豊高校長室だより

2021年8月の記事一覧

2021/08/30 2学期始業式あいさつ「この夏の活躍」「豊高百年の重み」ほか

 2学期も放送による始業式となりました。きょうは、夏休み中の本校での出来事を紹介し、大きくは二つ、「コロナ蔓延防止」と「本校百年の歴史の重み」ほかについてお話しします。長くなりますが、お許しください。

 この夏も豊高生の活躍が目立ちました。

 陸上部の吉永葉月さんは、福井で行われた全国高校総体で女子200m、25秒23の記録をだしました。また日本選手権の関東予選である関東選手権大会にも進出、先日大会が開かれました。来年に向けてすでにスタートを切っているそうです。
 写真部の小山羽菜さんの作品「BGMは波の音」、和歌山で行われた全国高等学校総合文化祭(紀の国わかやま総文2021)に出展されました。わたくしは和歌山に行けませんでしたが、そのあと大宮で行われた県代表作品展に行き、小山さんの作品を見て、構図をかなり工夫したのだと思いました。この展覧会で埼玉の生徒の力作の数々にふれてきました。
 軽音楽部のバンド「ぼくらの夏休み」が同じく紀の国わかやま総文2021に出演、ことしの県コンテストでも優勝、全国大会が先日行われました。
 音楽部はNHK全国合唱コンクール県大会で銀賞、吹奏楽団は吹奏楽コンクール県大会で銅賞の結果を残しています。
 東京オリンピックで卒業生の佐藤拳太郎選手が男子4×400mRの3走として健闘。3分00秒76の記録を出し、日本陸上界のエースランナーの一人として活躍されました。

 さて、埼玉県を含め21都府県に緊急事態宣言が出されています。期間は9月12日までということですが、状況によってさらに延長されてしまうかもしれません。これに伴い、本校も学期当初の日程に大きな変更があります。趣旨は、感染のリスクを少しでも下げるために登校時刻の繰り下げ、分散登校や短縮授業を組み合わせます。具体的にはこの後通知文書をお配りします。文化祭や部活動にも大きく影響が出ることになりますが、ご理解ください。自分が感染しないこと、大事な人に感染させないことを第一に行動をお願いします。

 保健室から体調管理のための記録用紙が提供されていますが、健康観察を徹底するとともに、本人や同居のご家族に体調不良がある場合、登校も部活動参加禁止を徹底すること。食事の場面で感染防止対策を徹底してください。この夏、他校で、閉じた空間での活動によると思われる集団感染の例が見られました。蔓延させる可能性が高い活動、例えば、大きな発声や身体接触を伴う活動のほか、部室の使用は極力避けてください。自宅に直に帰ること。暑い日がまだ続くので、熱中症を防ぐため水分補給に気を付ける…など、適切な行動をお願いします。

 豊岡高校は、昨年創立百周年を迎えました。大正9(1920)年、お茶づくりが当時から盛んだった豊岡町ほか現在の狭山市にあたる地域まで広がる当時の町や村による組合立豊岡農業学校として創立され、その後、実業学校となりました。「実業」というのは、農業や漁業、工業、商業など生産や流通に関する学問のことです。戦後の昭和23(1948)年の学制変更で豊岡実業高校となりました。みなさんの祖父母世代の方々には、「豊高」より「豊実」のほうが、通りがいいかもしれません。豊岡高校になったのは昭和39(1964)年のことです。1964年というのは東京オリンピックが行われた年ですので、めぐりあわせを感じます。平成25(2013)年には旧入間高校と合流して新校としてスタートし、「大学進学重視型単位制高校」として、現在に至っています。

 これまでの卒業生は2万5千名を超え、優秀な人材が数多くいらっしゃいます。研究の世界には小林駿介博士がいらっしゃいます。スマホには液晶ディスプレイが至る所に使われていますが、これを初めて実用化に結び付けたのが小林博士です。この研究から量産化に道がつき、世界的な普及につながったわけです。地元・入間市の木下元市長、狭山市の仲川元市長も豊高卒業生です。先ほど紹介した佐藤拳太郎選手がオリンピアンとして活躍したことも記憶に新しいところです。みなさんもこういう立派な先輩につづいてください。

 この夏休みにも、課外補習で小論文や面接について話をしています。面接の役に立つように、補講で発言を求めたりするのですが、小さい声でぼそぼそ話すことのなんと多いことか。つまり、本人は返事をして質問に答えているつもりなのかもしれませんが、全体として声が小さい。聞こえるように話さないと面接になりません。これは、あいさつも同じことです。あいさつに応えて声をかけたとしても相手に聞こえないと無視したのと同じ。人間関係を傷つけてしまうかもしれません。 

 ところで、この秋にも国政選挙が行われるようです。若い人を中心に関心が低いと言われますが、すでに18歳になっている3年生は有権者として大切な権利を行使してほしいと思います。政治への参加という大切な権利について考えてほしいと思います。若い人の投票率が低いと、投票率の高い層に向けた政策ばかりが進むことになります。政治というのはざっくばらんに言うと、たくさんの人が納めた税金をどのように使う(分配)かだと思うのですが、若い人の投票率が上がれば若者に向けた政策を打ち出され、よりふさわしい分配につながります。とにかく若い人に選挙に行ってほしいのです。

 2学期が始まりましたが、コロナのこういう状況ですから、大変な思いをしている人がいるかもしれません。ひとりで抱え込まずに、話してみてください。担任の先生をはじめ保健室の先生やカウンセラーの先生もいます。豊高の先生はすべて皆さんの味方です。校長室もドアが開いているときはいつでも歓迎です。緊張する必要はありませんから、気軽に話をしに来てください。

 2学期、3年次生は具体的な進路実現の時が迫ってきます。最後まで全力で頑張ってください。1・2年次生にとっても勉強や部活動に大いに飛躍する学期です。期待しています。

0