豊高校長室だより

2019年7月の記事一覧

1学期終業式での校長講話を紹介します

 おはようございます。令和元年は真夏の太陽と青空が出てこないうちに夏休みを迎える年となりました。そのおかげといいますか、生徒の皆さんにはクーラーのない教室で、何とか我慢して授業を受けてもらうことができました。夏休み中も不便をかけますが、2学期から快適な環境を提供できるよう工事関係者に頑張ってもらいますので、もう少し我慢してください。

 皆さんはアニメ「らき☆すた」を知っていますか。久喜市の鷲宮神社を舞台にしたアニメで、作品中に登場する場所を巡る「聖地巡礼」ブームの火付け役となった作品です。そのほか大ヒットアニメ「けいおん」などを手掛けた京都アニメーションの建物が放火され、有能なクリエーターなど34名もの人々が命を落とすという痛ましい事件が起きました。

 凄惨な犯行と理不尽さに悔しさと憤りがこみ上げてきます。そんな中、世界中のアニメファンや著名人からお悔やみや感謝、そして励ましの言葉が送られていることに心が救われます。日本のアニメがこれだけ世界中で愛され、支持され、人種や民族を超えて人々の心に影響を与えていることに、日本アニメの文化的価値とアニメ文化の力の大きさを感じます。犠牲になられた方々のご冥福をお祈りします。

 さて、19日の1、2年次の集会では、朝テストの成績優良者を表彰しました。多くの生徒が勉強に頑張ってくれて嬉しく思います。成績会議の席でも成績優良者の多くが文武両道を実践していると報告があり、さすが豊高生と頼もしく思います。
 頑張れる原動力、実力アップをもたらす原動力は何か。それは高い志、ゆるぎない信念です。そのあたりがはっきりしない人は、この夏休み中に自分探しをしっかりやってください。
 また、夏休み中は十分な勉強時間を確保するよう計画を立て、確実に実行してください。特に3年次生、全国の受験生が一斉に勉強量を増やしてきますから、それに負けないで頑張ってください。

 頑張る皆さんの励みにしてほしい話をします。7月11日、探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」への2度目の着陸に成功し、惑星内部の岩石採取にも成功しました。実に約2億5年万キロ離れた宇宙のかなたで、人工クレータの作成と岩石採取という人類初の困難なミッションを成功させたことは正に快挙、世界に誇れる日本の技術力の高さを示したものです。

 実は、2回目の着陸にはJAXA内部で慎重論が多かったそうです。1回目の着地の際にカメラが砂で汚れたため、岩だらけの地表のわずか直径3.5mの目標地点に着地できるのか。もし失敗して帰還不能になったら、1回目の着地で採取した岩石もすべて失ってしまうリスクがあったからです。

 でも、運用チームはあきらめなかった。なんと10万回もの着陸シミュレーションを行ってすべてクリアして、自信と確信を持って再着陸に挑戦したのです。その挑戦する勇気に感銘を受けます。

 皆さんご存知の通り、初代はやぶさは絶体絶命の危機をあらゆる可能性に挑むことで乗り越えて、奇跡の生還を成し遂げました。やぶさ2のミッションにも「できることは全部やる」という精神が受け継がれていて、それが一連の快挙に繋がったわけです。

 皆さんの前にも勉強や進路、部活動、人間関係などでいろいろな壁、困難が立ちはだかるはずです。また、日本も世界もますます困難を抱える時代になってきました。皆さん自身が未来をよりよく生きるために、また、皆さんの行動で社会をよりよくするために、はやぶさチームの勇気をもってできることすべてに挑戦する、という精神を学んで実践してほしいと思います。

 最後に、夏休み中はくれぐれも事故に遭ったり起こしたりしないように、また、けがや病気に気を付けて健康で安全に過ごしてください。2学期の始業式には一回り逞しくなった姿を見せてくれることを希望します。

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