでください。

 

8日月曜日には新入生が入ってきます。進学重視型単位制高校に期待を寄せて入学してくるはずです。皆さんもそうだったと思います。学校が提供する学習指導や進路指導をしっかりやっている人は、自分の実力が着実にアップしているということを実感しているのではないでしょうか。実力アップしてないという人がいたら、どこか自分に甘いところがあったりしませんか。もう一度自分の夢や目標を確認してみましょう。志の大きさ強さが学習意欲の原動力になります。学校を信じ、素直な気持ちで臨みましょう。ある大学の先生は、実力アップ、進路実現には素直さが大切だとおっしゃっていました。忍耐強く継続してやっていきましょう。毎日の学習習慣、勉強時間を確保する工夫も大事です。学習の振り返りと自己チェック、模擬試験などは分析をしっかりやっておくことが弱点を補強します。これらを自己管理するためのツールとして、「豊高手帳」は大変良くできています。これを存分に活用してください。

 

市内の中学校の先生とお会いすると、豊高の卒業生がずいぶんいらっしゃることに気づきます。市役所をはじめ各方面で卒業生が活躍されています。ですから、本校に寄せる期待がとても大きいことがわかります。中学校の先生は、皆さんの学力向上と進学実績の向上に期待していることはもちろん、人間性豊かな大人に成長してもらいたい、地域に貢献する大人になってほしいとおっしゃっています。

ここで本校の教育目標をもう一度確認しておきましょう。「豊高手帳」の1ページ目にあります。

1 自ら学び主体的に考え判断し、行動できる生徒の育成

2 心身を鍛え、未来をたくましく生き抜く生徒の育成

3 社会性・協調性を備え、地域のリーダーとなる生徒の育成

大学等の進学は大きな目標ではありますが、人生の通過点です。本当に大切なのは、その先の人生をどのように豊かに送っていくか。ここに掲げた目標は、正にそのためのものです。

 

 目標には大きな目標があり、それに近づくための小さな目標がいくつもあるものです。皆さんには一つ一つ小さな目標をクリアし、少しづつ実力と自信をつけていき、大きな目標を達成してもらいたい。

古代ギリシャの哲学者アリストテレスはこんなことを言っています。

 「人間は、目標を追い求める動物である。目標へ到達しようと努力することによってのみ、人生が意味あるものとなる。」

 この1年が、皆さんの人生の中で大いに意味のある1年となるよう、努力をし続けてもらいたいと思います。

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