豊高校長室だより

2021年11月の記事一覧

2021/11/06 「3年次保護者むけ進路保護者会」での校長あいさつです

 お忙しいところ、ご出席いただきありがとうございます。

 9月には3年生の保護者の方々にだけでも文化祭をご覧いただこうと計画しておりましたが、非常事態宣言ということになり、かないませんでした。とはいえ、生徒は厳しい条件の中で何とか文化祭をやり切りました。

 10月には創立百周年の記念式典を行いました。本来なら昨年に行いたかったのですが、1年延期され、来賓など招待者を最小限にして体育館で実施しました。生徒にも式典・講演会を同じ会場にて参加してほしかったのですが、生徒のワクチン接種が十分な状況ではなかったので、感染拡大防止を考え、生徒には教室で、体育館からのオンライン配信の形で参加してもらいました。講演会では本校の大先輩である小林駿介博士のお話を聞いてもらいました。

 さて、今日お集まりいただいた大きな趣旨は、これからの受験に向け、特に一般受験に焦点を絞りご理解いただくことです。まずは、生徒が楽なことに逃げたり、妥協したりせず、「最後まで希望に向けて努力する」一般受験を選んだことに拍手を贈りたいと思います。課外補講を通じて生徒とかかわっておりますが、実感するのは夏以降、非常に力が伸びていることです。このあと、現役生の場合、入試の当日まで、さらに力は伸びていきます。

 豊高の「よいところ」として生徒たちが口々に挙げていたのは本校の進学指導についてです。「進学指導がていねい。」「ガイダンスが充実。」「豊ゼミや課外の補習などもたくさん行われている。」などです。引き続き、教職員を挙げて応援してまいります。生徒の希望の実現を期してご一緒に力強く歩んでまいりましょう。

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2021/11/05(金)人権教育「家族と考えるハンセン病」を行いました

 きょうの人権教育の時間は「家族と考えるハンセン病」というテーマでビデオを視聴し学習してもらいます。ハンセン病は細菌による感染症の一種で、この菌を発見した科学者、アルマウル・ハンセンにちなんで「ハンセン病」と呼ばれています。感染症とは言うものの、感染力は弱く、菌が体内に入っても、多くの場合、発症しません。日本での新規の患者数は年に数名のレベルです。ただし、世界的には、栄養や衛生状態が悪い国や地域を中心に年間20万人もの新規の患者がいます。

 ハンセン病は皮膚と末梢神経が侵される病気で、皮膚の色が変わったり、できものができたり、痛さや熱さの感覚がなくなるなどの症状が出ることがあります。治療は医師の指示に従って薬をきちんと飲むこと。入院する必要もなく、薬はWHOから無料で提供されます。仕事や通学を継続しながら治療できるごく普通の病気です。治れば、感染源になることはありません。

 治療せず放っておくと、手足に変形が起きる場合があり、日常生活に支障をきたします。1941年、特効薬が発見され、治療できる病気になりました。治療法がなかった時代に病気が進行してしまった人には、病気が治っても知覚麻痺や運動障害といった後遺症が残り、手足や指を切断するケースがあります。ハンセン病のためというよりは、末梢神経が侵され、感覚がなくなったことで、けがをしても痛みを感じず、傷そのものに気づかなかったりするために、手遅れとなって切断せざるを得なくなってしまうことがあります。

 長い間、病気の原因がわからず、特効薬が発見されるまで治療法もなかったため、悪魔が乗り移ったとか、子孫に遺伝するなどと言われ、患者の出た家を取り潰したりしました。患者が出た場合、家族や親せきもひたすら隠し続け、親族から縁を切られるのも普通のことでした。政府も、患者を地域からひき離して強制的に療養所に入院させる政策をとり、治療法が確立して50年以上になる1996年まで強制隔離政策が続きました。子どもを産めなくするよう強制的に手術を受けさせられた人も多数にのぼります。のちに政府は強制隔離政策が誤りであったと認めましたが、これまで療養所に強制的に入院させられ何十年も退院を許されなかった人の人生はやり直しがききません。基本的人権についての問題としてみなさんにも考えてもらいたいのです。

 所沢のとなり、東京・東村山市に国立ハンセン病資料館という施設があります。ハンセン病療養所である多磨全生園の一角にあります。西武池袋線の清瀬駅、西武新宿線の久米川駅、JR武蔵野線の新秋津駅からバスで行くことができます。この機会に一度訪ねてみることをお勧めします。

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